よんだものmemo | 老人ホームで死ぬほどモテたい／上坂あゆ美

短歌集。

老人ホームで死ぬほどモテたい

現代短歌、こんなに鮮烈な世界だとは知らなかった。
しびれちゃう。

ちょっと突き放すような軽やかなな女の子、のようで、どれもこれもを手にそっとのせてるような愛しげな繊細さ。カラリとした明るさ。

みずみずしい。
鮮烈。
ひりひり。

青の時代の火花だけをパシッ！とつかまえてピンで留めた標本箱。

おそらく10代-20代の作で、その時の塊ごとに空気感がすこし変わってて、作者さんの経年、人生の一部を車窓から眺めたようないとおしさ、まぶしさを感じてしまって、知らん人だし言われたとて知らんてなるだろうけど、ずっとしあわせであれ！とおもってしまった。

あとがきも軽妙。