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『明日を綴る写真館』オーディオコメンタリー上映 備忘録

トップは公開初日で浮かれている写真。



・ばぁばの誕生日を家族でお祝いした際、太一と同じNikonのカメラで撮影をしたまさや。「やった~まぁちゃんに遺影撮って貰えた~」と思わず涙するばぁば。はからずも劇中のシーンとリンクした素敵な思い出。

・sweets shop SHiN-pleさんでの撮影時「これが最後の一個」と言われ、チーズケーキを食べるのに緊張したまさや。劇中で使っていたiPhoneは監督のもので、今もまさやが撮ったケーキの数々が保存されている。

・太一が林に仕事を断るよう電話するシーンで宿泊していたホテル、実はまさやも一泊していたらしい。

・吾郎さんとの親睦を深めるため若い撮影陣でわんわん動物園へ出向く。吾郎さんとPK対決をするまさや。

・ホスピスでの撮影時、脚本には無かったが思わず涙してしまうまさや。あのシーンは五十嵐太一であり佐野晶哉であるから、泣いても構わないと思っている(その瞬間の感情が正)と監督。

・ラストの結婚式サプライズは式場へ入るシーンからワンカットで撮影。監督曰くあれは太一の視点で、太一が映っていなくとも五十嵐太一を映しているシーン。

・ラスト記念撮影で鮫島が太一を母親の方へ行かせるシーンと、さくらさんへ指輪を贈るシーンは成さんのアイデア。

・ドラムを叩く太一。一度カメラから離れることでかえって撮ることの意味、気付きを太一が得るという思いのあるシーン。

・特に細かい指示などを出すことなく現場で出会った人や状況から感じたもの、経験したことを出来るだけプレーンな状態で表現したかった監督。コメント中も自然光やテストなしの撮影などの話が多く、生の瞬間を切り取ることにこだわっていた印象。

・「20歳のソウル」からいい意味でまさやに「成長していてほしくない」と思っていた監督。うまく形作られた芝居というより、五十嵐太一という人物の中に佐野晶哉という自然体を滲ませたかった?役と人に繋ぎ目を作りたくなかった印象。


などなど。私の記憶力ではこのあたりが限界……


作品を観たりパンフレットを読んだ中でも感じていたけど、監督はあまり作品の「型」を作りたくない印象だった。観る側が感じ取る物語のゆとりを出来るだけ広く持たせたい感じ。それは演者側にもそうで、役と人間が地続きであるような雰囲気が印象的だった。キャラクターと自分の境界線があまりないのは芝居をするにあたって個人的にはとても難しいことだったんじゃないかと思うけど、その分近い距離で様々な俳優陣のアプローチの仕方なんかを見られたのはとてもいい経験になったのかななんてことを思った。
田中洸希くんが私服で臨んでいたのは知ってたけど、平泉成さん黒木瞳さんも私服で参加していたのは驚いた。そういった裏話を聞くたびまさやがはわっとなっていて可愛らしかった。

あとどうやら某社長が現場に来てみかん(だったと思う)を差し入れしてくれていたらしい。お話を聞く限り井ノ原社長かな。成さんも仰っていた通り、本当にいい先輩に恵まれてエンタメを学んでいるんだなぁと嬉しくなった。

少しあった疑問や汲み取れなかった部分がコメンタリーを聞くことでクリアになった気がする。あと、シンプルにオタクとしてまさやのんふふ笑いがよく聞けて嬉しかった。色んなまさやを見せてくれてありがとう。貴重な経験や繋がりをまさやに与えてくれてありがとう。

そして舞台挨拶のために遠征することも、オーディオコメンタリーを聴くことも、ここまで複数回映画館に出向くこともなかったので、数多の初めてをくれた「明日を綴る写真館」にありがとう。


天変地異が起きてボーナスなんかが入ったら、私もカメラ買っちゃおうかな。



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