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心の変容から起こる社会変革-RDPを終えて-

みなさまこんにちは!
お久しぶりすぎるくらいお久しぶりです。
前回noteを書いたのはいつだろう、と記事を振り返ると約半年前。その間引っ越ししたり、いろいろあったなぁ・・・。
というわけで、乱筆乱文失礼ではありますが、ラボのレポートを。


前回は TSUNAGU  FASHION  LABORATORY の 告知で終わっておりましたが、その半年間のオンラインプログラム"Regenerative Design Program"が11月の末に終了しました。
このプログラムは「心の変容から起こる社会変革」をコンセプトとし、
半年かけて深く深く自分の内側を見つめて自分の心の在り様を変容させ、社会変革のための行動を再構築していく、という構成です。いちおうラボには"fashion"というネーミングがついておりますが講座の内容紹介を見ても講師陣を見てもわかる通り"fashion"のことはほぼ学びません(笑)
このプログラムが出来た背景には、私の個人的な体験がありました。
私はエシカルファッションを通して社会起業の世界でずっと生きてきましたが、現状のシステムの内側で利益と同時にサステナビリティを追求するというビジネスの在り方は、私にとってはとても苦しいものでした。経営の上で起こっていく我慢や自己犠牲、苦しみや悲しみといった感情を私の個人的な弱さとして、それらを押し殺して進む方法しか私は知らなかったし、実際それらに左右されない強さを求められて来たりもしました。社会起業の世界は成功すると華やかだし、外から見るとキラキラとした外観だったりもするけれど、バーンアウト(頑張りすぎて心身が消耗しつくすこと)が絶えない、というとても厳しい世界。そういった中で、そんな経営の才能も全くなく、自分の弱さを消すことも出来ずに、そこで努力し続けていた私を救い続けてくれたのは"自分の内側と繋がる経験"でした。
私の周りには自己内省やスピリチュアリティ(精神性を高めるという意味で)を大切にする友人がとても多く、その友人たちの手助けにより瞑想をはじめ色々な手法で心の奥深くを観察し、自分の内側に自分の真実を見出していくという経験をするたびに、私は私が本当に大切にしたいことに気づき、現実の行動をより望む方向へ変化させることが出来たのです。

心の声に従い、大切にしたいことを大切にするという、そのシンプルなひとつひとつの選択が道となっていき自分らしい独自の人生が現れてきたこと、それはなによりも自分自身が救われていく経験でした。その過程の中で私の心が常識や固定概念から解放され、本当に望む道を選択する度に、生き方すべてが自由になり、今までとは全く違う、新しい形で"社会変革"に挑戦することが出来るようになりました。
社会変革、社会のシステムそのものを変革させるには現在の経済システムの中での変化だけでは限界があって、新しく、そして同時に古くから存在する経済や暮らし、生き方に持続可能な社会を創造する重要な鍵があるのだと今は思っています。それは個人による既存のシステムからの逸脱、つまり個人の内側の"心の変容"から起こるものだと思っています。私が内側に起こった自分自身の心の変容で、人生をまるっきり変えてきたように。

同じように心の世界だけを追求しても、社会変革に繋がるわけではないことも実感してきました。必要なことは心の在り様と社会的な行動が嘘なく一致していくことで、その道を選択する人が増えることが世界を変える。
私の人生は、社会変革のためにある、と言ってもいいほどずっとそのために生きてきました。昔と目指す道は全く変わりましたが、私の事業が社会的に大規模に成功するという道ではない、それぞれの小規模の文化や暮らし、ビジネスが既存の経済システムから逸脱していき、そこから生まれる多様化が新しい社会システムを作っていくという道に今は確信があって、その世界観を形にしていくこと、そして伝えていくことが自分の役割だと思っています。

というわけでそんな前置き長くなりましたがそんな思いで作ったのが TSUNAGU  FASHION  LABORATORY のオンラインプログラム"Regenerative Design Programでした。
ヒューマンテクノロジーとクリエイティブイノベーション(横文字多い)の二本立てで、ヒューマンテクノロジーは私の心の変容をずっとそばで助けてくれ続けた恩人でもある後藤志果ちゃんによる、しかちゃんのこれまでの人生や経験が詰まったような多様な手法でひたすら心の内側と繋がるための講座。クリエイティブイノベーションは"新しい社会システム"の理論や実践の場として、その世界観で生きている方々に担当いただきました。全員、私が心から大尊敬している方々です。
心と向き合いながら、理論や実践を伴うものにしたかった。
約20名の参加者と一緒に半年間、月に2回の講座。どの回も本当に素晴らしくて、胸がいっぱいになりました。やはり心と向き合うというテーマは簡単ではなく、何が起こるかはまったく読めない、未来を予測出来ない難しさはありますが、同時に大変奥深く、それが痛みを伴うことがあったとしても、だからこそ変容のインパクトがとても強く、プロセスそのものが美しくて奇跡のようだと感じます。
主催者なのでこの講座はホストとして参加していたわけですが、私の講座は一度だけだったので、基本的には私もほぼ受講者として参加し、一緒に心と向き合ってきました。
多くの人にとって心の変容は自分の傷と向き合い、癒すことから起こると思っているので、この講座もそういうテーマが内在していて、私も皆さんも、心の傷と向き合う、という機会が多かったと思う。
そうやって傷ついた心を共に癒していき、そこから繋がる純粋な願いと具体的な行動について半年後に参加者のみなさん全員で"宣言"として発表したのですが、それが今まで体験したことのないような感動で、、、こんなにも、自分の課題を乗り越えてたどり着く人の心の真実からの願いは、人の心を動かしていくんだ、、こんなにも、尊く美しいものなのだ、、、と、ただただ、ありがとう、あきらめないでいてくれて、そう在ってくれて本当にありがとう、と、目の前の美しい人たちの存在に感謝が溢れた。
それは人の魂の本当の美しさ、そして強さを見せてもらえたような時間で、心の奥深くに強烈な癒しが起こるような体験でした。
心の声に従う、という在り方を蔑ろにし続ける社会構造の中で、その道は決して簡単なものではないと思う。正解が用意されているわけでもなく、道は自分で創り出していくものでもあると思うので、何度でも迷う事もあると思う。それでも、心の声に従って生きること、それは自分が幸せになるたった一つの手段であり、世界へ自分が"生きている"ということの表明でもあるのだから、もしそんな生き方に出会ってしまったとしたら、その道を進むしかない。生き方に妥協をしない。それが、人間の持つ本当の強さ、なのだと皆さんの宣言を聞きながらあらためて思った。これから何度迷ってもここに戻ってこればいいし、戻って来たい時に、この時間を共有した仲間の存在は大いに助けになるのだろうと思う。

私たちは、仕事が成功するから幸せになるわけでも、素敵なパートナーや家族に恵まれるから幸せになるわけでもなく、心の声に従い、自分の生き方を創造し、それらを分かち合うことに幸せを感じるのだと思っています。そこで感じる幸せは、外側の要因に全く左右されない、全ての流れに信頼を置くことの出来る、心の中の平安の世界。その心の平安から創造される現実的な手段は、多くの問題を解決していくだろうと思う。
これから何があっても大丈夫だ、私は知っている。人の本当の美しさ、強さを。問題が山積みなこの世界の中で、それらから目をそらす事なく、また囚われもせず、自分の魂に従って、喜びと共に現実を創造することが出来る強さを、人は持っていることを。
その事を忘れずに、周りの大切な人たちを信頼して、私も私の人生を歩んでいきたいと改めて思う。
ここまでの深い感動を与えてくれた、ラボの受講生のみなさま、講師のみなさま、関係者のみなさまに心よりの感謝です。本当に、ありがとうございました。

また来年、この講座を開催しようと思います。
この半年でラボの主催メンバーにも大きな変容が起こってきて、さらに時代の変化のスピードもものすごいので、どういう形になるのかは未知数ではありますが、そこでお会いできる皆様とのディープな繋がりをとっても楽しみにしています。
感動の余韻(と筆不精)によりこの文章を書くのに2週間もかかって、もう年末です。
人生は本当にあっという間。後悔のないよう、来年も全力で自分を生きたい。

では良いお年を!



ART WORK by Niky Roehreke


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