専門職へのあこがれ

この4月から、福祉分野の担当になった。

それまでは6年4か月主に農業分野の担当で、
やっていたのは農家数が減少し農地の担い手が不足する中で,
どう「農地を農地として維持していくか」、という全国共通の難題で、
私は主に農家以外の人が農地を使う・農地を維持することに繋げるための取組や、地元の人が地元のものを使うループやマインドを様々な形で埋め込むこと、農をフックにした地元で暮らす価値の再定義による担い手づくりによる結果として農地を使うアクションを引き出すための取組と、
道の駅的なものの建設と出来てからは運営、最後は少ない担い手で農地をどう維持するか、という仕組みづくりと計画を作っていた。

最後の一年は林業の長期計画も担当して、それはそれは面白かったのだけれど、人事異動は宮仕えなのでしょうがない。
バトンを後任に渡して、未経験の福祉の担当になった。

一言に福祉といっても幅広く、まだよく全貌が分からないのだが
私の配属された福祉課内には社会福祉、障がい者福祉、介護保険、高齢者福祉の4つの部門があり、
子どもの福祉に関すること、成人の福祉に関することはまた別の課がある。
(ややこしい)

私が担当することになったのは高齢者福祉の分野で
高齢者が「なるべく住み慣れた地域で自立して暮らし続けることができる」よう、医療・福祉サービスを提供するとともに、
そもそも介護状態にならないための予防、
心身の状況が変わっても暮らし続けられるために、すみかである住宅の改修なども所管に含まれるそうだ。
また、認知症への対応もあり、こちらは患者本人、患者を持つ家族を支える仕組み、地域で認知症を理解する仕組づくりなどに取り組んでいる。

「地域で」という言葉がよく出てくるが、
これらは介護保険法の考え方によるもので、様々なフェーズにある高齢者とその家族を地域内で支えていく「地域包括ケア」という考え方を基本にしているようだ。

『介護保険法 第5条第1項 国及び地方公共団体の責務(抜粋)
国及び地方公共団体は、被保険者が、可能な限り、住み慣れた地域でその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、保険給付に係る保健医療サービス及び福祉サービスに関する施策、要介護状態等となることの予防又は要介護状態等の軽減若しくは悪化の防止のための施策並びに地域における自立した日常生活の支援のための施策を、医療及び居住に関する施策との有機的な連携を図りつつ包括的に推進するよう努めなければならない。』

なるほど。
我が町の取組はというと

https://www.town.minowa.lg.jp/data/open/cnt/3/7870/6/R04shiryou.pdf?20230324171806

なかなかすごい。



そして、それをさらに進めて「重層的支援体制整備事業」を目指すらしい。
お隣の伊那市で取り組んでいるようですが
https://www.mhlw.go.jp/content/202096inashi-nagano-R4.pdf
一読では全然理解できないので、とりあえず言葉と制度と様々な主体の取組や位置づけや中身を学びつつ、何より現場に行ってみよう。

で、現在地はどうなっているのか?
何に取り組んでいて、何を目指しているのか?
誰が何をしているのか?




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?