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Gift


母には味覚を育ててもらったな。

決して豪華なものを毎日作ってもらったわけではなく、お弁当もご飯と野菜炒めだけみたいな感じだった。でも、私の味覚はしっかり育った。

母か作る無農薬の野菜や米を食べてきた。

みずみずしい野菜の味、甘さ、菜の花の苦さ、土臭さ、私は知っている。

調味料なんてものは必要ないことを知っている。

あ~、これは愛だったんだと思う。


ゆらぐ私だけど、美味しさは知っているといえる。



ここ、3年くらい自分を大切にできてなかったなあ。

私は、もっと自分の舌を信じて台所に立っていいんだなあと思った。

しっかり食べたいと思った。


今日、図書館言ったら暮らしの手帖の中にこんなことが書いてありました。

私たちの暮らしは、毎日がそう完璧にうまくかいかなくて、

体調がゆらぐこともあれば気持ちが落ち込むこともあるでしょう。

そんな時、自分を支えるものの一つに、家のご飯があるとおもうのです。

ただおいしいだけの料理なら、外食でじゅうぶん間に合うかもしれないけれど、

あなたの心身を心からいたわる料理は、あなたの手でしかつくれない。

ときに面倒でも、とにかく自分の手を動かして、作って、食べて、生きていく。

食を人任せにしないということは、いのちの手綱を自分でしっかり握るということなのです。


しっかりと握る私の手綱