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感応と官能の世界 澤山咸

「膣の潤いは、お財布の潤い」というパワーワードで
朝からクラクラしていました。
ホント子宮系って控えめに言っても、卑猥ですね。

易は64卦ありますが、30までが上経で自然の理を 31からが下経で人の心の理について説いています。
31番目の卦が沢山咸と言って、感じる事について説いています。

初爻 足の親指に感じる
二爻 ふくらはぎに感じる
三爻 股に感じる
四爻 心が彷徨い、身勝手に感じてしまう
五爻 背中に感じる
上爻 口に感じる

なんとも艶めかしい卦ですが、しかし、感じる事を真面目に説いています。
こういう仕事をしていると、男女の不思議を沢山見ます。

一瞬で意気投合してその日のうちに同棲が始まったり
時間をかけて大好きな人とやっと付き合いが始まったのに、
身体の関係がイマイチであっという間に別れたり、
名前も知らない人と熱烈に愛し合って朝を迎えてそれっきり…等々。

理屈では語れないような激しい心の動きがあって、互いに感じ合い求めあう訳なのですが、何方かに心が残ってしまい鑑定に来られるので
男と女の世界は不思議がいっぱいです。

咸は肉体関係を説いているのではなく、心が動いて「そこへ行きつくまで」「いきついた後」を説いています。

足の指からふくらはぎまでの間は、初めが肝心で慎重に動きなさい。例えばなんとなく互いの気持ちを確認してその後、会えなかったり、連絡が来なくなると少しの事でそわそわして、自分を見失ってしまいそうになるかもしれないけれど落ち着きましょうと。

股に感じるは、いよいよ肌を重ねて一つになったわけですが、

咸其股。執其随。往吝。
その股に感じる、その感情に執着すると、恥をかく事になる

交わって1つになるだけが目的ではないと、肉欲のままに生きると、失敗する事になると、説いています。

四爻では、心が彷徨い、、、つまり一度肌を重ねてしまうと今まで以上に相手の事が気になり、自分勝手に惑い心が落ち着かなくなります。

成り行きで一夜を共にしたものの、相手は一時の刺激を求め、本人はその一時に運命を感じていると歪が生れます。
心で感じて応じ合うという行為を先にして、互いの身体の感覚を享受していかないと、後悔だけしか残りません。また三爻で説かれているように、交わし合ったその感情や感覚に執着する事よりも、気持ちを切り替えなければ失敗するのですから、理性で心の動きを制御していかなければなりません。

五爻では、背中の感覚が鈍いところでも感じるとあります。つまり、本当に心から繋がった相手ならば、何も言わずとも通じ合う事ができる。以心伝心の関係です。

上爻は、口に感じる。これは口づけではなくて、心で感じる事無く誠実さを欠いて、余計な事をべらべら喋ってしまうとダメとですよと戒めています。

 子宮系女子が自己開示と言って、ブログで垂れ流していることは真逆だとは思いませんか??
股で感じる事が3番目、余計な事を言わない事が一番最後。
秘め事と言われるのですから、秘めておくべきですよね。

心屋さんが浮気した件も、ただ官能を奥様以外に求めて、
ブログでアレコレと公開しても、心に誠実さがないから失敗の連続のようにも思います。

易経が成立してから数千年経っても、男女が感応しあう理に変化はないようですね。

感応してから官能し合う事。
そして執着せずに、口外しない事。
相手の事を慮って感じる事が本当の愛の形かもしれません。

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