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ポートレートカメラマンはカメラ専門雑誌を見るのを今すぐやめよう

というのは極端なんですが、もしもポートレート撮影に関して自分の周り以上に素敵な写真が撮りたいなと感じた時に『これを実践してみては?』と思う行動を書いてみたいと思います。

1.読んでいる雑誌を変える

女性ポートレート撮影を趣味としているアマチュアカメラマンの多くはカメラ専門雑誌(web含む)を愛読していると思います。

しかし、その雑誌に掲載されている記事や写真を完璧なお手本として意識しがちになり、結果として同じような写真作品の中での他者との競い合いから逃れならなくなっているような気がします。

世の中のhowto雑誌の殆どは1年くらいのサイクルで似たような記事の繰り返しだったりするので、ある程度の基礎や知識が身につけて初心者の期間を脱したら思い切って一定期間離れてみると作風の呪縛から解放されてみるのも上達への近道かも知れません。

2.お勧めできる雑誌のジャンルは?

では、なにをみればよいのか。提案するとしたら


・女性ファッション誌
(ポーズやシチュエーションも沢山。ファッションやメイクの知識にも)

・男性ファッション誌
(男性モデルを女性に置き換えてみる)

・音楽雑誌
(アー写を作品として捉える・複数名の撮影の参考)

・旅行雑誌
(風景を絡めた写真・ロケーションの研究)

・海外誌
(アーティスティックな写真が多い)

などなど。

参考になる写真は数多く掲載されていますし、カメラ側はどのような段取りやセッティングで臨んでいるのか想像してみると実際の撮影時の参考になると思います。手に取れる雑誌のほうならページ構成なども参考になるでしょう。

今まで常識として捉えていた写真雑誌の適正露出や構図などとは異なるので、ぜひ購読することをオススメします。

女性誌に目をとおしておくと流行やら女性モデルとの会話を少しは合わせられる話題もあるかも知れませんし女子力の高いおじさんになれるかも知れません。

4.どこで読めばいい?

自分の場合はヘアサロンに行ったときに普段は手に取ることのない女性ファッション誌を積極的に読んでいましたが、最近は管理上の便利さからか、雑誌から各席にタブレットを置くスタイルに代わってしまいました。

タブレット端末をお持ちのかたは読み放題などのサブスクリプションサービスを利用すれば様々な雑誌をみることが出来ると思います。

自分の場合はディスプレイで雑誌を見るのが苦手なので、時間のある時に書店併設のカフェなどを利用することが多いです。クルマやバイクも好きなので、東雲のスーパーオートバックス内のスターバックスをよく利用します。カー用品店なのに書籍やキャンプ用品のほうが充実しています。


5.雑誌以外にも参考にできるものは何でもある

雑誌以外でも世の中にはポートレート写真の参考にできるものが多数溢れています。

・映画や海外PVのワンシーン
・アーティストのジャケ写
・駅貼りの広告・ポスター
・写真家の作品集(洋書)

などなど、現代人の生活は写真や映像に溢れています。

特に映画や海外PVのワンシーンなど映像系に関しては横位置での撮影の参考のほかストーリー性や演出などの参考になります。国内PVに関してはフォーマットでもあるのではないかと疑うほど誰もが見慣れた映像や演出が多く、明らかに似通った写真に仕上がってしまうことが多い(〇〇のパクリ的な)ので注意が必要です。

6.感動を多くする、感性のアンテナを鋭く

写真や映像を参考にすることも大切ですが、日常生活の中で

『この景色いいな』『この時間の光って綺麗だな』『この仕草かわいいな』『これガラス越しにみるとなんか違って見えるな』

など、美しいものや心が動かされるものを増やしていくのも大切ですよね。

人物撮影が上手だなと思うアマチュアカメラマンのかたを観察していると、ポートレート撮影の隙間時間にスタジオ内のセットだったりアンティーク家具だったりに目を向けてモデルなしのイメージ的な写真を押さえていたりしますよね。

残念ながら年齢と共に感動できるものが少なくなっていきます。その感動が衰えるスピードをできるだけ緩やかにするために常に若々しい心理状態でいたいものです。(カメラマンは元々精神的な年齢が若々しいひとが多いですが)

7.記憶に残ったものを模倣してしまう心理

人は自分の記憶に残っているものを模倣する心理がどうしても働いてしまう生き物だと思います。なので普段から目にするものをガラッと変えてみると周りのカメラマンとの差がついたり、自分自身の殻を脱したりできるのではないかと思います。

7.最後に

カメラ専門雑誌を見るのをやめろというのは言い過ぎましたが、ぜひ参考にして頂けると嬉しいです😊

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