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批評観光誌『LOCUST』の有料マガジンです。 毎月、LOCUST編集部を中心とした執筆人が、コラム・エッセイ・マンガ・小説などを寄稿します。 豪華ゲストによる寄稿、著名人へのイ…
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2021年5月の記事一覧

伏見瞬の何らかの連載(第2回)

(毎月の連載、2回目はMV論になりました。歌手、ソングライターであるカネコアヤノ『抱擁』のMVについてです。)   ほとんどの場合ミュージックヴィデオ(MV)は、演者の演奏・歌唱・ダンスをさまざまなカットから映す。あるいは、楽曲から連想された物語であったり、イメージであったりを描いていく。カネコアヤノ『抱擁』のMVは、歌い手のパフォーマンスも、連想されたイメージも映さない。カメラが固定ポジションでひたすら撮り続けるのは、雪山を背景に(合成にも見える)、ハイネックの白ワンピー

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ロカストコンテンツガイド(映像5)『アメリカン・ユートピア』伏見 瞬

 『アメリカン・ユートピア』を観ていて感じたのは、デヴィッド・バーンは「い~」の歌い手であるということだ。  デヴィッド・バーンといえば、どこか「知性派」、悪く言えば「頭でっかち」の印象を持たれる音楽家だった。トーキング・ヘッズのフロントマンとして1970年代後半に名を成し、今に至るまで現役で活躍する、無感情な歌声の、神経質そうなひょろ長のニューヨーカー。パンク・ムーブメントの中でもトーキング・ヘッズは熱さや衝動とは無縁のインテリ気質を漂わせるバンドであり、R&Bやアフリカ音

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食思考マラソン(11)作り置きながら飲む その2|太田充胤

本日のメニュー 人参のきんぴら レタスと大根の浅漬け 葱のコンソメ煮 小松菜・えのき・焼きピーマンのお浸し 鮭の切り身 雑穀米のおにぎり 前回ご紹介した作り置きながら飲むメソッド、すなわち、平日のお弁当のために休日に作り置きする調理工程そのものを酒の肴にしていくというやり方の実例をお送りします。 メニューは冷蔵庫の中身を古いものからまとめて使いたいというプラクティカルな理由の側から決まっていきます。冷蔵庫に野菜があまりなければ、八百屋の店頭特価コーナーのラインナップがその

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LOCUSTコンテンツガイド(書籍6) 〜 中谷宇吉郎『雪』 〜 谷 美里

 季節は初夏だというのに、雪についての本を紹介しようとしている。季節はずれの感が否めないが、読書というのはそもそもそういうものであって、棒アイスをかじりながら雪国にも行けば、毛布にくるまって蝉の声を聞きもする。たまたまいまの時期に、雪について書かれたいい本に出会ってしまっただけのことである。冬まで待ってから紹介する手もあったが、感動を忘れぬうちに書いておきたかった。

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食思考マラソン(10)作り置きながら飲む|太田充胤

本日のメニュー 人参のきんぴら レタスと大根の浅漬け 葱のコンソメ煮 小松菜・えのき・焼きピーマンのお浸し 鮭の切り身 雑穀米のおにぎり 自宅で1人で飲むときは、複数のおかずをちまちまつまむのが好きです。 先にできたおかずをつまんで飲みはじめ、気が向くとまた台所に立って次のおかずを作ります。 軽いものから始めてメイン、シメと展開していく流れを、時々刻々とうつろう食欲と相談しながら組み立てるのが好きです。 一人暮らしの頃、家でゆっくり飲酒するときには基本的にこういう感じ

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名もなきボイス第14回〜旅行をしました。ということは、、、?

購入後に全編(31:05)を視聴することができます。

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食思考マラソン(9)春、貴族のスタンプラリー その3 │太田充胤

スタンプラリーも第3回となりました。いよいよ今回、筍を食べます。 前々回の記事を書きながら、あー今年は筍を食べないまま春が終わりそうだ…まあ無理して食べるものでもないし、今年は忙しいし…と諦めていたのもつかの間、根っからの貴族である妻が颯爽と筍を買ってきたのは土曜日の夕方のこと。 突然ですが実は私、今年から職場が変わりまして、仕事量も通勤時間も前職より大きく増えた結果、平日をなんとか乗り切って週末はボロ雑巾のように無為に過ごすという日々を送っています。貴族からは程遠い

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