食うためにプーチン大統領もタクシーの運転手に🇷🇺
ソ連崩壊後の【絶望と屈辱の10年】から国民を救ったプーチン大統領。1990年~2000年は日本でもバブル崩壊からの【失われた10年】となる。しかしソ連崩壊でロシアは日本の比ではないほど悲惨な状況に陥っていた。国営企業ソビエトが経済破綻し民営化して『株式会社ロシア』となったと思えば分かりやすい。社会主義国家だったソ連では全ての企業や組織は国営であり全ての人民は公務員。ソ連末期は深刻な物不足と劣悪なサービスだったとはいえ国民には電気・ガス・燃料・水道といったライフライン関連、衣食住に関しては基本的に無料で支給されていた。民営化となり対価が必要となる。大量の失業者が溢れ雇う側は低賃金でブラック化。KGB(国家保安委員会)で中佐に昇進し共産党のスーパーエリートだったプーチン大統領でさえ、この時期タクシー運転手をしなければ生活できなかったという。閣下と呼ばれる高級軍人やエリート将校がガードマンに身をやつしても生活できず妻や娘が売春するのも珍しくはなかったという。これほどロシア経済が悪化したのは国家破綻に伴う国営企業の民営化でソ連人民の血と汗の結晶である多くの社会インフラ資本、油、ガス田、巨大農場等がドル、ポンド、マルクを抱えてきた西側の『ハゲタカ企業』に次々と買い叩かれ奪い尽くされていったからとの事。また湾岸戦争が起こり中東の石油が高騰しロシア産のエネルギー資源は圧倒的な国際競争力を持ち国際市場でバカ売れした。本来、ロシアに還元される利益は既に西側に買い取られていた資源企業はロシア国内の需要分まで平然と輸出に回し儲けを優先し品薄を理由に国内向けの灯油・ガソリン価格を跳ね上げた。『ハゲタカ企業』の莫大な黒字はタックスヘイブン等で税金を回避されロシアに入る金額は雀の涙だった。ロシア国内で大量の凍死者や餓死者が出るなかオルガルヒと呼ばれる新興財閥に投資した欧米富裕層がボロ儲けして肥え太っていた。
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