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第62回『幻想はいつだって僕らをがっかりさせる』


1.RIZIN.28 メイン・イベント【朝倉未来vsクレベル・コイケ】… 2021年6月13日(日)、東京ドームにて行われた総合格闘技『RIZIN.28』でのメインイベント。アウトサイダー出身の「路上のカリスマ」朝倉未来と静岡県の名門ブラジリアン柔術道場のボンサイ柔術所属、“鬼神”クレベル・コイケのマッチ。
試合内容としては2R、クレベルのローキックで未来はコーナーに追い詰められると、組み付かれテイクダウン、三角締めを極められた。未来はタップせず、失神状態でのKOとなり、リングに倒れ込んだ姿をカメラが捉えていた。

2.THE OUTSIDER…08年から現在まで(現在、最後の開催は2019年)前田日明がプロデュースする、選手育成のための総合格闘技大会。
自身もプロレス団体に誘われたことで救われた、という経験を持つ前田日明が「不良たちの更生の場」として機能するために立ち上げた興行である。

【16歳から35歳まで、プロの試合経験が3試合以下のケンカ自慢が集まり闘う。優秀な選手はメジャー団体でプロの格闘家としてデビューできる。年に4、5回のペースで大会を開催、体重別の王者がいて、会場はフルハウスになることが多い。選手にはいかにもという派手なタトゥーが目立つ。近年は少数ながら女子も参戦しはじめた。】(GQ JAPAN:格闘技と不良更生とこの国のかたち──前田日明はなぜ「ジ・アウトサイダー」をやるのか より引用)

3.「18年前の東京ドームのメインもそういう試合で〜…」…2003年11月に行われた【PRIDE GP2003 決勝戦大会  アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ×ミルコ・クロコップ】のこと。当時のPRIDEヘビー級暫定王者決定戦である。
K-1出身でハイキックが得意な【立ち技最強】ミルコ・クロコップと、「下から関節極める」(©️オードリー若林)柔術マジシャン、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラのマッチ。
1R、KO寸前まで追い込まれていたノゲイラの劇的なフィニッシュに、当時解説席にいたタレントの小池栄子(ノゲイラファン)が号泣していたことも、印象的である。
PRIDE史上最高の試合として挙げられることも多い。

4.「PRIDE、HERO'S、DREAM〜…」…それぞれ、日本で行われていた(現在は無くなってしまった)総合格闘技のイベントである。
PRIDEは【高田延彦VSヒクソン・グレイシー】を実現させるための「第3のリング」として97年に『PRIDE.1』が開催されたことが発端。その後、99年までKRS、99年〜07年までDSEが主催となって開催。00年代前半の総合格闘技ブームの火付け役となった。テレビ中継はフジテレビが行なっていた。
HERO'Sは05年〜07年まで、K-1の運営をしていたFEGを始めとするHERO'S実行委員会が主催。前田日明がスーパーバイザーを務めており、テレビ中継はTBSテレビが行なっていた。
DREAMは08年〜12年まで、FEGが元DSEのスタッフとPRIDE、HERO'Sの後継として主催していたイベント。ワールドビクトリーロード(ドン・キホーテの子会社)が主催の戦極が同時期にPRIDEの選手やスタッフの受け皿として発足、またPRIDEを吸収したUFCも興行規模を広げている時期であり、旧PRIDEに出場していた選手は散り散りになることとなった。

5.「プチ鹿島さんのコラムが〜…」…TBSラジオで放送中の『東京ポッド許可局』に出演している芸人のプチ鹿島さん。学生時代からのプロレス観戦から学んだことを書き綴った『教養としてのプロレス』で本編で話しているコラムが記載されている。

6.オウム真理教…【麻原彰晃こと松本智津夫が教祖・創始者として設立した宗教団体で、1988年から1995年、同人の指示のもと、宗教法人を隠れ蓑にしながら武装化を図り、松本サリン事件、地下鉄サリン事件等数々の凶悪事件を引き起こしました。
平成30年7月、一連の凶悪事件の首謀者であった松本をはじめとする13人に死刑が執行されましたが、その後も教団の本質に変化はなく、松本への絶対的帰依を強調する「Aleph」をはじめとする主流派と松本の影響力がないかのように装う「ひかりの輪」を名のる上祐派が現在も活動しています。】(警視庁:オウム真理教とは より引用

98年には当時オウム真理教の広報副部長であった荒木浩を被写体とした、森達也監督によるドキュメンタリー『A』(続編として02年『A2』、書籍として12年『A3』)が公開されている。

7.五味隆典vsマーカス・アウレリオ…2006年4月2日に東京・有明コロシアムにて開催された『PRIDE 武士道 -其の拾-』のメインイベント。五味隆典がPRIDE参戦以来続いていた10連勝が途絶えた試合。

8.山本KID徳郁vsチョン・ジェヒ…2009年7月、東京・日本武道館で行われた『K-1 WORLD MAX 2009 World Championship Tournament FINAL8』にての一戦。カウンターによる強烈な左フックでダウンするKIDの姿は格闘技ファンの脳裏に焼きついた。


9.劇団雌猫『浪費図鑑』…劇団雌猫が2016年末に発行した文芸同人誌『悪友 vol.1 浪費』を17年に書籍化した『浪費図鑑―悪友たちのないしょ話』のこと。帯にはジャズミュージシャンの菊地成孔が寄稿。
第二弾として18年に『シン・浪費図鑑』も発行されている。

10.M-1グランプリ 2007…07年12月に行われた【M-1グランプリ2007決勝戦】のこと。決勝出場者は笑い飯、POISON GIRL BAND、ザブングル、千鳥、トータルテンボス、キングコング、ハリセンボン、ダイアン、サンドウィッチマン。審査員は島田紳助、松本人志、上沼恵美子、ラサール石井、オール巨人、大竹まこと、中田カウス。

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