第10回『共通項/恋愛観/ロブスター/ *生活は暗黙の了解で』
●ヨルゴス・ランティモス
（Γιώργος Λάνθιμος、Yorgos Lanthimos）…ギリシャ出身の映画監督。
1973年5月27日、アテネに生まれる。下位中産階級の家庭で育った。
【幼いころに両親が離婚して母親に育てられたのですが、母は私が17歳の時に死にました。ですから私は若くして天涯孤独の身で世の中に出て、ひとりで生活して勉強してきました。】(籠の中の乙女 公式ウェブサイトより引用）
若い頃はコマーシャルの製作によって生計を立てていた。
2009年、監督作品『籠の中の乙女』が第62回カンヌ国際映画祭にて「ある視点」部門のグランプリを受賞し、アカデミー外国語映画賞にノミネート。ギリシャの経済危機をきっかけとして、2011年、ロンドンへ移り住む。2015年、コリン・ファレル主演の『ロブスター』を監督。同作は第68回カンヌ国際映画祭にて審査員賞を受賞し、アカデミー脚本賞にもノミネートされた。
2018年、オリヴィア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズ主演の『女王陛下のお気に入り』を監督。同作は第75回ヴェネツィア国際映画祭にて審査員大賞、並びに第72回英国アカデミー賞にて英国作品賞を受賞。
●主要監督作品
『籠の中の乙女』 Κυνόδοντας（09） - 監督・脚本
『ロブスター』 The Lobster（15） - 監督・脚本・製作
『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』 The Killing of a Sacred Deer（17） - 監督・脚本・製作
『女王陛下のお気に入り』 The Favorite（18） - 監督・製作
●『ロブスター』(15)
あらすじ：家庭を持ち、子孫を残すことが義務付けられた近未来。
妻に捨てられてしまった男デイヴィッドは街のルールに従い、はずれにあるホテルへと送られる。
そこでは45日以内に自分の配偶者となる人を見つけなければならず、見つけられなかった場合は動物に姿を変えられてしまうという運命が待っていた。(wikipediaより引用)
◼️登場人物
デヴィッド ：コリン・ファレル
近視の女：レイチェル・ワイズ
独身者たちのリーダー：レア・セドゥ
○その他、言及した作品など…
『ビバリウム』 (21,アイルランド、デンマーク、ベルギー)
『ハッチング -孵化- 』(22,フィンランド)
心の砂地 第46回『花束/共感/自分ごと』(21年2月配信）
谷崎潤一郎『春琴抄』(33）
北野武『Dolls』(02）
岡崎京子『ヘルタースケルター』(95〜96)
ピエル・パオロ・パゾリーニ『アポロンの地獄』(67）
鈴木清順
デレク・シアンフランス『ブルーバレンタイン』(10)
リチャード・リンクレイター『ビフォア・シリーズ』(95〜13)
サム・メンデス『レボリューショナリー・ロード』(08)
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