役員と株主のlogic

お勤めのみなさん、こんなこと考えたことありますか?って話です。

株式会社は株式を発行し、株を個人に買い取ってもらうことでその金額を事業に投資し、成長へと繋げていきます。その株を買い取った個人を「株主」と呼び、会社は株主総会を開いて株主に事業の成長幅や今後の展開などを株主へ伝えます。この総会では意見が割れたときや重要な物事が会社で起こった時に(不祥事や赤字など)多数決をとり、会社の社長や役員、取締役をクビにすることができます。逆に、株式会社を作っても株式を売り出さなければ株を買われることもなく、誰にも口出しされることなく自由な会社づくりができます。 これが一つ目の爆弾です。(⁉)

次に「役員」とは。会社に属していたりいなかったり、毎日出勤してくる人もいればたまにしか姿を現さず他社の役員も兼任していたりと様々ですが、会社の経営体制や各事業・サービスへアドバイスや忠告をして会社の外側から経営を見守ってくれる人のことです。他社と兼任することで広く高い知識と経験を得てたくさんの企業に貢献できます。逆に、この人々がいなければ誰にも口出しされることなry。これが2つめの爆弾です。 察したよってひとー?

爆弾かかえたドラ社長

社外株主と社外役員がいないということは、超自由でハッピー!なわけがないんです。それ、爆弾抱えちゃってます。なぜならそんな会社は客観的判断が不可能だからです。

この両者がいないとは、会社を建てた人が全ての権利を握っているということになり、ようはワンマン経営(もしくは家族経営でやはり創業者家族に全ての権限が受け継がれる)となりつまりは独裁ができるのです。

例えば、「AとBのどちらを選ぼうか?」というときに、独裁体制ではトップが「A」と答え、それ以外の選択肢は排除されます。片方が選ばれてもう一方は消えるということです。ということは、もしもこの「A」が間違った選択であった場合に『「B」ですよ!』という社員の意見は通らず(なぜならこの社員にはワンマン社長をクビにする強制力を持っていないため、社長はそんな強制力のない人には恐れを抱きませんし、言うことを聞く理由も無いのです。というよりかは”理由はあるのに気づくことができない”ほどに知識がなく思考ができません。)その先も間違いは正されず、軌道修正も行われないために色々な場所(事業内容・仕事の効率・社員の出退勤や給料や子育てなどの制度・人事の再配置)が綻びだらけになり、それぞれに社員の不満が募り、いずれは爆発、大量離職がはじまります。場合によってはストライキです。 社員「一揆!一揆!」

「創業一家以外の人が会社の重役やってるのがスゴイ」とか言っている人がいたらとんでもなくアンポンタンです。社外株主と社外役員が居れば独裁を防ぎ、間違いだらけの経営者にアドバイスや警告、時にはクビにして新たな体制を確立し、社員にとって良好な会社となり、売り上げが上がり、市場の需要と供給が満たされ、結局は創業者たるワンマン経営者が”創業初期に望んだはず”の大きくなった会社の姿が作りあがっていくのです。

まとめ

立派な会社にしたければ、客観的意見を重視し、社外株主と社外役員を建てましょう。事実として大企業というのは他人同士が入り交じり、様々な経歴を持った人々が寄り集まりそうして大きく成長してきたのですから。社員の幸福度を上げるべく様々を投じれば、大きくなって自分にブーメランするということです。投資の基本的な考え方ですが、こんなことも理解できない独裁系の社長や会長などはお話になりません。こういった脳のない人(多くは団塊世代の経営者)が給料や待遇、休暇などをすり減らす経営をして潰れていきます。株を独占しているなども同様です。そんなひとがもしいるのであれば今すぐトップ辞めましょう。向いてません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?