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第15回『エマ、伝統と自由意志』

・森薫『エマ』

あらすじ:【19世紀末、ヴィクトリア朝時代のイギリス。豪商ジョーンズ家の御曹司であるウィリアム・ジョーンズは、幼い頃に家庭教師として世話になった恩師のケリー・ストウナーのもとを10年ぶりに訪れた。ウィリアムにとって、父親以上に厳しく怖い存在だった彼女の家を訪ねるのはいささか気乗りしないものだったが、そこで彼は、メイドのエマと運命的な出会いを果たす…。】

・登場人物(多い!わかんなくても大丈夫)
先生:ケリー・ストウナー

◯ジョーンズ家
リチャード・ジョーンズ、オーレリア・ジョーンズ
ウィリアム、グレイス(長女)、アーサー(次男)、ヴィヴィアン(次女)、コリン(三男)

長期滞在:ハキム・アタワーリ(インド、マハラジャ第2王子)

◎キャンベル家(世襲貴族)
キャンベル子爵、キャンベル夫人
エレノア(三女)、レディ・モニカ・ミルドレイク(次姉)

◉メルダース家(ドイツ人、ハワース)…エマが列車で乗り合わせ、勤めることになる
ヴィルヘルム・メルダース、ドロメア・メルダース

・時代背景については『エマ ヴィクトリアンガイド』(村上リコ・森薫)
 がおすすめ!

☆森薫
78年生まれ。(77年生:あらゐけいいち、石黒正数、オノ・ナツメ、林田球、久保帯人、真島ヒロ 78年生:種村有菜、村田雄介、小山宙哉 79年生:青山景、押切蓮介、空知英秋など…)

同人誌活動を行なっていた。その後、同人即売会にて編集者に声をかけられ、2001年発行の『コミックビーム』(エンターブレイン)2002年1月号に掲載された『エマ』第1話でデビュー。
『エマ』は01年〜06年5月(7巻まで)『エマ番外編』08年3月(10巻まで)。
その後、『乙嫁語り』(08年10月〜:Fellows!第一号〜)を現在まで連載。
(『エマ』と同じく19世紀末、中央アジアの話)

・『エマ』の編集を務めていた大場さんのインタビュー

・気が利いている演出(おしゃれ)、言葉の隠喩(※エマ3巻17話『幕間』より引用)

・「シャーロック・ホームズを石ノ森章太郎が〜」…The Kumon manga libraryとして、石ノ森章太郎監修、石川森彦画という座組みでくもん出版より96年頃から刊行されていたコミックシリーズと思われる。


・「沙村先生が書きそうな女性のキャラ〜」…沙村広明氏の漫画作品のことを指す。沙村先生は『漫画家の選んだ至宝の映画』(16、映画秘宝Collection:洋泉社)にて、梶芽衣子主演の『女囚さそり 第41雑居房』、鈴木則文監督の『女番長(スケバン)』を原点となる映画の10本に挙げている。
また、同書の中にて現在も連載中の『ベアゲルター』について、前述の作品の影響を語っている。


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