天女の羽衣

昔話で、天女の羽衣(羽衣伝説)って有名なお話がありますよね

水浴びをしていた天女に一目惚れした男が天女の羽衣を隠し、天女が天に帰れないと困ってるところに「じゃあうちで暮らせばいい」と嫁に娶り、子供をもうける
天女のお陰で贅沢な暮らしをしていたが、ある日子供が羽衣を見つけ、天女は子供たちを連れて天に帰るというお話

これって、我が家の状況にものすごく似てる

人生で一番落ち込んでいた頃、この人と結婚しても苦労するだけだとどこかで分かっていたはずなのに、もうどうでもいいやって自暴自棄になって、夫と結婚した
その後子供が産まれて、子育てと家事と仕事を頑張り続け、私が正社員で働くことで夫だけの収入では実現できない生活をしていた(その分、物凄く仕事では無理をしていた)
だけど、やっぱり最初の勘は当たってた
モラ夫と暮らすのは、これ以上ムリ
私は子供を連れて、別居し、今では離婚を望んでる

そもそも天女の羽衣に出てくる男も、羽衣を奪えば天女は天に帰れないと分かっていて、確信犯的に羽衣を隠したのだ
男の考えた通り、天女は天に帰れなくなって途方に暮れていたところ、実は自分が羽衣を奪ったことを隠して優しい人のふりをして男は近づき、天女を騙して家に連れ帰った
そして天女と夫婦になり、男は天女のお陰で身分不相応な贅沢な暮らしを手に入れる
だけど、天女の献身にあぐらをかいた生活を続けていたんだろう
天女は男に不満があったんだろうな
だって羽衣を見つけた途端、さっさと子供を連れて天に帰っちゃったから
もし男との生活に満足し、地上の生活に幸せを感じていたなら、羽衣を見つけても見なかったことにして元に戻し、天に帰らない選択肢もあったはず
(羽衣伝説には続きがあるバージョンもあり、それは織姫と彦星の話に続くので、二人は愛し合っていたけど引き裂かれたという解釈もありますが、あくまでも羽衣伝説だけに焦点を当ててます)
しかも子供を連れてというところに、いかに男が普段から家事育児をしていなかったかが滲み出てる
男に子供を育てられないってことでしょ、あと、甲斐性もない
普段から男は天女からの献身に感謝せず、天女に対する愛情よりも、贅沢な暮らしを優先していたのではないか

こんな昔から妻自身を愛さないで、妻がもたらすもの(家事だったり、収入だったりの稼働)を貪り、搾取し、感謝もしない男がいて、その結果当然のように妻から捨てられてる
先人の過ちを教訓として受け止めず、自分だけは大丈夫と勘違いしてるなんて、呆れてしまう

配偶者からの一方的な奉仕を享受し、でもそれを当たり前だと慢心してると、いつか捨てられますよ
夫だから、妻だからは関係ない
どちらの立場でもあり得ること
相手を尊敬し、感謝し、謙虚で質素に過ごすことができない人は、いつかしっぺ返しを喰らう

結婚生活は愛情のキャッチボールができないと、破壌するんですよ
そんな基本的なことが判らず、どんどん要求を肥大させていくと、捨てられますよ
うちみたいにね

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