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第59回『恋し始めて何年くらい』



1.「あれはたぶん恋やったんやなって…。」「スピッツの歌詞みたいや」…スピッツの歌詞にありそうな文言、という意味合いのツッコミに聴こえるが、実際にスピッツの楽曲『仲良し』(98年発表のアルバム『フェイクファー』に収録)にて「あれは恋だった」というフレーズが登場する。名曲。


2.『ママレードボーイ』…少女漫画雑誌「りぼん」に92年〜95年に連載された漫画作品。作者は『ハンサムな彼女』『ミントな僕ら』などで知られる吉住渉。テレビアニメ化、実写映画化もしており、90年代りぼんを代表する大人気作品である。
【主人公、小石川 光希は、ある日いきなり両親から「離婚する」ことを告げられる。ハワイ旅行で出会った松浦夫婦と気が合い、母親がその夫と、父親がその妻と恋に落ちたため、お互いパートナーを交換して再婚するのだと言う。しかも、松浦夫妻の息子の松浦 遊も含めて、みんなで一緒に暮らそうとまで言い出す始末。そんな非常識な生活の中、一緒に暮らす遊に惹かれ始めていく。】という内容で、奇妙な共同生活ものの中でも、ぶっ飛んだ設定である。
こちらもまた、【幼馴染はパートナーに選ばれない】という少女漫画特有の症状が観測できる作品でもある。


3.天ない…矢沢あい作『天使なんかじゃない』の略である。心の砂地では少女漫画特集、教養の弾丸の記念すべき第1作。ここすな必修科目。
「瀧川くん」は天ないに登場するキャラクターで、フルネームは瀧川秀一。主人公の冴島翠が書いたイラスト(ウルトラマンのパロディ)から「タキガワマン」と呼ばれる。
さわやかで優しい長髪の男であり、人気キャラクターであるマミリンとのエピソードで印象が良いイメージであるが、志乃ちゃんとの関係なども加味すると評価が分かれるところも…?

4.『君に届け』…06年〜17年まで別冊マーガレットにて連載された少女漫画。作者は『CRAZY FOR YOU』の椎名軽穂。
とにかく爽やかで優しい天使的な風早くん、寡黙な野球青年の龍、といったキャラクターの魅力や、Back To ベタな作風が時代にマッチし、爆発的な人気を博した。


5.「性教育の時に男女別になって〜…」…地域や年代、学校によって性教育については差が大きくあるが、生理についての話などを説明する授業については男女別に分けられた教室で受講、という経験をした人は多くいるのではないだろうか。
この時に女性が何を見ていたのか?という答えに関しては、みうらじゅん著の『正しい保健体育』にてミケランジェロ・アントニオーニ『欲望』などの映画を観ている、という答案がなされている。


6.『マリア様がみてる』…今野緒雪による少女小説(ライトノベル)。シリーズは98年〜12年刊行。イラストはひびき玲音。略称はファンの間では「マリみて」。(wikipediaより
いわゆる「百合」ものブームを牽引した作品である。
作中では「スール」制度という学園生活を規律正しく円滑に過ごすために、指導者役になる上級生が下級生と「姉妹」になる約束をするといった、独特の慣習が描かれるなど、読者に「秘密の花園」幻想を高める要素が多分にある。


7.「女子校が過ごしやすかったっていう話がありましたけど〜」…



8.宇多田ヒカル『初恋』…2018年に宇多田ヒカルが発表した7枚目のアルバム。前作『Fantôme』から試みが行われていた、現行のHiphop〜R&Bに特徴的な譜割り、リズムへのアプローチがよりサウンドとして完成した傑作(ドラムにクリス・デイヴが参加!)。

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