リヴァプール0-1インテル

アリソン6ダイク5マティプ6ロバートソン7アーノルド7ファビーニョ7チアゴ6ジョーンズ6マネ5サラー5ジョタ4ヘンダーソン5ケイタ5ディアス-クロップ6

2試合のゴール期待値xGはリヴァプールが3.4弱、インテルは0.8弱。支配率もチャンスの数もxGも全てにおいて上回り、妥当な勝利を手に入れました。xGの割に合計スコアは2-1と思った以上に苦戦はしましたが、負ける確率は終始0に近かったです。ラウタロにゴラッソを決められた瞬間は引き分けからのPK負けの筋が生まれましたが、サンチェスの退場で勝率は100%近くに戻りました

インテルは2試合続けて中3日だったのに対してリヴァプールは2試合続けて中2日、この日に限れば中2日×3という殺人日程の4試合目だったこともあり、序盤はインテンシティがとても低かったです。初戦を2-0で勝った時点でリヴァプールが敗退する確率は0.1%もありませんでしたが、その余裕が油断となって結果に表れてしまいました。失点シーンのダイクの寄せ方は緩すぎてもったいなかったですね

戦術や連携面では完敗だった時間も長かった中で、全体を通せばデュエル以外の全てで圧倒しました。デュエルに関してもこちらはシーズン44試合目で相手は39試合目。中3日が続いている相手よりも肉体への負荷が違うので仕方がない部分もあります。選手のクオリティが2周くらい違うので前節はエリオットをMFに使う育成ハンデ戦でも勝ち抜くことが出来た選手たちを誇るとしましょう

選手の質を頭脳とガッツで埋めて奇跡的な勝利をものにするサッカーの面白さが詰まった後半戦でしたが、結局2試合の合計では選手のクオリティが高い銀河系が勝つというよくある結末に終わりました。復帰初戦はさえないパフォーマンスになる事が多いチアゴの離脱も不運でした

チアゴの離脱も含めて突破率を90%としましたが、結局はチアゴが居れば負ける訳がありませんでした。相手へのリスペクトを口先では語りながらもCL初戦のミラン戦もチアゴを温存してゴメスとオリギを初先発させ、インテル相手にもエリオット先発という舐めプを繰り返したクロップというよりも分析チームは正しかったですね

もちろんインテルのサッカーの連携やリヴァプール対策は素晴らしかったです。個の強さで戦っているリヴァプールは日程の苦しさと精神的な余裕もあって2試合ともにデュエルで勝ちきれない場面も目立ちました。またバストーニやシュクリニアルがSB化してポゼッションの位置的優位を取る動きからアーノルドの裏を突くという単純な攻撃で苦しめられる時間もありましたし、2試合通じてブロゾビッチは素晴らしい選手でした

それでも結局は金にものを言わせて良い選手だけ攫っていくリヴァプールとサラーやアリソンのようなリーグ最高の選手をプレミアやリーガのトップクラブに買い取られてしまうリーグ王者の差は大きかったですね。スコアが近づいて善戦しているように見えてもう1段も2弾もギアを隠し持っているジョコビッチなどの王者が意外と倒せそうで倒せない。リヴァプールにはそんな王者の風格も出てきました

問題は次の試合でどこと当たるかです。シティとバイエルン、パリとマドリーの勝者、チェルシーはリヴァプールと近いレベルのですから4/7は外れです。これからはどこと当たってもチャンピオンズリーグだなという真の戦いがこれから始まります

そんな戦いの前に見られた唯一の希望はジョーンズでした。この日のジョーンズは一瞬の加速で相手DFラインを切り裂いてボールを運ぶなど17-18でチェンバレンが担っていたボール運びを実行しつつ、チェンバレンと違ってボールを扱う技術も高く良い出来栄えでした

相手が低く構えてボールを失う時間が少なく彼の苦手なネガトラが少なかったかもしれませんが、課題である守備の問題も大きな問題を引き起こすこともありませんでした。インテンシティが低めだったチームの中で戦えており、ファビーニョとチアゴにないスプリント力は彼らの弱点を補完できます。ロバートソンの裏をカバーした動きなど全体を通して満足できるパフォーマンスでした

チアゴは復帰戦でパスミスや判断ミスなど細かいミスはありましたがそこそこのクオリティでした。ファビーニョはIHが持ち場を離れなければ連携して相手を潰し続けました

アーノルドはもう少し幅を取ってほしい場面が何度か見られたことと失点の起点となったマティプのパスミスで受けるそぶりも見せずパスが引っかかって対応が遅れたシーン以外は良かったです。ロバートソンは緩い試合の中でも高いインテンシティを維持していました

サラーは決定機を2度も外しましたがドリブルで打開は出来ておりマネもそれなりにボールを収めてサラーへの決定的なパスを通しましたし、ジョタもそこまで悪くはありませんでした。単純に疲労でコンディションが落ちてきているだけでしょう

ここから次の3試合はブライトン、アーセナル、ノッティンガムフォレストと中3日で比較的楽な相手が続きますからコンディションをもう1度戻してほしい所です。ただ残念ながらその後の代表ウィークではセネガルvsエジプトという潰しあいがありWエースのコンディションはしばらく苦しそうです

それでもジョタ、ディアス、フィルミーノにFA杯用のメンバーも居ますから耐えきって次の試合を勝ち抜けたいですね。予選リーグと違って決勝ラウンドでは勝ち抜けば貰える賞金は同じです。来年のCL賞金が順位を1つ上げるごとに€1.1m増えるUEFAポイントもポルト、セヴィージャ、アーセナル、ドルトムントを抜くことが確定しています。1試合少ないユナイテッドまで4ポイントまで迫っているのですから今日の敗戦はすっぱり忘れましょう

次はプレミアリーグ前半戦でポイントを落とした6チームのうちの1つであるブライトン戦です。チアゴのコンディションも悪くはなさそうですからゲームを支配して勝ち切りたいですね

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