見出し画像

モンゴル食紀行/食思考 第1回 異文化でも餓死しない 太田充胤

9月上旬、9日間の夏休みをとって、妻と二人でモンゴルを訪れた。

妻もぼくもそれなりには旅慣れているほうなのだが、モンゴルでの旅行がどんなものになるのか、出発前にはさっぱり想像がつかなかった。
なにしろ国土の大半、草原と砂漠が広がるだけの国である。人口密度が世界一低いらしい。Google mapを見ると、首都ウランバートルの周辺だけがいわゆる都市のようになっていて、あとはなにもない。ウランバートルの街についたあと、どこでどう過ごせば面白いのか、そこへはどうやって行き来するのか、等々、これまでの旅の経験からはどうも推し測れない。

ここから先は

2,690字
毎月、様々なテーマの記事がご購読できます。各記事は単体でのご購入もできますが、2本以上読まれる場合は定期購読がお得です。

LOCUST+

¥500 / 月

批評観光誌『LOCUST』の有料マガジンです。 毎月、LOCUST編集部を中心とした執筆人が、コラム・エッセイ・マンガ・小説などを寄稿しま…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?