中央集積・多極分散転換周期

 僕が世の中の景気変動を見る上で参考にする周期は幾つかあります。大きいものは次の3つ。
・東西文明変動周期(往復・約1600年)
・国家体制転換周期(サイクル・約810年)
・中央集積・多極分散転換周期(往復・約270年)
ここではタイムリーな周期として中央集積・多極分散周期を中心に取り上げます。

現在はイギリスを中心とした西洋文明810年の末期、日本は国家体制サイクルの5/6、つまりは675年を過ぎたあたりに居ます。

日本の今回の体制転換は
1334年 建武の新政(ないしは室町幕府)を起点に約270年間の武人の時代
1603年 江戸幕府成立 を起点に約270年間の官僚(武士)の時代
1868年 明治政府成立 を起点に約270年間の商人(資本・民主主義)の時代

室町~戦国時代(足利氏)の約270年は武力による統治
江戸時代(徳川氏)の約270年は知識・法による統治
明治時代以降(民主化)の約270年は財力・経済による統治
になっています。

各時代前半135年を中央集積期、後半135年を多極分散期とし、制度変化の15年前に目に見える形で背景変化が、15年後に実体変化が起きると捉えています。
背景変化→(15年)→制度変化→(15年)→実体変化
室町時代(1336年~) 応仁の乱(1467年~)
江戸時代(1603年~) 享保改革(1735年~)
明治時代(1868年~) 構造改革(2006年~)

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