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第79回『関西弁、あなたが針を抜きたいのなら』




・関西弁…【よく標準語と関西弁はアクセントが逆と言われる。紺谷さんによると関西弁のアクセントは三重、石川から愛媛まで広く使われ、標準語とは「対応関係がある」
例えば3音の名詞で「男が」「頭が」のように助詞を付けた場合、標準語で2、3音目が高い言葉(表の分類1)は、関西弁では1音目を強調する。「この兜(かぶと)の名前知ってる?」という文は、関西弁では「ぶ」「なまえ」が高い(分類2、3)。
ただこの法則は1つ難がある。「氷」と「うさぎ」は標準語では同分類。一方、関西弁で氷は全体を高くする(分類3)が、うさぎは「ぎ」だけ高い(分類4)。この分類4は「標準語の人には区別できず、頭の中で変換しにくい」】

【複雑なのはアクセントだけではない。NHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」などで方言を指導した一木美貴子さんは「『さん』と『はん』の使い分けで悩む俳優が多い」と指摘する。「鈴木」「佐藤」のようにイ段・ウ段で名前が終わる場合は「はん」ではなく「さん」を使う。
さらに京都などでは「猫が寝てはる」「子どもが遊んではる」のように「はる」をよく使う。親愛の情を示す敬語で、標準語に当てはまる言葉はない。「関東人には関西弁の複雑なルールは理解しにくく、むやみに使うと変な関西弁になる」】

【会話の内容でも東西では意識の違いがある。日高教授らの調査では大阪の大学に通う近畿出身者のほぼ全員が「オチが必要」、関東出身者は約35%が「必要ない」。ノリでもばれてしまうようだ。】

日本経済新聞:エセ関西弁、なぜバレるの?(謎解きクルーズ)より引用


・「イルミの針をキルアが抜く〜」…『HUNTER×HUNTER』単行本21巻、「キメラアント編」、219話『覚醒』でのワンシーン。HUNTER×HUNTERでのメインキャラクターであるキルアは、危機的状況に陥った時に「自分より実力が上のものとは闘わずに逃げる」という選択を取るように意識が矯正される「操作」を兄であるイルミの針を使った念能力によって受けていた。
キルア自身が操作されていたことに気づき、自身の脳に刺さっていた針を抜く、という屈指の名シーンである。

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