見出し画像

よんだものmemo | オカルト/森達也

おもしろかった。

超能力て。うさんくさ〜い。まゆつば〜。って半笑いで読み始めたけれど、「信じたいけど信じてないけど信じてる」スタンスが、盲目的に信じているわけではない距離感が生々しくて、読んでいくうちに自分も「信じたいけど信じてないけど信じてる」に。いやでも信じてないけど。でもちょっと信じてる。

「見ようとすると姿を隠す」てとこは、漆原友紀「蟲師」のプロトタイプ作「虫師」にでてくる虫「三尸」を思い出し。
「顕微鏡 X線 向けるとたちまち姿をくらます」てコマの背景で、お医者さんたちがレントゲン写真見ながら「なんだやっぱりいないじゃないか」「なんだとまた虫師のホラか⁈ギー!」っていってるとこ。
いても隠れちゃうなら証拠をつかめないもんね。
そして時々姿をみせてくる。なにそれー。

「力は別のどこかから持ってくる」て描写は、岩明均「七夕の国」の、「手が届く者」が「窓からそこに、手を入れてもってくる」を思い出し。
超能力とかなんだかわからないけど莫大な力が無から出るわけないじゃんとおもってたから、だよね〜って。
AKIRAだとそれは成長の力とか進化の力とか言ってたけど。その力はどこからくるの?て不思議だったもの。


出てくる人々も魅力的。
ついつい今の現況をググってしまった。…わぁあ、うさんくさぁい…( ・∇・)…てなって寂しいような納得したような気持ちになって満足。

「結局はわからない」「これからも取材は続ける」て〆もよい。
その後のルポも読みたいです。



つぎ読みたいのん▶︎
・職業欄はエスパー/森達也


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?