リヴァプール3ー1カーディフ

ケレハー5ダイク5コナテ4ツィミカス6アーノルド7ヘンダーソン4ケイタ3ジョーンズ4ジョタ6フィルミーノ5南野7エリオット6ディアス6ロバートソン6ミルナー4チアゴ5クロップ3

相変わらずのドン引きチームへのビルドアップ問題

引いて中央を固める相手に相変わらずの苦戦でした。中央を固められたらクロスを放り込む事しか出来ない。IHはSBに責任転嫁のパスを預けるだけ。(最終ラインでボールを回す事すらできなかった15−16よりは上だが)フィルミーノが最終ラインまでボールを取りに来るララナ不在時の16−17から何も変わらない退屈な前半でした

左サイドからの攻撃はジョーンズがCB脇に開いてボールを持ったら前が塞がっているツィミカスにパス→結局何もできずにCBへ戻るいつもの黄金のV型フォーメーションでした。美しすぎて涙が出ますね

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右サイドからの攻撃はアーノルドが最終ラインに引いてボールを受けるとケイタがサイドに開き、外側に半身開いた状態でボールを貰うので出し所が大外でサポートに回る南野しかないという苦しいサッカーでした。エリオットが右のIHに入ってからも何も変わらず同じサッカーを繰り返す酷い光景が続きました

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ヘンダーソンは相手FWの間をウロウロしてボールを貰いに顔を出すと何も意味のないボール交換をして味方に戻すだけ。ミルナーも同じ事を繰り返していたので戦術なのでしょうか…これだけのメンバーを抱えてこんなサッカーしかできない事が理解できないですけど、これだけのメンバーを揃えたのはクロップなので文句は言えません

ジェラードが1ヶ月以内で作り上げた「チームとして敵の1stプレス+1枚という状況を作ってボールを前進させる事」が就任7年目なのに未だに出来ていません。チアゴが居るとビルドアップが改善するように見えるのは彼がボールの受け方で相手を交わして数的不利から同数の攻撃に持っていけるだけで、チーム全体のポジショニングはただひたすらにカオスです

ダイクが思いつきで速くて低いボールを蹴り、準備不足のケイタがトラップミスしてカウンターを食らった場面などは本当に泣きたくなりました。戦力が世界トップレベルなので勝てていますが、戦力があって引いてカウンターを仕掛けられるチームと当たれば苦しくなるのは目に見えています

大正義セットプレー&ショートカウンター

これだけのメンバーが揃いながらも右側のスペースでボールを受けてアジリティで相手を交わせていた南野が1番輝くという酷く退屈な前半に終始しました。それでも勝ちを拾えたのはいつものようにアーノルドのキックとジョタのヘディングで打開する究極の個人技サッカーがあるからです。ジョタは相変わらず決定機を逸するなど決定力は高くありませんが、ドリブルもトラップもそこそこで全てが揃っている点は流石ですね

追加点は新規加入のディアスがボールを奪った所からで南野がゴール前に飛び込みゴールを叩き込みました。南野は1タッチストライカーでそれ以外の貢献が非常に低かったのでカップ戦要員から抜け出せませんでしたが、右サイドでは左に比べると良いプレーが目立ちます。2部相手だから出来た感は否めませんが、試合の殆どを消えるチェンボの右WGよりはマシかもしれません。戦力が5人揃ってしまったのでチェンボも南野もカップ戦以外にFWでの出番がなさそうな今となっては今更すぎる発見ですが、次のノリッチ戦も期待したいと思います

嬉しいエリオット復帰&ゴール!に潜む問題

エリオットはトラップやドリブルやシュートのセンスはありますが、ポジショニングやボールの受け方がヘンダーソンのように下手な現状ではIHとして並です。そのため個人的にはしばらくサラーの控えとして右WGから始めて欲しいと思います。酷い故障から素晴らしい姿勢を見せ続けた彼の復帰は非常に喜ばしい事ですが、右のIHとして優先的に使われるなら短期的な戦力ダウンを引き起こすかもしれません

真の問題は彼が右IH専門でプレーしているのでヘンダーソンが左に回ることです。ボールの受け方が下手で身体を右に旋回する方向のパスしか上手くないヘンダーソンが左に回ると、パスが基本的にはWGやSBへの責任転嫁パスかCBやアンカーへのバックパス以外に何も生み出しません。エリオットの右IH時に左IHを務められるのがチアゴしか居ない事は今後の問題を引き起こしそうです

いつまで続くMFのクオリティ問題。IHフィルミーノは救世主になりうるか?

今日のMFはヘンダーソンだけでなくケイタとミルナーも酷かったです。ケイタはボールが収まらずにロストの起点となりましたし、ミルナーのパスは非常に雑でボールの貰い手が苦しむパスが多くあり、2ndボールをキープできずに失い、守備では全く効きませんでした。ケイタはファビーニョとチアゴの前で安定して素晴らしいケイタを出せないならば来季以降は放出となりそうですね

フィルミーノは素晴らしいトラップとドリブルで相手を撹乱させましたが、雑なプレーが多くリードして気が緩んだのか狭いエリアでボールを要求しながらロストし失点に繋がってしまいました。もちろんファビーニョであればパスの精度も潰しの技術もミルナーとは段違いなので失点に繋がらなかった可能性は高いですが、もったいないプレーでした

IHのフィルミーノはケイタよりは良いプレーが多くありましたが、バランスを無視した攻撃参加が目立つのでチアゴとファビーニョのような低い位置からサポートできるMFを2枚並べない限りは使えなさそうです

ディアスは即戦力になりそう。問題はマネのレベルにいつ追いつけるか

新加入のディアスは良かったですね。今日は無理なドリブルもなく判断も優れており、マネの1年目を思い出させるようなプレーでした。スピードとドリブルとアジリティとシュートは今すぐ通用しそうです。トラップとフィジカルはじっくり鍛える必要がありますが、守備の原則が理解できればすぐに活躍できそうです

ツィミカスも守備以外は昨季から良かったしロボは起用2試合目のバーンリー戦でMOM級だったし現リヴァプールの主力は適応が非常に早いです。1番時間かかったファビーニョでも2ヶ月半で活躍したので今季中に片鱗は見せる必要あると思っていましたが、彼も素早く適応できそうですね

クロップにスペイン語かポルトガル語で話しかけてドイツ語で返されても変わらず同じ言語で喋り続けるコミュ力とメンタルも良いです。ポルト経由でポルトガル語も喋れるのでチアゴやアドリアンだけでなくフィルミーノ、アリソン、ファビーニョ、ジョタともすぐ仲良くなれそうです。コーチにもポルト組でポルトガル語を喋れるリンダースとマトスが居るのは彼にとって助けになるでしょう

3トップの左でプレーできる選手が多いですし、サラーは残留しそうですが、賢く金を使うことを目指すFSGはサラーと同じ給与をマネに払う事はないと思われます。しかしマネはサラーと仲が良くも悪くもなくライバル視している感じですので、同じ待遇求めるでしょう

よほど良いオファーが来ない限りはチャンやワイナルドゥム同様に売却せず契約満了でしょうが、フリーで退団か来夏に売りそうな匂いがプンプンしています。すぐそこに迫るマネの後釜問題を解決できるよう、ディアスには期待したいと思います。1年で今のマネのレベルに追いついて欲しいですね

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