門松問題

みなさん思い浮かべてください。

「門松」

思い浮かべましたか?

不思議ですよね?どちらかというとこれって門竹ですよね?3本立ってる竹のイメージのほうが強いのに「門松」・・・不思議です。

気になって色々調べてみましたが、これぞという答えはなく・・・どうももともとは松がメインだったけど、添えてある竹のほうがどんどん目立ってきて現在のスタイルに落ち着いたみたいです。確かに竹使うとバランスがしっくり整いますしね。というわけで、今回は「門松」についてです。

門松には、ほかに梅や南天・千両・万両なんかも使われますが、それぞれには意味があって

松は1年中葉を落とさないところから永遠の命をあらわしていて、神様が宿ると考えられていて、

竹は強風にも耐え、まっすぐに育ち、成長も早いことから生命力の強さと繁栄をあらわしています

梅は、1年の1番はじめに咲く花で実もつきますし、紅白の組み合わせは昔から縁起がよいとされ、お正月には紅梅、白梅が飾られます。

千両と万両は漢字からして縁起がいいですし、南天は「難が転ずる」という意味合いがあります。

もともと 門松を置くのは、
• 毎年お正月に幸運をもたらす「年神様(としがみさま)」がやってくるときの目印
• 年神様が宿る「依り代(よりしろ)」として
という2つの意味があるそうです。

一年の始まりに、植物たちの特性に縁起を担ぎ家族の幸せを祈願するなんて日本人らしいですね。最近では、玄関前に門松の写真が印刷してあるものですませているところも多いかとお思いますが、やはり神様も本物のほうがお気に召すはず。ぜひ、門松は本物を!ちなみに門松は庭師さんのお仕事です。ご依頼はお近くの庭師さんへ相談してみてください!


*「にらめっこ」2018年 1月2月号 掲載に加筆修正

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?