2023年5月ドラゴンズ-2024年への希望膨らむ-

結果

5月1週目6戦4勝2敗24得点(平均4.0)失点17(平均2.8)
5月2周目6戦1勝5敗15得点(平均2.5)21失点(平均3.5)
5月3週目5戦0勝5敗10得点(平均2.0)27失点(平均5.4)
5月4週目6戦4勝2敗18得点(平均3.0)14失点(平均2.3)
5月5週目2戦1勝1敗12得点(平均6.0)14失点(平均7.0)
5月累計25戦10勝15敗79得点(平均3.16)93失点(平均3.72)
4月8勝15敗勝率34.78%→5月勝率40%に改善

短評

2周目と3週目が弱すぎました…防御率1点台トリオを並べた広島との3連戦で僅か2得点。無死2塁からショートゴロを打ってランナーを進められなかったビシエドが降格。翌日に起用したアルモンテは無死2塁からセカンドゴロで進塁打の1死3塁となったが結局は連続完封負けして3連敗

4月は得点機を作っても外国人トリオが誰も打てず負け。5月は細川と石川と福永が打ったのに今度は大島と岡林が不調で得点に繋がらない。投手継投では負け試合に防御率0点台の投手を突っ込み、早い回から先頭打者に四球を出した瞬間に交代のマシンガン継投で使える投手を狭める方針で失敗。この采配を見る限り立浪監督は今季限りでの解任一択と思わせた

ところが広島3連戦から改善開始。ビシエドがタイムリーエラーして負けた翌日も変わらず起用すると、ビシエドがホームランを放ち期待に応え快勝。4勝2敗と持ち直した。監督の下手な投手起用がなければ、借金は今頃6か8と思われる。ところが監督の起用が良かったとしても5位が妥当では戦力不足が最大の問題と言わざるを得ない。銀ぐらいの駒であるビシエドに龍や馬に変われ!と期待しすぎる監督も監督だが、叩かれすぎるのはおかしい

マシンガン継投は擁護できない。だが、ポジションシャッフルはポジションを固定できるほどの戦力が揃っていない事が問題で立浪監督の問題より戦力不足の問題が大きい。全ては野手指名を疎かにした2018年までの異常な投手優先ドラフトが低迷の原因だ。セリーグでのOPSはリーグ最下位の.609。5位のヤクルト.650、4位の広島.666と比べて10%弱も劣っており、OPS首位のDeNAとは15%以上の差がある故に得点力がない

今季の目標は借金0~8で終える事にある。10勝8敗ペースを維持すれば借金は0近くまで返済できる。困難な目標であるが、1番岡林2番ブライトを固定できれば届く可能性は0ではない

野手

現在の弱すぎる野手陣は2018年までドラフトで野手を軽視し過ぎた事が原因であり、監督が原因ではない。1985年前後の世代からJリーグでサッカー、スラムダンクでバスケットに人材を取られ始めた影響で野手の選手層は薄くなってしまった。松坂大輔フィーバーで野球が人気を取り戻した1988年世代から選手の質は回復傾向だが、この1988年~1995年に生まれたトップ野手の指名を疎かにした事がドラゴンズ低迷の原因だ。昔と比べてトップ野手の質は上がった一方で、野手の平均的なレベルは上がらなかった。一方で投手のレベルはトップだけでなく平均レベルも上がっている

合理的なトレーニング方法と自分の投げる球が全て数値化されたため、運動センスに優れて課題に取り組む投手の質は上がる一方だ。この投手を打てるスター野手を獲得できないと得点力が上がらない。点を取る能力がチームの勝敗に影響が大きいのに、野手を指名せず貧打のチームとなってしまった

毎年ドラゴンズを支えたビシエドと大島の成績が今季から衰え始めている。大島は.604でビシエドは.579とチーム平均すら届かなかった。悲しいことに控え選手の成績が彼等の成績よりも劣った。交流戦前に成績を残せない大島とビシエドを外すに値するパフォーマンスを見せた選手は誰も居なかった

2軍でトップクラスの成績を残す鵜飼とブライトも1軍の成績はチーム最下位を争っていた。ブライトは選球眼があるのでコントロールが悪い投手が多い2軍ではボールを選び有利なカウントで甘い球を確実に仕留めるが、1軍では初球にストライクを取られ簡単に追い込まれる。そこでストライクゾーンを広げた所にストライク→ボールになる外の変化球で凡退する。2軍では来た球を自然に打ち返せる鵜飼も1軍では苦手なインハイと低いボール球を中心に攻められて打てなかった

鵜飼は当てるだけでスタンドに運ぶパワーは魅力的だが、穴も多くブライトと違い今季の戦力には計算しにくい。しかしブライトは交流戦で初スタメンを得ると2試合で10打数5安打OPS1.200の活躍を見せた

代打で待つ姿勢が強かったブライトだが初球を打てた事で相手が簡単に初球にストライクを投げなくなり、2軍同様に有利なカウントから甘い球をしばくスタイルに戻れた。この調子を維持すればブライトはOPS.750前後の活躍が見込める。最初は左投手限定のスタメンになるが大島からスタメンを奪うのも時間の問題だろう。選球眼が良く足も速く盗塁も出来るブライトを岡林との1,2番コンビに固定できるようになれば細川がもっと輝き、勝率5割以上を目指せる

守備力には優れてない福永も打撃では5番で27打席OPS.967や6番で75打席OPS.788と見事な活躍を見せた。得点圏で打ててないが、使い続ければ実力付近に収束するだろう。2番起用で成績を落とした点も阿部と似ているが、阿部より2ランク上のOPS.800前後を目指して欲しい。打撃で成績を残せば、来季は田中に二塁を譲っても三塁スタメンに抜擢されるだろう。外れるのはビシエドだ

ブライトと鵜飼次第で外野手は全て埋まり、福永の打撃は1年目から平均を上回っている。内野も三塁の石川と遊撃の村松は年齢を考えれば及第点だ。もちろん最大のヒットは現役ドラフトで獲得できた細川。細川は一塁出場時にOPS.754と数字を落としており、外野出場時ではOPS1.0を超える。真面目で責任感が強い感じの印象を受けるので一塁での起用には反対だ。肩の強さを活かせる右翼に固定するべきだろう

この2年間で岡林、細川、石川、福永、ブライトが一軍で結果を残す片鱗を示し始め、大島とビシエドと木下、京田の守備を除き穴だらけだった野手のポジションが着実に埋まっている。1999年生まれ以降の世代を重点的に指名した事、1998年生まれの細川を現役ドラフトで獲得できた事で野手の未来は一気に明るくなった

太字はドラフト1位2位の上位指名選手。オレンジ網掛は主力級。黄色は1軍相当。灰色は戦力外や育成落ちの候補。下線付きが育成選手。ドラフト上位で指名しなかった野手の中間層がスカスカ

残る課題は二遊間とビシエドの後継者である。福永の守備は二遊間を任せるには苦しくスタメン起用なら三塁だろう。オールスターのファン投票用紙を見れば石川を一塁に回すプランも立浪監督の頭にはあり、恐らくビシエドの穴も埋まるだろう。また二軍で福元が一塁と外野の併用で鵜飼やブライトと近い成績を残している。一塁をやらせるならば高校時代まで一塁だった鵜飼という選択肢もある。このままビシエドの成績が上向かなければポジションを彼らに奪われる可能性もある。夏場まではビシエドをメインに内野の守備を固め、内野陣に落ち着きが出たら鵜飼や福元を試せる。ビシエドの後継は石川が本線でサブに鵜飼、福元で解消していくはずだ。残る問題は二遊間

村松は今季OPS.620前後、3年目にはOPS.700-770は見込める打撃内容で戦力になると期待できる。田中もOP戦終盤を見る限りOPS.650~700近い成績を残し二塁守備と走塁は通用しそうだ。高卒2年目の成績としては上等な数字を残した龍空は小手先で打っており打撃成績は期待しにくく、二遊間の本命は村松と田中だろう

2人の問題は1年間フル稼働できるか。村松は今季でスタミナとガッツを査定する事が出来るものの、田中は未知数である。彼らの控えは足りないが来年のドラ1がほぼ決まってる宗山が居り、龍空の成長も未知数で今季は放置がベストかもしれない。来年は龍空と福永をサブ、保険は溝脇、石垣、樋口で誤魔化す手も検討されるべきだ

宗山の打撃はまだプロで大活躍するレベルにないと思うが、守備は華があり村松が二塁に回されるのも当然と思わせるプロの上手い選手と遜色ない水準だった。村松と宗山を本線に田中をスーパーサブで起用が理想だろう。坂本の後継者候補を潰すという点でも宗山への期待は大きい

加藤翔平と後藤駿太と伊藤康祐の3人は外野手のレギュラーに値しないが、素晴らしい守備と足があり間違いなく一軍の戦力だ。濱の内野守備と打撃が改善しなければ身体能力の高い彼もこの枠に回る可能性もある。年齢も良い編成で長打のない外野手は今後5年はドラフトで獲得する必要がない

こうして考えると全ポジションが補強ポイントだった数年前に比べると必要な野手は3年後に木下の後継となれる即戦力の捕手、即戦力の二遊間、高卒の一塁手と三塁手と外野手ぐらいになった

来季野手の構想?

1軍に全プロスペクトが駆り出され2軍は峠を過ぎたベテランと力不足の中堅で埋まりそうだが、打つ方の問題は何とかなりそうだ。中途半端なベテランと中堅の野手を一掃し若手に託す立浪監督の改革は間違いなく正しかった。残る野手の問題は走塁の意識や内野守備の確実性の部分。改善するには試合に使ってプロの打球に慣れる必要があり来季以降に持ち越しとなるだろう。ビシエドに頼らない編成も含め、長い目で見たいところだ

投手

投手陣は完投できる大野が抜けた事で先発の頭数が不足しており、中継ぎにかかる負荷も大きくなった。春先から中継ぎの3連投を連発しているが、3日連続登板したのはワンポイント登板だった福のみ。防御率1点以下の投手がマルティネス、祖父江、福、勝野、藤嶋と5人も居て更に清水まで控える。山本も橋本の尻拭いで3イニングを投げなければ防御率1点台と1軍の中継ぎ投手は素晴らしい数字を残せているため、なんだかんだ酷使のリレーが成立している。1軍の投手は中継ぎ防御率が2.36と素晴らしい数字を残しており、トータルもギリギリ3点を切るレベルにある

一方2軍の投手は下記の通り壊滅している

太字はドラフト1位2位の上位指名。斜線は左腕、下線つきは育成選手。
投手数が少ないので酷い成績の育成選手がイニングを消化している

亡命の関係で支配下は僅か30人。更に大野と岡田の故障にトミージョン手術明けの梅津で投手の数が足りていない。加えて2019年の2位橋本、3位岡野、2021年の3位石森が戦力になっておらず、2年それなりの活躍をした2020年の2位森が今季は不振なのも痛い。2軍の結果だと育成選手はやはり育成選手という結果になっている。育成選手は松山と昨日好投したアルバレスを除くとかなり苦しい

松木平は2流打者には打てない良い球を投げるのに弱気な投球で四死球を出しすぎだ。垣越と松田の球は正直プロで活躍するのは苦しいと思わされる。野中と加藤は投げている姿を見た事ないので知らないが、育成の成長に期待して登録枠を空けすぎだ。亡命の影響でメヒアが加入し大野が復帰となれば目先の1軍戦力は全く問題ない編成だが、将来の不安は大きい

太字がドラフト上位指名。斜線は左腕。下線が育成
大野が抜けて苦しい先発陣。2軍でも防御率4.5以下の育成待ち選手ばかり…

投手の問題は来季末に柳が国内FA権を取得する事、小笠原がメジャー志向で3年以内にポスティングで抜けそうな事、高橋宏斗が4年後にメジャー流出の危険性が迫っており、涌井と大野がいつ衰えるか分からない年齢になった事にある。中継ぎも勝ちパターンの祖父江が高齢化しており、便利屋で使った田島と谷元も寿命が近づいている。先発は4年後までに5人、中継ぎは2人の世代交代へ準備が必要となる

しかし残念ながら2軍で結果を残しているのが梅津と仲地と高卒1年目の森山ぐらい。橋本、岡野、石森といった大学や社会人のドラフト上位・中位組の戦力化が遅れているのが原因だ。彼らは典型的な通用しないアマチュア投手のスタッツ2パターンに該当する。これもスカウトの見る目がなかった事が問題と言える

1 アマ時代の四死球率が高すぎる(高卒も該当)
→プロより広いアマチュアのストライクゾーンでもストライクゾーンに投げる能力がない
=アマ時代より力をセーブしてコントロールを優先する
→アマより優れた打者を相手にアマより緩い球を投げるので打たれる
ex.高島祥平など
甲子園で奪三振率9越えといい球は投げるが四球率7越え
※打撃投手として2013年~2023年も活躍中

たまに良い球を投げる石森だが、9イニング辺りの四死球(敬遠含む)は18超!1イニングに2個も四死球を出す計算である…大学時代の四球率は5を超え独立リーグ時代も3.7の投手だった。ドラゴンズのスカウト陣は素晴らしい直球を投げるノーコン投手を2位や3位指名する傾向があるが、ノーコン投手は育成で指名して化ければラッキーぐらいの感覚で指名するべきである。石森は稀に素晴らしい直球を投げるのは事実だが、残念ながら野球は球の良さを競う競技ではなく、相手より1点でも多く得点して1点でも失点を減らすスポーツである

橋本もスライダーは素晴らしいが制球が悪い。1軍では被打率が非常に低いので防御率こそ悪くないが四死球率は致命的。彼もプロ入り前の四死球率が4を超える投手だった

2 アマ時代から三振を奪う能力が低い(ゴロ投手・高卒は除く)
→プロの凄い打者を抑える球がない
=すべての球を打者が打てない完璧なコースに投げる
→四球が増えたり、失投して普通に打たれる
ex.武藤 祐太など
30イニング程で四死球率1.5と制球は問題なかったが奪三振率6台

岡野はアマ時代に四死球率は2未満と優秀も被安打率が9を超え、奪三振率は7を下回る。申し訳ないが私には3位で指名する選手と思えなかった。人にもよるので断定はできないが、社会人野球で試合を作っていた方が幸せな野球人生を歩めたと私は思ってしまう

この2つがプロで活躍できない大学・社会人投手の黄金パターン。高校生は奪三振率が低く、被安打率が高くても、四死球率が低い投手は身体の成長に伴い持ち球が進化すると活躍できる。試合数が少ないので単純には語れないのだが、清水や山本や小笠原は甲子園などで四死球率が3未満だった。(藤嶋は四死球率が4を超え、被安打が多く奪三振も少ないので本当に分からない)

今年も四死球率が5を超える東洋大の細野を評価しているとの噂があるので立浪スカウトには支配下での指名を見送るようにお願いしたい。どんな凄い球を投げてもプロの狭いストライクゾーンでは更に四球が増える。カウントが苦しくなってストライクを取りに行くボールを打たれてしまうプロで活躍は難しい

質ではなく中間層と次世代の先発が不足している投手陣。若い先発投手の獲得は必須

ドラフト予想

70人枠は投手33人捕手8人内野手14人外野12人の67人程度でちょうど良い。投手31人(+1人亡命10人育成)捕手7人内野手15人(2人育成)外野12人(育成1人)で現在は66人の枠を使っていて育成選手は13人もいる

一方で補強ポイントは下記の通り
1. 3年後に2桁勝てる先発投手 3年で4人(外国人でも可)
2. 中継ぎ投手 4年で4人(日本人が望ましい)
3. 3年後にレギュラーを取れる即戦力捕手
4. OPS.680以上打てる守備が上手いショート(理想は左打ち)
5. 7年後にレギュラーを争う一塁や三塁や外野の高卒選手(理想は左打ち)

今年のドラフトは3人か4人の投手を指名し、最低2人は当たりを引きたい。
先発投手は来年必要ではないが数年後には大量に必要になる。そのため基本は高卒投手の世代No.1投手だが梅津のような故障持ちの大器を指名するのも一手だ。野手と違い投手は即戦力も多いが、必ず先手を打たねばならない。投手は使える駒が減り、特定の駒に負荷がかかって故障すると更に使える駒が減る負のスパイラルに陥るのだから

一方で野手は選手層こそ薄いものの、二遊間と木下の後継以外の問題は解決に向かっている。真鍋や佐々木麟太郎といった左の長距離砲は魅力を感じるが、現時点では清宮の才能にも若干劣る印象だ。春先に完成した高校生など殆ど居ないので仕方ないが、投手の危機が3年後に迫っていて村松と田中に次ぐ二遊間が居ない事を考えると未来の一塁手に1位指名は苦しい。度会も高校時代は三塁で社会人から外野手とDHになって補強ポイントとはズレる。明治の上田もすぐOPS.600前後を打てそうな印象だがスイングの癖を考えると成長してOPS.750超を安定して打つ未来が見えない

その水準の選手に上位指名を使うなら鵜飼と福元に一塁を練習させて一塁と外野の兼任で考える方が自然だろう。地元の選手でいえばスケールが大きく2.3年後には先発としてデビューできそうな享栄の東松が理想的に思える

戦力外の筆頭はアキーノとアルモンテ。外野が減る分は阪神の前川みたいな背も低め、守備も下手、打撃だけ優れた高卒選手を中位指名したい。ただし高松と濱のコンバートでも2軍の穴埋めは出来るので優先度は低い。濱は2軍の守備成績は遊撃も三塁もエラーが目立つ。映像を見ずには何も言えないが元々が外野だったこと、肩と足があるので伊藤康祐と争う道もある

内野は福田と堂上が戦力外の候補となるが、堂上は2軍若手のメンター役、福田は体調が万全なら長打があり、一塁で戦力になる可能性が僅かにある。カリステも2軍では打ちまくっており、三塁の保険外国人になりうる。ただ実力的にOPS.700程度とみられるため、新ガチャに夢を見る方が健全だ

樋口の守備率が改善されてくれば支配下登録もありえる。便利屋や一芸枠は揃っており、他に切るべき人材は特にいない。内野はスタメンを取れる本物の遊撃手か二塁手を1位か2位で指名できなければ、指名すら必要ない

捕手も中堅層は不足しているが若手も多く数が足りないので大野を切る余裕もない。2026年までに木下の後継者を作る必要があり、その年の郡司は29歳で石橋26歳、味谷23歳、山浅22歳なので高卒捕手は不要。石橋よりも打てて捕球とスローイングも同程度の大卒選手を探したい。実力よりも低い順位で取れる大卒社会人に良い選手が居れば木下のように3位ぐらいで指名したい

ドラゴンズ未来予想図

外野に若手が揃い、石川や福永といった主軸の候補も出てきた。村松は順調にプロの階段を上っていて田中の復帰も待たれる。一方で捕手と投手は未来の後継者に問題を抱えている。必ず強くなると言い切れないが、与田元監督が就任した悲惨な戦力から投手陣の立て直しに成功し、野手は立浪監督から立ち直り始めた。今年と来年のドラフトに成功し、100イニング防御率3点台で稼働する外国人を当てればドラゴンズの未来は明るいと言えるだろう

立浪監督の采配は優秀だと思わないが、野手の力を見抜く力があって野手が酷い状況の中でも未来の投手陣を考えて仲地をドラ1指名した点も優秀だ。戦術面を補佐するヘッドコーチに優秀な人材をヘッドハンティングできれば采配面の課題も解消したり、戦力が充実すれば采配面も選択肢が増えて適切な解を導いたりする可能性もある

マルティネスとロドリゲスの契約が終わる2024年がドラゴンズ優勝の最大のチャンスだと思っていた。しかし亡命によって計画は壊れ、主力が最盛期を迎える強い阪神を倒すには更なる戦力アップが必要だ

2軍に中村紀洋コーチ、1軍に和田コーチというコンビを配置できる立浪監督の力が2024年も必要になりそうだ。2025年以降の計画は来季前半戦の采配を見ないと何も言えないが、立浪改革は間違いなく成功に向けて走っている

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?