ヴィジャレアル2-3リヴァプール

アリソン6ダイク6コナテ6ロボ5アーノルド7ファビーニョ6チアゴ6ケイタ6サラー5ジョタ5マネ6ディアス8ツィミカス-ヘンド-ジョーンズ-ミルナー-クロップ7

まず主審のダニー・マッケリーは相手のダイブ攻勢に一切流されぬ良い判定を下してくれました。アリソンとロチェルソの交錯は若干ひやりとしましたが、その他の判定は非常にフェアなものでした

相手のプレッシャーに苦しみDF→MFまで繋がらないことも多く、繋がってもMF→MFやMF→FWと繋がらない前半は最悪でした。前線で張っていたジョタとサラーはボールタッチが12-3回で何も出来ていません。誰が悪いという事もなくただ連携がボロボロで縦に急ぐマネがチアゴのパスを受け取り損ねた25分40秒あたりのシーンは象徴のように思います

ただリヴァプールというチームはペップ仕込みの高尚な戦術的な完成度で戦うサッカーではなく、ただただタレントの暴力で相手を殴り倒す野蛮なサッカーなので正直こんなもんかと思います。今日の前半も同点に追いつかれるぐらいまではOKという手抜きサッカーで逆転されたりPKに持ち込まれない限り負ける可能性はほぼ0でした
クロップの戦術は世界最高の戦力を持つリヴァプールでプレミアの上位6チームで大活躍とまではいかなかったロチェルソ、カプー、コクラン、フォイスといったメンバー相手に負けるほど無能ではありません。攻撃面に関して言えば無能と思う事も多いですが、守備面ではそれなりに機能する戦い方を構築できるので世界的名将と呼ばれるのです

ビジャレアルは前半に57.6㎞と1人90分で11㎞ペースの凄まじいインテンシティで勝負をかけてきました。最終的に彼らは90分10.68㎞の走行距離に終わりました。後半85分に退場者を出したのでその1%程度の分は加味しても前半45分で5.5㎞を走ったのに対して後半45分で5.2㎞程度しか走れていません
前半のリヴァプールは最終ラインからのロングボールが多く、意図的か分かりませんがボールを捨てて相手を走らせており、この日の戦いはクロップのプラン通りだった可能性も否定できません。後半は特に修正がなかったように思いますが、相手が疲れた所にディアスを投入してサイドで起点を作って時間をかけて押し込む展開に持ち込んだ時点で勝負あったと思います

相手GKのミスで合計スコアのリードを奪うとその後は前半酷かったケイタやチアゴの連携やパスがよみがえり始め、最終的には3-2と逆転にも成功しました。4冠を目指すうえで必要なのは合計スコアでの勝利であり、CL決勝トーナメントは相手に恵まれた事もあって一貫して2ndレグでは手を抜く展開が続いていますので今日の前半について過度に心配するのは不安症が過ぎると思いますね

個人的には完全体シティと当たるよりはマシなレアルマドリーとの対決を望みますが、CL決勝はどちらが来ても強敵です。そのためリヴァプールのメンバーは強いですが、タイトルが約束されたわけではありません。1819決勝で8割勝てる相手だったスパーズほど恵まれる事はありませんでした。しかしそれがCLファイナルというものです。カラバオカップ決勝のように強敵を打倒して得る優勝は格別ですから今回のCL決勝も期待したいものです。4冠に向けて勝ち続けましょう

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