キャンペーン構想 2 ユニバーサルリンクシステム

こちらは構想1の続きではなく、もっと小規模で今すぐやりたいキャンペーン。
実際、着手したものの今般のコロナを受けて中断を余儀なくされ、その間にAoS栄光への道のアップデートやウォーハンマークエストのアップデートがあったことで、どうせなら再構築してみたいとの覚書。


この構想のきっかけは、かつて我がホビーの師から、U.K.でスタッフたちが遊んでいるというキャンペーンの話を聴いたことによる(当時は今でいうかつてありし世界、ウォーハンマーFBを遊んでいた)。

キャンペーンはまず、『ウォーハンマーファンタジーRPG』にて幕を開ける。
キャンペーン参加者たちは、しがない低レベル冒険者たちとなって冒険を始める。彼らは、ふとしたきっかけで渾沌のカルティストたちのアジトにて、とある密書を手にしてしまう。それは、北方のケイオス勢がエンパイアへと攻めてくる、という内容のものだ。
主人公たちはこれをなんとしても領主の手に届けるべく、最初の冒険に挑むことになる。これを、RPGとして遊ぶ。
次に、密書を読んだ領主が派遣した偵察隊とケイオスカルティストたちとの遭遇戦を『モードハイム』にて遊ぶ。

キャンペーンが本格的に動き出すのはここからだ。
この偵察隊同士の遭遇戦を示した『モードハイム』バトルの勝敗によって物語が分岐を始め、エンパイア側もしくはケイオス側のいずれかが優勢になった状況で、『ウォーハンマーFB』500ポイントバトルへと至るのだ。キャンペーンは随所にストーリーの分岐を用意しつつ、次第にバトルのポイントを大きくしてゆくという。

だが、物語は大きくなるばかりではない。

時にストーリーは『ウォーハンマーFRPG』でなければ描けないような冒険へと戻り、大部隊同士の激突を有利にさせるために小部隊同士もまた小競り合いを繰り返す。大と小を自在に行き来し、心行くまで世界観を満喫する。

こうして、エンパイア側とそれに連なるドワーフやハイエルフ、対するケイオス側とダークエルフ軍に、幾人もキャンペーン参加者たちのキャラクター(そして当然ミニチュア!)が育ってゆくこととなる。

週に1、2度遊ばれてだいたい2年を経た頃、キャンペーンは大団円を迎える。
大テーブル一杯に『ウォーマスター』のミニチュアが並び、エンパイア側には皇帝カール・フランツその人が出陣している。
そしてその隣には、いつしか帝国騎士のインナーサークルにまで上り詰めた男…かつて、廃墟の中で薄汚れ、小汚い密書を怪訝そうに発見した男の、今や帝国になくてはならぬ英雄となった姿が立っている…。

これを聞いて涙が出るほど羨ましくて妬ましかった。
日本でもこんなことやりたい、やってみたい。
そういう思いが十年以上降り積もって今に至る。

それを、なんとかできないかなあと思っているうちに…やってみようと思ったのがこのキャンペーンだ。
世界観を遊びつくす…システムに囚われずに。これを自分はユニバーサルリンク・キャンペーンと呼びたい。

1.エイジ・オヴ・シグマーを遊びつくす
 AoSという世界観を共にするゲームのうち、ウォーハンマークエスト(WQ)、ウォークライ(WC)、AoS本体(AoS)を連動させてひとつのキャンペーンを行う。
 残念ながらAoSRPG『ソウルバインド』は本邦未訳である。なので、最小規模のゲームはWQを想定している。

2.ウォーロードを育ててゆく
 まず参加者は我が身の分身となるウォーロードを決める。そのウォーロードが〈定命の諸領域〉へと出陣する物語を、WQにて遊ぶ。
 WQも新版となったことで、これらのデータは自分達で作る必要があるだろうが、それすら魅力的なホビーだ!WQで得た経験値や技能は、その内容を精査してWC、AoSへと連動できるようついでにバランス調整してやればいい。
 遊ぶ際、他の参加者はメインプレイヤーのためのWQのGMをやってもよいし、メインプレイヤー自らが用意したシナリオを皆がプレイヤーとなって遊んでもいい。WQならそれも可能だ。
 その際は、ゆくゆくアーミーに組み入れる予定のマイアーミーのヒーローたちを、他のプレイヤーの皆に担当してもらうのもいいだろう。自軍英雄たちのお披露目だ。
 こうして、参加者全員のウォーロードの旅立ちを語ってゆく。

3.小規模戦
 戦端は偵察隊同士のぶつかり合いから開かれることだろう。
 その際のシステムはWCだ。
 もちろん、キャンペーンとクエストのルールは適用される。バトル後の栄誉点をそのまま、AoS栄光への道の栄誉点と連動させるのだ。
 これにより、獲得ポイントのレート換算のようなものはきっと必要だろう。
 プレイヤーは小規模バトルでも大規模バトルでも栄誉点を獲得し、己のヒーローの拠点と領地を獲得し、育て、やがて一大勢力を築き上げることを狙って戦ってゆくことになる。

4.大規模戦
 やがてウォーロードは育てた軍を率いて敵対勢力と闘うことになる。もちろんそれはAoS本戦であり、栄光への道ルールを使用する。
 最小規模のヴァンガードでもいいし、バトル規模は参加者の希望を汲んで決めればいいだろう。
 最小規模からでもたっぷりと楽しめる筈だ。何故なら、キャンペーンは敢えてより小さなゲーム…WQやWCへと敢えて戻る楽しみを持つからだ。

5.英雄の探求
 英雄的成長は既に栄光への道において紹介された。ただし、最新バトルトーム対応に限られるが。
 これに類するものをゲームとして遊ぶ。
 例えば、ロード・セレスタントのウォーロードが、竜の試練を受けるシナリオをWQでプレイする。見事クリアすると、乗騎たるドラコスと巡り合い、手に入れる…。
 そう、アーケィオンがかつていくつもの冒険を経て、『王族殺し』や『ドゥルガール』を手にしたようにだ!

6.領地探索
 栄光への道において領地を獲得した際、未出陣ユニットによる領地探索というフェイズがある。
 これをそのままWCやWQとして遊んだっていいじゃないか。
 その場合は、通常の判定に比して得られるものを大きくしたり、必ず一定の見返りを期待できるようにするといいだろう。
 …何故ならば、WQでもWCでも、参戦したファイターが無事に帰陣するとは限らないのだから…。

7.神器、技能の継承
 WQやWCは、ウォーロードに固有の神器や技能を獲得させる大いなるチャンスでもある。そこで獲得したものは、AoS本戦のウォースクロールにも反映できるようにする。
 無論、数や種類に限りはあろうし、バランス調整は必要だ。
 けれど、考えてみてくれ!

 世界に一つしかない君のミニチュアによる君のウォーロードが…インドラスタに比肩しうるストームキャストの英雄になったり、アーケィオンに警戒されるような渾沌の寵児にだって育ちうる物語とその可能性を!

結び
…と、こんなことを考えて、せっかくだからやりながら調整していこう…と着手した途端にコロナだったのです。
キャンペーンは参加者も少なく、限られた人とフェイスブックのグループページで情報をシェアしていました。
今般ノートを始めたことと…ストアや取扱店を巡って少しずつ新しいホビーイストの皆さんと知り合えつつある中で…改めてこれをやりたいと考え始めているところ。

…興味ある人、一緒に楽しんでくれたらすっげえ、嬉しいです!!!

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