〈第2期:57報〉スウェーデン菓子店の不定期報「岩手でした ⑤」@ 23年9月27日(水)

先週末、岩手県を訪れていたハナシの続き。

2月に自分が《ふるさとワーキングホリデー》というプロジェクトの参加者として訪れた岩手県八幡平市の再訪、二日目。

一日目にお邪魔させていただいた農家さん同様に、二日目も当時のプロジェクトのなかで一度お世話になっていた方とコンタクトを取っていました。八幡平へ移住し、馬と自然を中心としたガイドなどの活動をされている方です。

ガイド以外にも様々な活動をされていてお忙しいなか、快く再会の機会をいただけました。感謝です。

この日は日曜日。ちょうどブナの森林や平原を散策する会が催されるということだったので、ご一緒させていただきました。

スウェーデンにいたころは、ヒマな時間にしばしば森のなかを歩くこともしていました。「よし、今日は森へ行くぞ」と気合を入れていくわけではなく、「なんだかコッチに行きたいな」という気分にまかせて歩いているうちに森のなかへ入っていってしまうのです。

樹木の名前も草木の名前もわからないけれども、周囲に誰もいない空間が好きなのでしょう。

店のある神武寺駅からも、10分ほどの距離に自然豊かな参道があるので、自然のなかに身を投じようと思えばいつでもできる環境ではあるのですが、録画した番組をいつまでもほったらかしてしまうように、「いつでもできる」と思ってしまうと実際はなかなか行動しないものでして。

大人子供を交えて20人足らずのグループでブナ林のなかを1時間ほど散策。それからちょっとした休憩をはさんで、平原を保つために放されている馬たちを別の区画に移すことも体験させてもらいました。

知らなかったのですが、日本では平原という地形は、人間が保たないと維持できないそうで。馬を放しておくことによって笹などを食べてもらったり、芝を適度な長さに維持したり、樹が生えないように人間が管理することで平原が成立するといいます。

マディッケンは、ブナ林の散策はしばらくして飽きてしまったようなのですが、馬とのふれあいを特に楽しみにしていました。

本人はきっと、手の上に載せたエサをスマートに食べさせるようなイメージを描いていたのでしょうけれども、実際はビビりまくってしまい、エサを馬の足元に放り投げて与えていました。

馬たちの区画を移動する際、参加者の一部が馬の手綱を引いていくことも体験させてもらったのですが、そこでもマディッケンは馬に対してビビりまくり。ダメだこりゃ。

まあ実際に馬を引いてみると、大人でも結構な力で馬に引っ張られるのでわからなくもないですけれども。絵本に出てくるような人と心を通わせる優しい馬というのはファンタジーなのだよ。動物との上手な距離感は、人間側で調整してあげなくてはなりません。

そして、ガイドさんの娘さんが小学一年生でマディッケンと一歳違いなので、この二人を一緒に遊ばせてみたいというのも自分の今回のプランの一つにありました。

自分が暮らしている土地とは異なる文化を持った子供と一緒に遊んだら、何か発見があったりするのかなー、なんて。マディッケンは超人見知りですが、最終的にはある程度仲良くなれていたみたいです。

草原での一通りの体験を終えると、すでに旅館のチェックイン時間が近づいていましたが、帰りに地域の産直をいくつか周りながら、そのついでにガイドさんの自宅を見せていただきました。自分にとっては2度目の訪問です。

もう子供たちも疲れていただろうから、サッと中を見させてもらって。お土産に畑で採れたカボチャをもらったり。本当は冬に来ると、関東とはまったく違う暮らしの様子が見えるのでしょうけれどもね。

クルマの運転に不安はあれど、冬の雪深い時期にも訪れたいです。自分が2月に訪れたときは、暖冬だったせいか、すでに雪が道路からほぼ消えていましたから。

そんな二日目でした。

最後にお知らせです。

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