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生殖医療専門医(泌尿器科)の不足

第1回目として、生殖医療専門医の人数について書きます。生殖医療専門医は、産婦人科医および泌尿器科医が取得する専門医です。取得に関しては、産婦人科または泌尿器科の専門医を取得をした後で、一般社団法人日本生殖医学会が開催する学会や、講習会の参加、論文発表などを経て、研修成果の書類提出と筆記試験および口頭試験に合格して取得できるハードルが高い専門医です。多くは産婦人科の先生が取得されており、ざっと、500人以上が認定されていると思います。ただし、泌尿器科に関しては非常に少なく、2020年4月時点で、わずか68名に過ぎません。筆者は2012年に取得しています。地域によっても非常に偏りがあり、関東と関西に多いのですが、四国および九州(沖縄は除く)は1人もいないという状況です。不妊症の原因の約50%が男性側にあると言われているにもかかわらず、生殖医療専門医(泌尿器科)の数は非常に少ないのが現状です。今後の懸案事項でもあり、若い泌尿器科の先生に生殖医療に関して興味を持ってもらったり、生殖医療専門医(泌尿器科)を取得しやすい環境を設ける必要があると思います。

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黄色の分布が生殖医療専門医(泌尿器科)が登録している都道府県となります。

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