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#マイポッドキャストアワード (鮫EDIT)


本日(2022年1月14日)、第3回JAPAN PODCAST AWARDS(ジャパンポッドキャストアワード)、のノミネート作品が発表されました。


【素晴らしいPodcastを発掘する日本初のアワード】として、今年が第3回目の開催となっています。
自分もポッドキャスト番組配信者でありますが(※1)、いちリスナーとして、毎年、楽しみにしているアワードであります。

※1「心の砂地」…ポッドキャスト番組。音楽、漫画、映画、日常生活に潜む違和感などなど、様々な物事について探求し続ける教養バラエティ。今年はジャパンポッドキャストアワードにエントリーもしてみました。評判がいい雑談回、第82回を以下に貼っておきます。


私は2020年の1月からポッドキャスト配信を始めて、より多くのポッドキャスト番組を聴くようになりました。
2021年に入ってからは、Spotifyを中心に、プラットフォーム独占番組が多く作られるようになったり、手軽にポッドキャスト番組を配信できるサービスAnchorなどの認知度も上がったせいか、新番組がどんどん増えていった印象で、とても楽しくリスナーライフを送りました。

いち配信者としても、いちリスナーとしても、『JAPAN PODCAST AWARDS』は素晴らしい取り組みだと自分は思っています。
ポッドキャストを日常的に聴取し、「こんなに面白いものがあるんだから、みんなもっと聞けばいいし、やればいいのになぁ」と日々思ってる自分としては、ポッドキャストの一般的認知度を上げること全てを応援したいと考えるからです。

また、エンタメコンテンツにおいて、アワードを設立し、優れたものを競技的に表彰すること、というのはコンテンツそのものの価値を上げる手段として、有効な方法である(リアルタイムで体験してきたものとしてはM-1 グランプリなどのお笑いのアワードが例として挙げられます)とも思います。

「なんか〇〇で表彰されたらしいぞ」「1位らしいぞ」「強いらしいぞ」というものに本当に価値があるのか?という問題についてはここでは割愛します。(自身の問題意識としては上述の通り、ポッドキャストの認知度、面白さが自身の評価と世間で大きくズレがあり、とにもかくにも伝わることが重要だというのが今のフェーズ、と考えています。)


しかし、アカデミー賞がその年度の素晴らしい映画の全てを紹介している、というわけでないように、ポッドキャスト番組もまた、ジャパンポッドキャストアワードのノミネート作品だけが素晴らしい作品ではないとも考えています。
これはJAPAN PODCAST AWARDSへのディスリスペクトではなく、アワードには一つの評価方針があり、その評価方針にあったものだけが評価される、といったものである、ということを(至極当たり前のことですが)指摘しています。

2021年の他のエンタメ作品を例に挙げるなら、映画はドゥニ・ヴィルヌーヴ『DUNE/デューン 砂の惑星』や濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』、音楽はKanye West『Donda』、Adele『30』だけでいい、という人もいるかもしれません。
「最高級の肉だけ食べたい!」という方にはそれでいいのだと思います。(繰り返しますがこの表現はアワードに対するディスリスペクトではありません)でも僕は「いい肉も食べたいし、魚も食べたい、コンビニスイーツも食べたい、何なら食べれはしないけど流行っているジャンク・フードについても知りはしたい」と思います。

なら、どうすればいいか?

届くべきところに情報を伝えるためには、市井の人である私たちが、「これはいいぞ!」と声を上げ続けるしかないのだと思います。


昨年度から、『オチつかない日常』というポッドキャスト番組を配信している極東さんが、「自分が愛してやまないポッドキャスト番組に、自分でスポットを当てて紹介しようよ」ということで、 TwitterなどSNSで#マイポッドキャストアワード というハッシュタグでつぶやいていこうという呼びかけを行われています。

●昨年度(2020年)の#マイポッドキャストアワード)のツイート


ということで、私も2021年の#マイポッドキャストアワード を以下に記していきたいと思います。一部コメントは#私の神回ポッドキャスト というタグでツイートしたものから抜粋しています。

コメントがないものもありますが全部最高です!


◼︎ゴリラ乙女の散らかしラジオ ー #39 自分にゾッとした話 〜オワタと思った瞬間〜

・エピソードトークの精度が凄まじい。「すべらない話」的なドヤ感なしで淡々とした語り口で面白い話が聞ける、という配信で好きです。

◼︎鞘師里保と〇〇と - [38]今週は、鞘師里保と松岡茉優と! from Radiotalk

2021年は鞘師里保さんの話が定期的に聞ける年でもありました。
山里良太、朝井リョウ、譜久村聖といったゲストが出演の神回が連発されたこの番組ですが、中でもこの松岡茉優さんとの対談は何度も聞き返し、「よく言ってくれた!!!」と涙を流しながら松岡さんに感謝をしたものであります。『何かを愛する人の全て』が聞くべき3本のエピソードです。

◼︎ぜったい大丈夫だよラジオ ー『呪術廻戦』もし五条と夏油が普通の高校生だったら?妄想炸裂する私たち

・東浩紀『動物化するポストモダン』以降の言説(現代思想の文脈で論じるものなど)は未だに、アニメや漫画について語る時に「強い言葉」として影響力を持っていると考えています。もちろんそういった言葉があってもいいし、どんどんやればいいとは思うのだけれど、僕はもうお腹いっぱいかな、なモードになることは多々あります。
もっと個人的にどう思ったか!という話が聞きたいというモチベーションで、私自身もポッドキャストで漫画を語っています。
本エピソードはそうした欲求を満たしてくれる最高のものでした。
語るときに熱量が必要だなと思う回です。

◼︎すべてのニュースは賞味期限切れである。 ー #003 独立系ポッドキャスト番組の作り方、時評として「M-1」の漫才を見る

・様々なメディアで連載されていた速水健朗さんとおぐらりゅうじさんの時事対談がポッドキャスト番組に!(内容はもちろん新しくなっています)
時事ネタを長く扱ってきた速水さんの「M-1」評は一聴の価値あり。
(※本エピソードの配信は2022年1月4日ですが、許してね)

◼︎Pod First meeting ー ぽふぁみep.4 ばやし×極東【上京メガネと喧騒イヤホン】

【聴いてて思い浮かんだ妄想ですが、バイト先の先輩と後輩で初めてご飯を食べにいって、2人がいい感じに楽しく喋ってるのを同じテーブルで聴いてる、っていう感じがして、すごい良かった。】という感想ツイートを自分は残しています。まさしく。


◼︎熱量と文字数 ー 【キャラは化粧をしているのかわからない件】

新メンバーの石井未来氏から投げかけられた「アニメに出る高校生のキャラクターたちは化粧をしていると思いますか?」という、今まで私が触れたことのない指摘に目から鱗が落ちました。それを真面目に考えるねつもじ編集部の方々の思考に唸ります。
(Spotify,Apple podcastなどで現在は配信されてないエピソードですが上記リンクにて聴取できます)

◼︎ゆとりっ娘たちのたわごと ー 第67回『ポンデライオン?』


流行曲の歌詞に突込む、というものは鉄板で面白いと思ってるのだけど、この回は程よい自由な偏見と最後の大オチがいいバランスで好きです。

◼︎おれたち LIVES MATTER ー 当時14歳、エヴァンゲリオンのファーストインパクト

2021年はエヴァンゲリオンが完結した年でもあった。
ファイティングポーズをとらずに実はこう思っていたよ、ということを語ることの貴重性。こうした気の抜けた話が出てくるようになったの素晴らしい、と思っています。

◼︎ネオ五条楽園 ー 第68.5回『楽しいエステートセールを』

「ひとりの人間の死と残したもの」に触れる体験、というものが語られていることが魅力的です。
物が多すぎる部屋に住んでいる自分は「大好きなものに囲まれて死にたいのだ」と思っていたのだけれど、いま囲まれている愛すべきガラクタたちは自分がいなくなったらどうなるのだろう…と思いを馳せました。

◼︎ヘタレブレイブに生きろ! ー #164 オンマとガチ喧嘩したっきりで謝れてない後悔

Radiotalkなどを使用して一人で配信されている番組の特徴として、自身の中をどんどん掘っていく配信が多いという印象があります。ならきちさんは本当に真摯にそこに向かっていく人で、12分という短さとは思えないほど情景が浮かんでくる語り口が魅力です。本エピソードは聴いてる自分の中に何かがじんと飛び込んで、腹の中に座るような感覚になりました。

◼︎ベストオブベスト ー EP95_『バツイチ』をいい感じに言い換える!

悩み相談に対し、「こう返そう、こう言い換えよう」ということを大喜利形式で二人が出しあっていく、というのがこの番組の基本形なのだけど、自身の経験をその形に載せた回に(偶然?)なっていて、答えも優しいおもしろで好きです。

◼︎ウィンターオブラブ計画 ー #57 winter of love club

クラブあるあるを話していくのかな〜かと思ったら、独特のコントの世界にどんどん飲み込まれていく…という回。ケミー氏の演技力。コント後のあるあるがオーディオコメンタリー的なノリで的確なので笑えます。イリュージョン。

◼︎シュガー&スパイス ー #77「突然」

アツシくんが持ってきた気合いれた企画、と思ったら…という回。タクトくんがアツシくんに対してくだを巻く件はいつも面白いなぁと。ループもの最高峰。

◼︎三原勇希 × 田中宗一郎 POP LIFE:The Podcast ー #204 Seiho、音楽の価値と定義を拡張させる音楽家 Guest:Seiho

◼︎元気が足りないラジオ  ー #14 『2016年の週刊文春』闘うジャーナリズム

◼︎寅の子すて〜しょん ー ep.22 こなものシーズン3開幕/オーディション番組ってどうなのよ

◼︎親不孝喫茶 ー Ep.11 貴方は、殺人をしないように“気をつけたこと”ありますか?

◼︎ファラケのグッドボタン! ー #1 甘酸っぱいキャンプはもうできない

◼︎修道女の人生スマッシュ ー #15 〜もしや女性って生きづらい?同性婚なんでだめ?ジェンダースペシャルの巻〜

◼︎トーキョーOLダイアリー  ー  #31 「Shake Shackで恋に落ちた件」

◼︎YMKラジオ ー 第4回「キャンプにGO」

◼︎喫茶ホボハチ ー 第67回 喫茶店ってなにしに行くの?【ゲスト:だいちゃん】

◼︎スカシウマRadio ー #39 アイドルの前口上を考えよう

◼︎A-radio ー じぇじぇじぇ?

◼︎ラジオ屋さんごっこ ー 第135回「Creepy Nutsの涙」

◼︎TALK LIKE BEATS ー #84 Guest:髙城晶平(後編)『WORLD RECORD』とceroの10年。都市と音楽、そして「シティポップ」との距離感

◼︎ワクワクラジオ ー 第66話:EUROBEATはこう作る!(ユーロビート解体新書Vol.2)

◼︎牛丼 並盛 つゆだく ー #14 ~YAZAWA~

◼︎電脳タイガー飯店 ー #10 電気ポテトは世界征服の夢を見るか(芋×テック)

記事執筆、ポッドキャスト収録に関わる参考資料の購入などに充てさせていただきます。