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孤高のグルメ #7 「チキンライス」

風邪でダウンしてたりと全然行けなかった森食堂。ベッドにひねもしていた間も行きたくて行きたくてウズウズしていた。中々タイミングも合わず今日20日ぶりくらいに行った。

この勝手に連載してしいる「孤高のグルメ」
ありがたく?行きたいと言って下さる変態がチラホラ出て来ました。

そんな2回目のゲストが登場した第7弾目。

「チキンライス」

正直な所を言うとまたしても完全にスケベ心丸出しで注文してしまった。
何故なら、和食メニューばかり並ぶメニュー表の片隅に明らかに異質な存在「チキンライス」があったからだ。

何で一つだけ洋食?と疑問に思ったのだが、この謎が後になって解ける事になるとはこの時知る由も無い。

これはとんでも無い物が出て来るぞ。。。

注文しようと呼ぶとその時タイミング良く混雑していた為、調理中だった。
聞こえて無かったかな?と思い5回くらい呼んだ所で、

「何にしますか?」

いや!聞こえてるんかい!と思いながらも、そのままこちらを振り返る事無く注文を取ろうとしたのでそのまま注文をし、その異質な存在が来るのを固唾を飲んで待った。

もう長い事やっていると調理しながらでも注文取れるし何より覚えられるのかと熟練の技を目の当たりにした様だった。

そうして念願の「チキンライス」が到着。それを見てまたしても唖然としてしまった。

先程も書いたように「チキンライス」を注文した。
しかし、どこを探しても「チキン」が見当たらないのだ。

いつでも捜しているよ
どっかに君の姿を
向かいのホーム、路地裏の窓、
こんなとこにいるはずもないのに

かつて山崎まさよしが歌っていたが正にその状態。

once more time,once more chance、どこを探しても「チキン」を見つける事が出来なかった。

チキンが無ければ何が入ってるんだ?ともう一度よく見るとキャベツとかタマネギとかが入っていた。

ニンジンとか王道な具を入れないのがシビれるぜ。。と思いながら食べ進めているとある事に気付いた。

そう。味が完全に焼きめしなのだ。
実は一つ前に「焼きめし」を食べに来たのだがお蔵入りにした、その「焼きめし」とほぼ同じ。

そして、気付いたのだ。
具も一緒だと言う事に。

もしや!と思い、ゲストの
友達が注文した「ぶた汁」に目をやるとやっぱりそうだった。

ニンジンがない。

個人的に想像する「ぶた汁」は豚肉、ニンジン、ゴボウ、ダイコン、里いもなのだが、そんな物は一切入っていなく、具材は豚肉、豆腐、もやし、キャベツ。

いや!またキャベツ!!
キャベツ好き過ぎるやろ!!!

あろう事かニンジンを使う王道なぶた汁にさえ入っていなかったのだ。
この店に「ニンジン」と言う概念は無い。
代わりにあるのは「キャベツ」と言う概念。
ここで最初に思った疑問の答えが分かった。

何で和食メニューが並ぶ中、異質な存在「チキンライス」の意義を。

それは「焼きめし」を作る過程で、
あっ!!これにケチャップ入れたら「チキンライス」になるやん!とおじいちゃんが偶然気付き出来上がった奇跡の産物なのだろう。
有り難く噛み締めて完食した。

帰り際にサイバイマンみたいな顔色のおじいちゃんがフラッと現れた。
咄嗟に危険を感じた僕たちはヤムチャ状態になる前にそそくさと店を後にした。

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