心の砂地第50回『てらだとチップとデール』
■基本情報
『チップとデール』
ディズニーのキャラクター。いたずら好きのシマリスのコンビ。
2人は同居人であり、相棒。
・チップ
しっかり者。漫才師でいうとツッコミ担当。
・デール
のんきで天然。漫才師でいうとボケ担当。
違い・見分け方：
チップ：鼻が黒くて小さい、前歯先端のみ、前髪なし、(後期：暗い茶色の毛)
デール：鼻が赤くて大きい、前歯両端のみ、前髪あり、(後期：明るい茶色の毛)
■アニメーション
チップとデールは「プルートの二等兵(1943)」にて初登場(この時点では名前なし)。その後、ドナルドダックシリーズ「リスの住宅難(1947)」にてチップとデールとネーミングされて登場。
カートゥーンアニメ戦国時代とも言える1930年代を終え、ディズニー一強となった1940年台後半のキャラクター。
ウォルト・ディズニー・プロダクション：1923年にウォルト・ディズニーとロイ・O・ディズニーによって設立されたアニメーション・スタジオ。
フライシャー・スタジオ：1921年 マックス・フライシャーとデイブ・フライシャーのフライシャー兄弟により設立されたアニメーション制作会社。代表作品 ベティ・ブープ、ポパイ等。
・ジャックキング Jack King
1937～1948年にかけてドナルドダックシリーズを監督。ドナルドの夢遊病(1947年5月9日)、ドナルドのジレンマ(1947年07月11日)等。作風としては、基本的にドナルド達が人間界で生活している設定が多く、コメディでありながらもサイケで不気味な描写もある。
・ジャックハンナ Jack Hannah
ジャックキングから引継ぎ、1944～1955年にかけてドナルドダックシリーズを監督。作風としては、ドナルドがヒューイデューイルーイ、プルートと喧嘩するようななドタバタコメディが多い。リスの住宅難(1947年11月28日)を皮切りに、チップとデールが登場するドナルド作品の監督を務めた。チップとデール生みの親。
■参考作品
・リスの住宅難(chip n dale) 製作：1947年11月28日
デビュー作。原題は chip n dale (チップとデール)となっており、初めて名前付きで登場した回となった。また、以前は台詞がなかったが、喋られるようになっている。
・ リスの朝ごはん(three for breakfast) 製作：1948年11月05日
個人的傑作回1。家の中のアイテムを使ったギミックが秀逸。
・リスの汽車ごっこ(out of scale) 製作：1951年11月02日
数少ない、ドナルドと和解エンドとなる回。また、この頃ぐらいから個人的には作画全盛期。
・ドナルドのリンゴ園(donald applecore) 製作：1952年01月18日
喧嘩の内容がより過激に、そしてドナルドへの暴力もより理不尽なものになっていく。また、これ以降からドナルドの爆発オチが定番化していく。
(リスの怪獣退治、リスの大逆襲)
・リス君は歌姫がお好き(two chips and a miss) 製作：1952年03月21日
チップとデールにとってのヒロインであるクラリス登場回。クラリスはこの1回しか登場しないが、TDLのパレード、グッズの常連となっており、根強い人気がある。
・リスのピーナッツ(working for peanuts) 製作：1953年11月11日
てらだ的傑作回2。
■語りたい点・圧倒的可愛さ
擬人化された他のディズニーメインキャラクターと違い、チップとデールは動物的動作と人間的動作が融合しているため、二足歩行にも四足歩行にもなる。
白雪姫(1937)を作っただけあり、ディズニーはやはり動物の可愛い動きを描くのが上手い。
・チップとデールの動きとトーキーの相性
他のキャラクターと比較し、体が小さく、動きが細かい分、BGMのコミカルさが楽しめる。チップとデールが登場している作品では、アニメーションとBGMが同期しているシーンが圧倒的に多い。
【参考】トーキー -wikipedia
【参考】ミッキーマウス・ミュージック：『蒸気船ウィリー』から始まったアニメーションとサウンドの歴史
■余談
チップとデールの大作戦：1989年3月4日から1990年11月19日までに全65話が放送されたテレビシリーズ。ドナルドダックシリーズと違い、チップとデールを主人公とした冒険アニメとなっている。また、ガジェットとモンタリーというネズミのキャラクターも登場。
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