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20211219 朝日杯FSの予想

阪神Bコース三週目。内はボロボロで外差しがよく入る。
朝日杯FSは過去5年を見ると年々中盤が緩まなくなっており、上りがかかるレースになってきている。これは一昨年は函館2S勝馬のビアンフェ、昨年は小倉2歳S2着のモントライゼと1200mの重賞で上位に食い込む馬が逃げていることに起因している。今年はオタルエバー、ドーブネ、カジュフェイス、プルパレイ、トゥードジボンと逃げて好成績を残した馬がそろったものの1200m重賞組が不在、そしてカジュフェイスとプルパレイが控える宣言。加えてドーブネ、トゥードジボンは控えて競馬できるから、前で運びたいと言っているオタルエバーがハナか。鞍上幸は過度なハイペースは作らないし、気性があやういアルナシームがまくらなければそれほどハイペースにはならないのでは。それでも朝日杯FSはG1だけにほとんどの馬も今まで経験したことのない厳しいラップになることが多く、強い馬+イン&後方勢で決まるのが一般的。内が終わっている阪神で、全馬ある程度内をあけて回ることを考えれば今年も同じような傾向が出そうだ。
※12/18追記 土曜の馬場はパワー必須。キンカメ、エピファネイア、キズナ、ハーツ、など母父ディープはいても父ディープは3着以内なし。重い血が活きそうだ。

◎ヴィアドロローサ
どうせなら穴から。
京王杯2歳Sはスタート直後外に跳ね飛ばされ終戦。武史はレース後「競馬にたらればはありませんが、普通にレースができていれば恐らく勝っていたと思う」とコメント。
実際不利を受けてからは後方で脚を溜めて上がり3F最速。これまで2戦1200mを使ってきた馬とは思えない伸びだった。新馬もすずらん賞も前半かなり早い流れの消耗戦を勝っている。
正直1200mメインからの参戦は強調出来ない。ただ母ロイヤルストリートは短距離馬だが未勝利勝ちは1600m、その他叔父・伯母にあたるドラゴンストリート、ブロードストリートは1600m、1800mを中心に活躍した馬でブロードストリートの仔、いとこにあたるサトノウィザードは本馬と同じロードカナロアとの配合、3/4が同血で1600~2000mを中心に活躍。10月に行われたGⅡ富士Sでも2着の実績がある。本質が短距離でもこの時期の2歳戦は能力で距離をこなせてしまう場合がある。実際の18年2着のクリノガウディー、17年3着のタワーオブロンドンは誰もが知る短距離馬。鞍上鮫島克駿Jは今年かなり乗れてるし、馬場を読むタイプ。フェブラリーSのエアスピネルや秋天、JCのサンレイポケットを見てもタイミングさえあればG1取れると思う。昨年グレナディアガーズのように前目ハイペースの粘りこみがあっても面白いんじゃないか。ジオグリフとセリフォスが強いのは当たり前。大敗上等、どうせなら未知数にかけてみる。

○ジオグリフ
新馬戦はドスローからのロンスパ勝負でラスト5F~2Fが加速ラップで最後も11.3でまとめている鬼ラップ。2着アサヒは東スポ杯2着、3着アスクビクターモアも次走で出遅れたアサヒを下して勝ち上がり。4着カメハメハタイムも勝ち上がりの超ハイレベル戦。一方、札幌2歳Sでは出遅れて後方からスタートするも、道中全く緩まないラップで先行馬が崩れたところを最後方から鮮やかな差し切り勝ち。ルメールの好騎乗もあったが、4角一頭だけ手応えが違った。今回は今までのレースに比べると前半がかなり流れるから、出遅れと追走は少し不安。そしてノド鳴りもちであることも頭にいれておきたい。それでも瞬発力勝負も上がりのかかる勝負も対応可能で能力は疑いようがない。

▲セリフォス
新馬から重賞2勝を含めて3連勝中。新馬2着はベルクレスタ、新潟2歳Sでは出遅れて包まれるも直線悪い内をついて上がり最速V。デイリー杯2歳Sでは後方から大外をぶん回して、ゴール前寸前でソネットフレーズをとらえる強い内容。操縦性が良く器用な馬。こちらはジオグリフと同様にスローしか経験がない、出遅れ可能性があることに加え上がりのかかる勝負を経験したことがない点が不安。
それでも重賞2勝はまぐれでできることではなく、このメンバーでは当然上位。

ダノンスコーピオンは上記2頭以上にスローの上がり勝負しか経験していない。阪神JFのステルナティーアが被る。また2走とも7頭以下立てというのも不安。勝負の消しで。
トウシンマカオは京王杯2歳Sで阪神JF2着のラブリイユアアイズに先着している。京王杯2歳Sは正直物足りない数字だが、ハイレベル戦の可能性が捨てきれないので拾う。
ドーブネも能力高く消耗戦も得意だが気性がどうか。新馬こそ武さんがソロっと出していきたがるところをうまく折り合いをつけたが、前走は隼人が逃がしてしまう。流れるペースは歓迎とはいえ、道中しっかり鞍上とコンタクトを取れればいいが。
ドウデュースは距離短縮&今までかなり中盤緩んでいるから追走が心配。一週前にかなり強い調教を消化しているが、今週はポリトラックコースでの追い切り。友道康夫厩舎が工夫してくるのは気になる。またドーブネのオファーが最初から隼人に来たのか、武さんが蹴ったのかはわからないが、アルナシームも蹴ってドゥデュースを選んだ点も評価。
プルパレイの未勝利とアスター賞は開幕週の馬場アシストがあってのもの。逃げ馬だが周りに馬がいた方がいいタイプでカジュフェイスが近くにいてくれれば好都合。スローとは言え中山を加速ラップで逃げる等ちからはあるが、おそらく綺麗な芝で走らせた方がいいタイプ。イスラボニータ産駒はまだ何とも言えないが、母父フサイチペガサスを考慮しても今の馬場で重視はできない。
アルナシームも父モーリス、母父ディープで叔父にアルアインとシャフリヤール。高速馬場の方がよさそう。ただそれ以上に気性が問題。もはや第二のメイケイエール説。馬自体はかなり強そうでG1でペースアップ&距離短縮で念のために拾う。隣のセリフォス含め束の邪魔はしないでほしい。
オタルエバーは久々の1600mがどうかだが新潟2歳Sでラスト1Fまで自分でラップを作り、1000m~1400m区間を10.8-11.0で刻んでいるあたり力はある。1400mの方があってそうなだけにできるだけ足を溜めて直線に入りたい。
カジュフェイスはこの枠でハイペース逃げならワンチャンと思ったが控える予定なので今回は消し。母父デビルズバックはタイキシャトル等を輩出しているパワー系で、内をあけて走れば1600mもこなせると思っていただけに残念。


本線
単勝 ⑤
馬単マルチ ⑤⇔④⑬ 4点 
ワイド ⑤-④⑬ 2点 
3連複2頭軸流し ⑤⑬-③④⑥⑨⑫ 5点 
保険
3連単2頭軸マルチ ④⑬→③⑤⑥⑨⑫ 30点 

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