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第57回『才能を食べる人とマナー』


1.竹宮惠子『少年の名はジルベール』(2016)、萩尾望都『一度きりの大泉の話』(2021)…『少年の名はジルベール』は竹宮惠子先生が「少女漫画の革命」を目指した場所、としてキャリアの初期に共同生活をしていた場所「大泉サロン」について、共同生活を送る天才、萩尾望都や、後にブレーンとしても活躍する増山氏などの交友とともに描いたエッセイ。

『一度きりの大泉の話』は萩尾望都先生が1970年代の一時期を過ごした“大泉時代”の回想、そして現在の心境について綿密に綴られた12万字の書き下ろしエッセイ。2021年4月22日に河出書房新社より発売。
【出会いと別れの “大泉時代”を、現在の心境もこめて綴った70年代回想録。
「ちょっと暗めの部分もあるお話 ──日記というか記録です。人生にはいろんな出会いがあります。これは私の出会った方との交友が失われた人間関係失敗談です」】


2.筒美京平…日本のポピュラーミュージックにおいて、最も偉大な職業作曲家の一人。1940年生、2020年没。
1960・1970・1980・1990・2000・2010年代と、6年代連続でTOP10にチャートイン、という偉業を成し遂げている。
現代において、いわゆる昭和のヒットソング、というものをイメージした時に彼のペンによるものであることが殆どである、とも言える。

3.「手塚治虫の様々な嫉妬と喧嘩〜」…皆さんご存知、ジャパニーズマンガレジェンドである手塚治虫であるが、不穏な話もある。
直接の弟子、トキワ荘の仲間である石森章太郎が『COM』に書いた『ジュン』に対して「漫画じゃない」と言った、自身の故郷の近くである大阪で湧き上がったムーブメントである劇画作家たちへの嫉妬、ニューウェーブブームの旗手、大友克洋に対して『あなたの絵は僕も描けるんですよ』と話したなど生涯を通じてケンカマッチが絶えなかった。

4.マドンナ…世界で最も成功を収めた女性音楽家であり、史上最も売れたアーティストの一人。一般的に「クイーン・オブ・ポップ」と称される。1958年生まれで、同級生にマイケル・ジャクソン、プリンスがいる。
82年のデビューから現在まで、様々なアーティストとコラボレーションを続けており、時代の最先端のダンスミュージック〜ポップスを軸に音源を発表し続けている。

5.小島麻由美…95年デビューのシンガーソングライター。1950年代のオールディーズをルーツに、「ジャズ」「フレンチ・ポップ」「ラテン音楽」「昭和歌謡」「ブルース」「ロックステディ」「童謡」などのジャンルを融合させ、そこにかわいらしくも毒の効いた歌詞と声を乗せるという独自の音楽スタイルを築く。(wikipediaより引用
シャークくん、てらだのフェイバリットアーティストの一人。
2nd『二十歳の恋』をASA-CHANGがプロデュースし、その後もバックバンド、プロデュースなどで継続的に参加。他にも菊地成孔、カジヒデキ、塚本功、Dr.kyonなどなど様々な手練れのミュージシャンたちが参加している。

6.岡村靖幸…1965年生まれ、兵庫県出身のシンガーソングライターダンサー。数多くのアーティストの作品に作曲家として関わった後、1986年、「Out of Blue」でデビュー。ブラックミュージック、ロック、ポップス、歌謡曲等、様々な音楽のエッセンスを吸収、発展させたメロディ、アレンジは、グルーヴィーであったり、じっくり聴かせるものであったりと自由自在。レコーディングでは、ほぼ全ての楽器を自ら演奏している。
一方、テレビ情報誌「TVブロス」とファッション誌「GINZA」の対談連載も、ここんとこ評判である。ニックネームは「岡村ちゃん」。(公式HPより引用)
デビュー時〜80年代は尾崎豊、吉川晃司らと交流が深かったとされる。90年代よりスランプに陥り、3度の覚醒剤取締法違反による逮捕などもあったが、現在も音楽活動を続けており、若い世代にも人気を博している。
彼のキャリアで最も充実していた時期としては3rd『靖幸』(89)〜4th『家庭教師』(90)あたりではないだろうか。
現在もポップミュージック史における名盤として挙げられる『家庭教師』はBeckをも先取りするブレイクビーツ、80sファンク、ソウルバラード、そして日本語の載せ方の妙など狂気的な岡村靖幸の全てが詰まっているといえる。

7.「日本語ラップさんピン世代〜」…80年代からいとうせいこう、近田春夫らによって始まった日本語ラップであるが、94年『DA.YO.NE』『今夜はブギー・バック』のヒットなどに端を発する「J-RAP」ブームが起きた。この流れに対抗し、本場NYサウンドを目指したハードコア志向のヒップホップグループもいくつか登場した。そしてその流れは96年7月7日に日比谷野外音楽堂で開催された『さんピンCAMP』(主催者のECDによる『J-RAPは死んだ!俺が殺した!』という絶叫によってイベントはスタートする)というイベントで結実することとなる。
さんピンCAMPに参加したグループは、ECD、BUDDHA BRAND
SHAKKAZOMBIE、RHYMESTER、キングギドラ、SOUL SCREAM、MURO、LAMP EYEなど。

8.「謙虚なれよ」…日本テレビで放送されていた『マネーの虎』にて、外食ビジネスを行う小林社長がうどん店を開業したいという参加者にはなった言葉。急に大きな声で怒るので非常に面白い。

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