23/24シーズン予想の反省

順位予想と予想結果

上で掲げた23-24シーズンの予想と現実の結果が下記

順位予想は大体当たり。20チーム中13チームの勝ち点は大体当たり。7チームの数字は大外れ

以下は言い訳
アーセナルはハフェルツをIHで使い自滅すると思ったが、FW起用に修正して勝点を稼いだ。ハフェルツは決定力をバカにされていたが私の見立てで彼の武器はキック。問題はトラップが上手くないためシュート前のに持ち込む形が悪い点にあり、プレミアリーグのインテンシティに慣れた影響か得点数を増やした

ジョルジーニョは縦パスに強みがあり守備が弱点。ライスは縦パスに弱点があり守備が長所。この2人が噛み合う展開やパーティを上手く控えで使った運用を軽視した。ライスとハフェルツとウーデゴーのトリオは全員の良さが活きないため、私はこの展開を願って勝点75と設定したがアルテタは優秀だ

守備でDF4枚にCBが出来る選手を並べる約10年前のウイニングイレブン界でよく見た光景が現実になった。最終ラインの守備に穴がなく、走力が武器のライスで穴を塞ぐ守備は堅固だった。FW陣もフィルミーノとマネが退団し、ヌニェスとガクポにダウングレードしたリヴァプールの水準には近づいた。来季も勝点80越えが濃厚、リヴァプールが優勝する最大のライバルはシティだが次点はアーセナルになるだろう。チェルシーもDFの補強次第では4番手集団から抜け出す可能性はあるが、優勝争いまでは望めない

ウェストハムとブライトンは失速がなければ予想勝点の近くに落ちたはず。ウェストハムは約9ポジションくらいがローテもせずに出場していたため、ガス欠と考えるのが妥当か。リヴァプール戦でもお互いに走らないプレミアリーグと思えないレベルの試合を披露するなど1月から失速。ブライトンは故障者が多すぎて失速は予想していたが想定以上に故障者が多かった

ボーンマスは5年前に期待してたソランケやクックら中堅選手が成長した。ソランケは期待通りリヴァプールの控えに十分なクオリティの選手となり、ガクポよりもだいぶ優れた選手となった。ソランケが退団すれば残留を争うレベルに逆戻りすると予想するが果たして…

ブレントフォードは最後の9戦で勝点13と想定したペースで勝点を稼いだがトニーの出場停止が長引いてた事を失念していたミス。シェフィールドUの弱さは流石に分析不足だが、まあ大勢に影響がないので良しとしよう

リヴァプール
最大の想定外はクオンサーとブラッドリー。クオンサーは若干21歳ながらもクラヴァンを大きく超え全盛期を過ぎたロヴレン級まで成長した。想定通りマティプが故障したため、彼が居なければゴメスがFBからCBに回って攻守で貢献を減らして勝点を大きく落としただろう。ブラッドリーもチーム事情が苦しい時に確変期を迎えて勝点の獲得に大きく貢献した。その後は実力通りの活躍に収束したが、アカデミー組の急成長を私は全く読めていなかった

あとは大体が予想通り。遠藤は欠かせぬ戦力になったがレギュラーは論外。カイセド獲得に失敗してチームに何一つ必要ではないグラーフェンベルフを取った悪影響は大きかった。中盤の底に適性のある選手が遠藤しか居らず、遠藤は力不足でプレミアのスピード感への対応に3か月を要した。なにより彼以外に守備ができるMFが足りず、マクアリスターのポジションを下げIH型のマクアリスターの良さを大幅に減らしたのが痛い。マクアリスターは2月中旬から10試合で5G5Aの大活躍とMFの主力になったが、フル稼働した遠藤
のローテやコンディションが落ちた際は中盤の底で使わざるを得なかった。ジョーンズも中盤の底でプレーしたが遠藤より明らかに劣り、マコーネルは論ずるに値しない3部~2部下位レベルである

身体能力に優れたソボスライは開幕から大車輪の活躍を見せたが12月頃から失速し始め、1月に故障で短期離脱。1月末のチェルシー戦で再び離脱した。3月に復帰してからロストが増えて突破やパス回しでの貢献が減った。右のハーフスペースに侵入してクロスを上げる以外は貢献が少なくなった

グラーフェンベルフの代わりにカイセドが取れてたらマクアリスターを前で使って前半戦のソボスライ酷使も減り、優勝の可能性があった。リンダース案件の補強で金額に見合った活躍をしたのはディアスがギリギリ。その他は論ずるに値しない。グラーフェンベルフは戦力化の目途が立たず、控え戦力と一応なったヌニェスやガクポよりも更に酷い最悪の投資だ。アーノルドのポジションをMFにするならばグラーフェンベルフは契約した意味すらない

ディアスはシュート、パス共にキック精度の課題があり、故障で身体能力が落ちて特別な選手ではなくなった。またフィルミーノからガクポとヌニェスの世代交代は完全に失敗だった。彼らは昨季のフィルミーノより遥かに劣るクオリティでチームを引っ張れなかった。ガクポは尖った能力がなく、逆にヌニェスは能力が尖りすぎている

ジョタが故障せず、頼みのサラーが故障後に時間あたりゴールとアシスト数が半減してなければ彼等がここまで叩かれる事もなかったが、サラーの年齢を考えればベストの稼働率が落ちる事は想定通り。その為の次世代の選手で満足できる水準の選手は稼働率が低いジョタのみ。他は期待の水準に程遠い

エリオットがクロスとミドルだけ超一流な覚醒前のコウチーニョ級に成長。今年21歳になったエリオットは21歳~23歳のコウチーニョが同じレベルだ。コウチーニョは23~25歳にかけて大幅に成長し、世界トップレベルの選手になったのでエリオットも2年から3年先は楽しみだが、現時点では守備の穴。CL決勝に相応しくない彼がMFレギュラーでは物足りない。FWならガクポに僅かながら劣るクオリティで年2000分出場するFW6番手なら文句はない

さてリヴァプールが専門の割にリヴァプールの勝点を最も大きく外す、完璧なボケをかました23-24シーズンとなりました。来季は選手が精神的に元気なら戦術の改善によって優勝を争えます。一方で選手からモチベーションがなくなれば4位も難しいでしょう。私は精神面も超一流の選手が揃ってると信頼しており、チームに足りないパーツを調達する達人のエドワーズが復帰したため優勝を争うと期待しています

「ペイズリーはシャンクリーに比べてメディアなどから好かれてなかったと教わった」このように語る現地ファンがいましたが、スロットもクロップの次元で愛される事はなさそうです。しかしペイズリー同様にタイトルを量産する未来に期待しています。堅実なサッカーで戦力を活かしクロップよりも優れたものを見せてくれるでしょう

得点を増やし失点を減らすための手段として配置と戦術がある訳で、新しいサッカーなど存在しない。だが選手の能力的な進化により、最適解は変わり続けるだろう。保持時はボールが前の列に進みエースにシュート角度を生むサッカーで、非保持時はボールを前に進ませずシュートコースを限定できるサッカーならば、突飛なサッカーでも評価できるよう知見を深めていきたい

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