アーセナル0−2リヴァプール

ケレハー8ダイク7マティプ7ロバートソン8アーノルド9ファビーニョ8ジョーンズ7ヘンダーソン5ジョタ9フィルミーノ6ゴードン5コナテ6南野6ミルナー4ネコークロップ8

今日は相手がドン引きではなく殴りに来てくれたので選手が実力を発揮できました。スペースがあると1vs2でも1vs3でもキープしたり前進できたりするロバートソンやジョーンズの技術はアーセナルレベルのチームには反則ですね

クロップはやはりドン引きされた時の戦術の引き出しが0どころかマイナスというだけで殴り合いをさせたら世界トップレベルに優秀な監督ですね。殴り合いを挑んで今のベストメンバーのリヴァプールに100回やって50回勝てる可能性があるチームはシティ、バイエルンくらいじゃないでしょうか。チェルシーやレアルでも優位に戦えるほどの戦力がありそうです

サラー、マネ、チアゴという龍龍馬落ちでもアーセナルのタレント的にリヴァプールと殴りあうのは無謀なチャレンジでしたが、彼らが殴りに来てくれたおかげで選手が能力を存分に発揮して内容で圧勝しました。特に守備陣のタレント差は見てて痛々しいほどでしたね

リヴァプールはドン引きチーム相手にチアゴが居ないとウェストハム相手どころかブライトンどころかブレントフォード辺りにも良い勝負をしてしまうほどにチームが完成されていませんが、それにしても主力選手のレベルが非常に高いです

GKのアリソン、ケレハー、ダイク、マティプ、コナテと今は調子を崩しているゴメスがいるCBもプレミアリーグトップの布陣です。更にはロバートソンとツィミカスがいるLBについてもプレミアリーグトップの戦力ですし、サラーとジョタに加えてやや衰えたフィルミーノと明かに衰えたマネというトップレベルを抱えるFWもプレミアで1位か2位でしょう

MFもチアゴとファビーニョはポジションこそ違えどデブライネとベルナルド、コヴァチッチとカンテと同じレベルの世界トップクラスの選手がいます。ヘンダーソンはファビーニョの仕事をさせれば控えとしては十分な水準の選手ですし、ケイタもIHの前側の選手としてはヘンダーソンよりも優れた選手ですし、チェンボも優れたWBですし、ジョーンズのドリブルとトラップ技術はフィルミーノ、チアゴ、サラーに次ぐチーム4番手で凄い才能があります

若手についてもゴードンとモートンは将来的にスカッドメンバーになれそうな逸材です。このレベルに入るとゴードンは全然良くはありませんでしたが悪くもありませんでした。またゴードンの代わりに入った南野は守備が少し気になるもののかなり上手くなったと思います。右サイドだとそこそこのクロス技術も活きるので、左や真ん中よりは良いかもしれません

日本人は試合でよく使うライナー性の速く低いボールや高いフライのボールを制御する技術がない選手が多く、彼もそういった選手でした。それがリヴァプールの練習で揉まれるうちにだいぶトラップが改善してロストが減ったのは素晴らしいです。フィジカルで負けてロストするのは減る兆しすら全く見えませんが、トラップ能力はかなり改善しています

サラー>ジョタ≒フィルミーノ≒マネ>>>>>チェンボ≒ジョーンズ≒エリオット≒オリギ≒南野>>ゴードン>>>その他ユースというFWの序列は来季までは変わらないでしょう。2023年の夏にはゴードンに抜かれそうな上に契約が残り1年になるので移籍先を探す必要がありますが、チェンボとオリギの移籍が濃厚な来シーズンはまだ役割が残っていると思います

2023年の夏にはリヴァプールも移籍金をディスカウントするでしょうから週給£50-60k程度というリヴァプールFWの控え待遇を諦めれば移籍先にも困らなさそうです。彼よりも先に売ったり放出するべき選手は何人も居ます

南野選手は成長したのに対してミルナーが驚くほど衰えていますので今季から遂に南野>ミルナーの図式が成立するようになりました。一般的に34を過ぎると人は一気に衰えるという研究の通り、この2シーズンでどの場所で使っても使えないレベルまで衰えました。彼が未だに万能でどこでも優れていると言っている人の「優れている」の基準はプレミアリーグ残留レベルにあるのでしょうか。リヴァプールはプレミアリーグとチャンピオンズリーグの優勝が目標のクラブなので彼は戦力外です。100%今季でお別れでしょう。今の彼がしている仕事ならヘンダーソンが完全上位互換ですし南野選手でも代替が可能です

ネコもハイラインで状況に合わせたプレー選択が必要なリヴァプールで必要な能力に全く成長が感じられません。ヘンダーソンのマルティネッリへの守備対応を見る限り、ヘンダーソンの方がネコよりもRBとして遥かに優れていると思います。ただバーンリーレベルのチームで低い位置から飛び出してクロスを上げる仕事に限定すれば優れた選手だと思うので売却してあげたいです

チェンボもスピード、ドリブル、クロスの3つはワールドクラスです。単騎で1vs1や1vs2を抜く力はマネに次ぐチームトップクラスで素晴らしいの選手ですが、他の能力がリヴァプールのレベルどころか中堅レベルにも足りていません。獲得してきた時にWGとしては周囲に使われる知性不足、IHとしては知性に加えて技術も足りないのでRBにコンバートする以外には短期的な解決策にしかなりえないと断言して多くの反論を受けましたが結局は私の予想通りとなりそうですね。サイドハーフとしてクロスを上げる仕事ならばサラーよりも素晴らしい選手です。ウッドが£30mなのですから£60mでニューカッスルに売りたい気持ちとニューカッスルには降格して欲しい気持ちで揺れています

オリギもゴールを決める能力しかないので5番手FWとしては不十分です。彼がチームの為に走り続けたのはスタリッジから仕事を取った18−19シーズンだけでした。突然やる気をだしたり突然やる気が消えたり使いどころが難しい選手です。能力的に厳しいIHをやらされても文句を言わず、練習でユースと組まされてもどんな場面でも手を抜かずに走り続ける南野の方が6番手として優れているといえます

ナットはまさにワトフォードレベルの選手なので£7mと£15mの中間あたりの£10mでなんとか移籍が実現してほしいです。ブンデス2部から昇格するチームで3番手だった所から急成長しましたが、リヴァプールのCBは世界一の質と層を兼ね備えているので売却以外の選択肢しかないです。調子を落とし気味のゴメスはプレミアリーグ優勝時の主力でトップクラブから狙われる選手であり、プレミア降格圏レベルのナットとは比較対象にもなり得ません

この5選手と完全に戦力外となっているカリウスやベン・デイヴィスを放出できれば人件費が£30~35m程度も減ります。サラーとジョタとツィミカスの昇給&長期契約も出来そうです。登録枠で考えても来季からエリオットがPLだけでなくCLもリストB登録になり、ジョーンズ世代のA登録も2023−24シーズンからですから2名補強したい2枠分は全く問題ありません

アドリアンは3番手待遇で年に0か1試合の出番で良いのなら残留してほしいですね。ケレハーの身体が出来上がって離脱が減るまでは故障が少なくPLの控えとしては最低限のレベルを備えてる彼は理想の3番手GKです。給与もボーナスが貰えないと安いでしょうからスペインでスタメンを取れるチームに行くのかは彼の自由ですけど…

既に戦力が17人揃っていますから我々がやるべき事はジョーンズやエリオットなどの育成または優れた選手の補強であと2,3人増やすだけです。上記の選手が売却できたならば登録枠は下記の通りです

非HG 15/17
1Alisson/2Adrian/3Dijk/4Matip/5Konate/6Robertson/7Tsimikas/8Fabinho/9Thiago/10Keita/11Salah/12Mane/13Firmino/14Jota/15Minamino
HG3/4
1Henderson/2Sepp/3Gordon
CT3/4 1Alexander-Arnold/2Gomez/3Kelleher
B 3/∞ Jones/Rhys/Elliott/Morton

SeppとGordonはCLのみHG登録が必要。PLはU21で登録可能。ポジション別に並べ替えてみると

GK Alisson Adrian ◎Kelleher
CB Dijk Matip Konate ◎Gomez ○Sepp ☆Rhys
SB Robertson Tsimikas ◎Alexander-Arnold ○Sepp 〇Henderson ☆Beck/Bradley
DM Fabinho 〇Henderson ☆Morton
CM Thiago 補強
AM Firmino Keita ☆Jones ☆ Elliott(CL) 
WG Salah Mane Jota 補強 Minamino ○Gordon
FW Firmino Jota Salah
☆B登録◎CT〇HG

こうして見るとフロント3はピーク時に比べると著しく衰えているマネを来年夏でフリー移籍にする方向であったなら今夏の補強はMFとFWに各1枚取れば十分そうです。エリオットやジョーンズのこれからの成長次第ではケイタも放出できるかもしれません

更にセップが成長した上に次のシーズンにはHGプレイヤーの資格を取得します。そのため彼をCB4番手とRB2番手として使い、マティプが衰えるまでゴメスをローンに出して試合勘を取り戻させつつジェラードのサッカーに慣れさせるのも良いかもしれません

2023-24シーズンから登録が必要な選手はジョーンズ、セップ、リース、ネコなどですが、彼らはセップを除きクラブ育成選手でセップもHG扱いになるのでローン人数制限の問題も起こらないでしょう。なんにせよ夏の補強は楽しみです。下のリンクで解説したようになにせ£○○mも補強資金が残されていそうですからね

クロップが監督になる前の1415シーズンはヘンダーソンがベストプレーヤーでスターリングとコウチとララナの2列目の将来以外に楽しみが何もなく、クロップが来た1516シーズンはミルナーがベストプレイヤーでゴメスという未来の楽しみが増えたもののスターリングが抜けてフィルミーノが来て戦力は変わらずスカッド構成が歪になった所から驚異的な修正です

来季のスタメンに残るかもしれないクロップ就任前の選手はついにフィルミーノだけになりました。ヘンダーソンは控えとキャプテンとして仕事はありそうですが、PLやCLで大活躍してきたゴメスすら4番手に落ちてしまう世界最高レベルの競争です。凄いチームになったものだと改めて思わせてくれるそんな試合でした

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