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NXT vs AEW!新時代視聴率戦争がついに幕を切る!キーワードになったのはあのユニット……?

先んじて、里歩のAEW女子王座戴冠を記事にしたわけだが、同時刻に放映されたNXTの流れも交えて語りたいと思う。AEWのテレビ放映が決まるのと同時にWWEはNXTを同じ時間帯に放映することを決定。かつてWCWとの視聴率戦争に打ち勝ったWWEは直接抗争を仕掛けてきたのだ。しかも、NXTはRAWやSMACKDOWNとはひと味違い、より激しく、テクニカルで、速い展開が好まれており、また違う層のファンがついている真っ直中である。

それもそのはず、NXTのメインを張るレスラーはThe ELITEと同じ飯を食べていたかつてのROHやアメリカインディーを沸かしてきたメンバーばかり。特に現在、NXTのベルトを持つのは誰でもない、アダム・コールである。

Bullet Clubとしては目立った活動がなかったように見えるコールだが、その老獪さ、緻密さ、インサイドワークにおいては非常に長けたレスラーで、あっという間にNXTのファンの心を掴んでしまった。

タイトルホルダーであるコールとこの大事な日を任されたのは、マット・リドル。様々な問題を抱えながらも、WWEが長年ラブコールを送っていた元UFCファイターであり、インディーレスラーである。卓越したMMA技術とプロレス、それに恵まれた身体能力を遺憾なく発揮するリドルと、それを上回るコールの心理戦の数々は観客の視線を奪う名勝負。ギリギリのところでこれを退けたコールの前に現れたのは、なんとフィン・ベイラーだった。

コールがNXTに現れる前、このリングの全てを統べ、全てのファンの注目を集めていたのは、ベイラー。結婚を機にしばしの休憩に入っていたが、姿を現したのは、なんとNXTのリングだったのだ。

ベイラーと言えば、Bullet Clubオリジナルメンバー。WWEではこの話題を繋げて使うことはないが、この2人が顔を合わせる、しかもこのタイミングのNXTのリングでというのは非常に勘ぐる部分がある。

一方、NXTではメインマッチで、ヤングバックスとケニーが組み、AEW初代王者であるジェリコとLAXが組む6メンタッグが行われたのだが、試合序盤でケニーを襲撃したのは、この日、試合のないジョン・モクスリー!ケニーとモクスリーはバックステージまでもつれ込み、VIPルームにあったガラステーブルが粉々に砕けるテーブル葬!

6メンながら3人を相手に八面六臂の戦いを見せるヤングバックスだったが多勢に無勢破れてしまう。試合後もヤングバックスをいたぶるジェリコ達に、Codyが加勢に入るも、一緒にやってきたサミー・ゲバラが裏切りCodyの急所を蹴り上げる。溜まらずダスティン・ローデスが入るも、ここに現れたのは、元WWEで総合格闘技団体ベラトールと契約していたジャック・スワガー!ジェリコ達がリングを占拠するというエンディングを迎える。

老獪なベテラン、熟練のタッグ屋、折り紙付きのファイター、若きハイフライヤーと全方位敵無しのジェリコ軍に、もしマーティ・スカルが加わるということになれば、The ELITEの連帯というものさえ霞むような事態に発展しかねないだろう。

 

RAWではAJスタイルズが非常に素晴らしい攻防で話題になると同時に、アンダーソン、ギャローズと再びThe O.C.として動き始めたし、新日ではG1決勝戦、内藤とのインターコンチ戦とジェイの評価がどんどん上がっている。バラバラに見ていれば、連続性がないかもしれないが、かつてBullet Clubというユニットに属した人間模様は常に激しく動いている。来週のNXTとAEWでは一体、何が起きるのだろうか。

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