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批評観光誌『LOCUST』の有料マガジンです。 毎月、LOCUST編集部を中心とした執筆人が、コラム・エッセイ・マンガ・小説などを寄稿します。 豪華ゲストによる寄稿、著名人へのイ…
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2021年3月の記事一覧

名もなきボイス 第11回〜LOCUSTレコメンドをよろしくお願いします

マガジンを購入すると全編(31:36)を視聴することができます。

食思考マラソン(6)だめだった日のご飯 その2|太田充胤

この日のメニュー 前日の鍋の残りの柳川風 人参のグリル コールスロー 前回のつづきです。 いまいちな食事に追い込まれること、あるいはそのような食事の実在について、実例を見ていきたいと思います。 さて、前回からお示ししている冒頭の献立、いかがでしょうか。ぱっと見はそれほど問題なく見えるかもしれませんが、実際食べてみるとかなりいまいちです。全然だめ!という感じではないけれども、いまいち。そういうご飯です。 もちろん、私だっていまいちなご飯を作ろうとして作ったのではありませ

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名もなきボイス第10回 ~"おもしろい"話ってなんだろう

マガジンを購入すると全編(31:55)を視聴することができます。

ロカストボイスvol.14(第4回)「乗代雄介『旅する練習』を読む」(全4回)

購入後に全編(22:50)を視聴することができます。

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食思考マラソン(5)だめだった日のご飯|太田充胤

この日のメニュー 前日の鍋の残りの柳川風 人参のグリル コールスロー すべての食事には、そこに至るまでの経緯があります。 この連載で扱おうとしているのは、ひとつにはそういう話題なのではないかと、そう思うようになりました。 食事に至る経緯は、あとからでもたどれるほど明瞭な思考プロセスを経ることもあれば、言語化できない直感的な「食べたい」に端を発することもあります。 自分で食事を用意しない人だって、食事の用意を特定の他者に委ねるという、その食事よりもずっと前になされたであ

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ロカストボイスvol.14(第3回)「乗代雄介『旅する練習』を読む」(全4回)

購入後に全編(34:15)を視聴することができます。

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ロカストボイスvol.14(第2回)「乗代雄介『旅する練習』を読む」(全4回)

購入後に全編(38:38)を視聴することができます。

¥100

ロカストボイスvol.14(第1回)「乗代雄介『旅する練習』を読む」(全4回)

マガジンを購入すると全編(21:53)を視聴することができます。

ダブル・サイレンス——金沢21世紀美術館をめぐる二重の旅行記(後篇)河野咲子&南島興

07 「お・と・が・な・っ・て・い・ま・す」  太陽光の白さで、一瞬、目がくらむ。透明なガラスで四方を囲まれた中庭に足を踏み入れると、冬の寒さもあいまって露天風呂にでも来た気分になる。唯一異なるのは、ある作家によって作られた不規則な音がかすかに鳴っていることだ。それに風呂桶もここにはない。  本来、癒されるべき弱った体は光を避けて、顔を下に向けて歩きだす。風雨によって朽ちるたびにできあがる地面の模様を目で辿っていくと、顔は模様の侵食を許さない透き通ったガラス壁にまで至った

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ダブル・サイレンス——金沢21世紀美術館をめぐる二重の旅行記(前篇)河野咲子&南島興

01  深夜の長電話を終えて、寝ようとしても、喉がうずき、夢を見ようとしても、起きてしまう。気づくと、午前6時。もうシャワーを浴びて、寝て起きたことにしようと思う。  大学生の頃、よく乗っていた深夜バスから降りると、いつもこんな気分になる。念願の目的地に着いたのに、すっかり疲れ切っている体。だから、今日も寝たことにして、誰もいない金沢駅に向かう。

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