見出し画像

心の砂地第47回『構造の中で恋愛を』



1.大九明子監督『私をくいとめて』 … 3月25日、Amazon primeにて配信予定。心の砂地では過去には本作をテーマに取り上げたエピソードがございます。サイコゥの映画!


2.西川美和監督『すばらしき世界』 … 実在の人物を描いた直木賞作家、佐木隆三の小説『身分帳』を原案(西川美和監督作品はオリジナル脚本のものが多くを占めている)としている。人生の大半を刑務所で過ごした元殺人犯の男と、彼の更生をテレビ番組にしようとするマスメディアの姿を描く。『永い言い訳』以来5年ぶりに監督を務めた西川美和が、主演の役所広司と初タッグを組み、仲野太賀、長澤まさみ、橋爪功ら実力派俳優が出演。


3.岨手由貴子監督『あの子は貴族』 … 箱入り娘・華子と、地方から上京し自力で生きる美紀、生きる階層が異なる2人の女性が、東京を舞台に人生を切り拓く姿を描く。山内マリコの同名小説を原作に、水原希子、門脇麦が主演、脚本・監督を岨手由貴子が務めている。

4.今泉力哉監督『あの頃。』 … ハロヲタである劔樹人の自伝的コミックエッセイ「あの頃。男子かしまし物語」を松阪桃李主演、今泉力哉監督で映画化。
バイトに明け暮れ、好きで始めたはずのバンド活動もままならず、楽しいことなどなにひとつなく、うだつの上がらない日々を送っていた劔。
そんな様子を心配した友人・佐伯から「これ見て元気出しや」とDVDを渡される。何気なく再生すると、そこに映し出されたのは「♡桃色片想い♡」を歌って踊るアイドル・松浦亜弥の姿だった。思わず画面に釘付けになり、テレビのボリュームを上げる劔。弾けるような笑顔、くるくると変わる表情や可愛らしいダンス…圧倒的なアイドルとしての輝きに、自然と涙が溢れてくる。
すぐさま家を飛び出し向かったCDショップで、ハロー!プロジェクトに彩られたコーナーを劔が物色していると、店員のナカウチが声を掛けてきた。ナカウチに手渡されたイベント告知のチラシが、劔の人生を大きく変えていく。


5.『推し、燃ゆ』 …第164回芥川賞受賞作品。著者は宇佐美りん。
器用で生きづらさを抱える少女が命がけで「推し」のアイドルを推し、「解釈」し続ける姿を描く。主人公は「人生の背骨」とまで言う「推し」が炎上し、自身の生活環境が変わることで、さらに「推す」ことへの陶酔が強まってゆく。メディアの中の「推し」と「推す」ためだけに生きる自分だけが存在する孤独な生活の行く末は。


6.【『Juice=Juice』のメンバー・高木紗友希さん〜 】 … 
『Juice=Juice』のメンバー・高木紗友希が同グループおよびハロー!プロジェクトとしての活動を終了することが所属事務所『アップフロント』から発表された。理由は2月11日に『文春オンライン』で、シンガー・ソングライターの優里との交際が報じられたため(*FRIDAY デジタルより引用。

・恋愛禁止は契約違反か?ということに関して…
 参考:17歳アイドルに65万賠償命令 異性交際規約違反


7.『DOCUMENTARY of AKB48』… 2011年〜2016年に制作された映画ドキュメンタリーシリーズ。本作で話しているのは、2012年の2作目、『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』過呼吸と脱水症状で倒れるメンバーが続出した西武ドームコンサートの凄絶な舞台裏が映される。


※参考記事:『坂道シリーズにも訪れたドキュメンタリー映画ラッシュの時期』

8.岩井俊二『リリィシュシュのすべて』… 2001年に公開された映画。インターネット小説が公開され、後に原作本と映画が制作された。現実と架空をリンクさせた構成と、現代の少年問題を描いた内容が大きな話題を呼んだ。
少年時代の市原隼人、蒼井優が出演。


9.岡田有希子 … ポスト松田聖子と呼ばれ、竹内まりや作曲による『ファースト・デイト』にてデビュー。坂本龍一、尾崎亜美、松任谷正隆、大貫妙子、かしぶち哲郎(ムーンライダース) 大村雅朗、萩田光雄らが作曲・編曲で関わり、楽曲にも非常に恵まれた。当時のトップアイドルの一人であった。



10.『これからのアイドル像〜(Negicco、でんぱ組inc. etc…)』 …  Negiccoのメンバー全員結婚!アイドル活動は継続。

・でんぱ組inc 古川未鈴さんのケース
引退求める意見に「そう思って当たり前」 アイドルと結婚・出産の両立に葛藤



11.男性アイドルは結婚してもいい? … 重要なのは木村拓哉の人間宣言。94年(当時22歳)、『恋愛中です』と彼女がいることを明かした。



・全編を通じて、参考にした記事…姫乃たま(元地下アイドル)の記事。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

用語集、読んでいただいてありがとうございました。
どんな些細なことでもお便り、感想お待ちしております。

Mail: kokoronosuna@gmail.com
Twitter: @lno_glk @zamboni627



記事執筆、ポッドキャスト収録に関わる参考資料の購入などに充てさせていただきます。