最愛の推しの期限付きの夢
※注意書き※
以降の文章は、アイドル育成アプリ『アイ★チュウ』のクラウドファンディング企画の中で制作された完結に至るまでの小説の感想となります。そのため、未読の方には盛大なネタバレを含みますし、小説読了済を前提として話を進めるので、スクロールをするか否かの判断は慎重にお願いいたします。
また、忖度無しに正直な感想を書き留めるので、かなり繊細な方や全巻ポジティブな感情だけで解釈したいという方はブラウザバックをお願いします
書き手の簡単な情報
・推しはノア(I♥B)、黄泉川契(Andalsion)
・黄泉川契の夢女子
このnoteでは、小説3巻目(ノア)について触れていきます。Andalsionの話はかなり長くなりそうなので別noteに後日まとめます。普段は推しに大して相当な違和感が無い限り肯定的ですがこのnoteでは忖度無しに素直な感情を書き留めていこうと思っています。この『素直な感情』という部分には決して愚痴だとかネガティブな意図は無いので、沢山いるアイ★チュウオタクの中のひとりの個人的な感想としてフランクに読んでいただけるとありがたいです。
前置きがながくなってしまいましたが、ここからは小説3巻の感想を、様々な引用を交えながら語っていこうと思います。
最愛の推しの期限付きの夢
小学生の頃から何かしらのオタクを続けてきた人生が今に至るまで、両手では足りない程の「推し」というものがわたしには存在する。これを読んでいるあなたが何かしらのオタクなら、きっとそういう存在がいると思う。
わたしの長いオタク人生の中で、ノアはかなり長い年数応援している人物だ。
いわゆるジャンル離れをした時期がわたしにはあって、正直言えばアイ★チュウにもう戻る事も、FAを描く事も無いと思っていた。
そんな時、変わらずアイ★チュウでオタクをしていた友人と数年ぶりに語り合った夜をきっかけに、落ち着いていた気持ちがまた再熱し今に至る。
友人と語り合う中で当然お互いが好きなキャラクターの話は出てくるわけで、無印時代に血眼でガチャを回し手に入れていたカードやらジャンルから離れている間に公開されていた周年イラストやらを見ながら過去を辿るうちに、もう一度推しの輝きに触れ、いつの間にかジャンル専用のアカウントを作り、なんか絵も描いてた。
辿った過去は全てノアのことだらけ。わたしの青春時代はノアに捧げたと言っても過言では無い。
わたしはノアという人間に、相当心を奪われている。
そんな最愛の存在は、十年後ステージの上には居ないらしい。
小説3巻106P、合宿参加者に与えられた十年後の自分の姿を想像するという課題。十年後の未来予想図を希望いっぱいに書き出す星夜が次いで口にするのは「ノアも一緒だよな」という言葉。親友の未来に当たり前のように存在する自分の名前を、ノアはどんな気持ちで聞いたのだろう。
ノアの未来予想図は星夜とは真逆の夢。
ノアは十年後、国に帰り医者になるらしい。
10歳で高校卒業の資格を取得し、その後医学部で必要な学士課程を半分以上取り終えたあと休学し、日本でアイドルを目指している。でも、十年後は母国に帰り医者になる。ハイスペックすぎるだろ。そんな頭良かったの?!という驚きと、期限付きの夢へのショックで正直頭おかしくなりそうだった。
医者の家系の一人息子だから親になんか言われたか!?でもそんなんで自分の夢諦める人じゃないよな!?と混乱大泣き大ショックだった。続き読みたくなかった。でもノアが何を考えてその決断をしたのか知りたかったし、動悸で目眩してたけど続きの理由を読んだ。
活躍する舞台が違っても、親友のようなヒーローになりたい。それがノアが医者を夢見る理由だった。
ショックで混乱してた脳が静まり返って、嫌に冷静になった。その後秒で色んな感情が押し寄せてきて一度本を閉じた。
医者になりたい理由は理解した。それが親がどうとかそういう話じゃなくて、ノア自身が決めた夢だということも分かった。理解はした。でも、納得がいかない。すごいもやもやする。
つまりは。
アプリゲーム内でガチャ引いてNレアのノアとわたしが出会ったあの日。あの時点でノアはいつかアイドルを辞めるつもりだった。
ジャンルから離れて、久しぶりにアイ★チュウの話を友人とした際。過去を辿るように語った思い出の中のノアはいつかアイドルを辞めるつもりだった。
周年イラストも、大好きなイノブレのCDも。そこにいるノアはいつかアイドルを辞めるつもりでいる。
その部分が嫌に脳内で強調されて、この人アイドル辞めるつもりなんだ…とショックだった。これを書いている今も冷静な頭で静かにショックを受けている。当たり前だ。めちゃくちゃアイドルのノアのこと好きなんだから。
そして十年後、アイドルのノアは居ないということが公式から提示されてしまった。それが、寂しい
アイドルは期限付きで、でもアイドルをいい加減にやるつもりはなくて、でも医者になる夢も本気で。理由は、分かった。『理解』はした。
でも、ノアが目指すヒーローはアイドルではダメなんだろうか?少なくとも、わたしはノアの存在に過去も今もめちゃくちゃ救われてるし、きっと同じようなオタクはいるはずで。
アイ★チュウ世界のノアファンの声援を、ノアはどんな風に受け止めてるんだろう。期限付きでも、貴方に魅了されたアイ★チュウ世界のノアファンは、期限付きの貴方を永遠だと思ってるかもしれないのに。
完全に私怨、妄言。でもノア自身がアイドルとしての未来予想図を断つセリフを小説に印字することは、あまりにも残酷だ。
当然のように周囲が自分のようにアイドルを目指す、十年後も同じメンバーで舞台にいる。そう信じて疑わなかった星夜に変化を感じさせるためのセリフだったのかもしれない。でもそれはどうしても、ノアにいつかアイドルを辞めると言わせなければならなかったのだろうか?
十年後という若者には遠い未来で、語られていない他のアイチュウやAndalsionの誰かがアイドルでは無い他の人生を第二に歩む可能性はあると思う。でもそれは可能性で、公式から提示されない限り、彼らの色んな未来を想像し楽しむことができる。ノアもそちらであってほしかった。
「十年後は医者になっていると『思う』」とノアは言った。ふんわりとした表現に感じる、断言では無い。だからもしかしたら小説完結後の語られない未来でノアがアイドルであり続ける可能性もあったかもしれない。でも、医者の夢が本気であることは幼馴染で親友の星夜が感じている。
もうそんなん、可能性がどうとか言えんやん。ただのオタクのわたしよりもノアの事知ってる星夜がノアが本気だってこと感じてんだよ。ノアは芯がしっかりしてんだ、揺らがねーーーよ。だからなんかもう、ポジティブにアイドルのノアの未来を勝手に想像できねーんだ。でもアイドル辞めないでほしいんだ。ノアという人間に惚れ込んでると共に、アイドルのノアにもめちゃくちゃ惚れ込んでんだ。私たちが見える場所でヒーローになってよ。
呪詛ですまん。頭では理解してても納得ができない。そもそもファンが納得しようとしまいがアイドルはわたしたちのこと光の粒に見えてて心の内なんて分かりっこないし、わたしたちもエスパーじゃないからノアの心の内なんて公式から文章が提示されないと分からない。
多分これから、何か自分だけが納得する理由が見つかるまでアイドルのノアの姿を見る度「でもいつかアイドル辞めるんだな」と思ってしまう。それでも納得する理由を何とか見つけ出してでも、アイドルを辞めてしまうその時までアイドルのノア様を応援したいとも、同時に思う。
ここまでの文面が次元の違うノアに伝わらない事が少しだけ悔しい。もしもこの呪詛が目に止まったら、少しだけでもアイドルで居てくれる時間が長くなるかなって、思った。
これは余談だが、わたしは3次元で推すアイドルがことごとく様々な理由で舞台から消えていく。だから女性関係とかで裏切らない2次元のアイドルを応援してたけど、最愛の推しにアイドル辞めるって言葉言われちゃって、こんな所にまで及んでんのかと絶望した。
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