見出し画像

〈中止〉第2回共喰い会のお知らせ

・新型コロナウィルス感染症の拡大を受けて、2月の共喰い会は中止とさせていただきます。

皆さま、こんばんは。
2020年に突入してから、ロカストは有料マガジン「LOCUST+」を開設したり、編集部と読者が交流する「共喰い会」を開始したりと、新しい企画をどんどんと打ち出してきました。2月以降もよりブラッシュアップしてお送りする予定ですので、引き続きご愛好のほどよろしくお願いします!

さて、今回は第2回共喰い会のお知らせです。

・課題図書
モーリス・ブランショ『明かしえぬ共同体』
・日時
2月29日13時〜17時
・場所
都内
・人数
15名ほど

本書を選んだ理由:

ロカストは名前がそもそも「イナゴの群れ」に由来していることからもわかるように、誰かと誰かが共にいること、つまり「共同性」を大きなテーマとして抱えてきました。時に、その在り方を「仲良しこよし」だの「孤独を受け入れていない」だのと批判されることもありました(これからもあるでしょう)。しかし、僕たちにとって共にいること自体は目的ではない。ロカストは、「共にいること」の意味を実践的に問うための集まりであり、その大きな一環として、「共食い会」もあります。

当然ながら、あらゆる意味で人は一人では生きていけません。共同性は人間に常につきまといますが、共同体の形や意味合いは場所や時代によって変わっていきます。そこで、現在の共同性について考えるため、共同体論の代表的文献であるモーリス・ブランショ『明かしえぬ共同体(La Communaute Inavouabke)』を読もうというのが今回の趣旨です。本著はジョルジュ・バタイユとマルグリット・デュラスのテクストを下敷きに、68年のパリ五月革命の体験に基づいて書かれたものです。読みほぐすために多くの文脈を知る必要がある一冊で、決して易しい本ではありません。だからこそ、色々なバックグラウンドの人と共に読むことで、深みのある議論ができると思います。文庫本も出ており、本文は110ページそこそこと比較的短いテクストです。今から読んで間に合うサイズなので、少しでも興味があればぜひ参加していただきたいと思います。

ちなみに、この本の翻訳者である西谷修は私(伏見)の大学時代の恩師で、現在に到るまで強い影響を受けてきました。ですので、彼の研究対象であるブランショやバタイユに関しては私がある程度詳しく解説できます。内容がちんぷんかんぷんでも、当日こちらでカヴァーできるかと思いますので、あまり怯まずに、気楽にご参加いただければ嬉しいです。もちろん、ロカストのメンバーと直にお会いしたことない方も参加大歓迎です。是非、お気軽にご参加ください。

当日は編集長の伏見がレジュメを準備、はじめに30分ほどで内容解説して、簡単な質疑応答のあと、休憩。後半でさまざまな観点を交えたディスカッションを時間の許す限り行いたいと思います。途中参加、退出は気兼ねなくご自由にどうぞ。

お手数ではありますが、参加を希望する方はLOCUSTのメールアドレス(locust33team@gmail.com)に参加希望の旨をお書きいただき、メールをくださいませ。その際、氏名(ペンネーム・仮名でも可)をメール本文に明記していただきますよう、お願い申し上げます。メールを確認したのち、詳細な開催場所をお伝えします。(最大15名程度を予定しているため、定員を超える場合には先着順とさせていただきますので、ご了承ください)

よろしくお願いいたします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?