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伸びる絵師さんの特徴
こんにちは。noteを初めて最初に書こうと思っていたのがこの話です。
3年間で100名以上の絵師さんとお仕事をさせて頂いた中で、すごく伸びた方、微増だった方、あまり変化のなかった方がいらっしゃいます。
ここで言う伸びるとは感覚値ではなく
伸びる=お仕事の依頼数や案件規模の大きさ
・・という、ある程度定量化できる指標です。
ただ、正直これは絵師さんからしたら大きなお世話だと思ってるはずで、絵師さん自身が個々に目指すところに向かっていれば他人がとやかくいうものではありません。
お仕事をたくさん貰っている絵師さん、大きなお仕事している絵師さん、Twitterのフォロワー数が何十万の絵師さん、日々好きな絵だけを書いて、たまにイベントに参加できれば満足な絵師さん・・全員が全員同じような共通ゴールを目指しているわけではないと思っています。
人それぞれ。絵師さんもそれぞれ。
そもそも芸術・創作活動は人と比べるべきものではありません。
僕自身はそういうスタンスです。僕は絵は描けませんが、絵師さんの気持ちはある程度わかっているつもりです。
そんな中、今回記事にしようと思ったのは絵師として独り立ちがしたい若手の絵師さんから最近相談が増えてきているからです。
ここで言う若手の絵師さんの定義は
・まだ絵仕事そのものを受託したことがない。
・企業からのお仕事を受託したことがない
・上記経験は多少あるが収入面で生活できるには程遠いので開店休業or本業との兼業状態
以上のパターンを指しています。
こんな方々は膨大にいらっしゃるのが現実です。
彼ら、彼女らの最大の問題点は
お仕事絵(=厳しいリテイクあり)という環境・経験がないため、客観的な気づきや知見を得られる機会が無く、自己努力の範疇を超えられない。
一方、お仕事を多数こなしている絵師さんはリテイクという客観的かつ合理的なフィードバックを日常的に受けており、時には実力を超えるような制作経験を乗り越えることで自己努力の範疇を超えて凄まじい加速をしながら成長しています。
お仕事を受託できていない絵師さんは同じ場所でずっと足踏みをし続けるか、自己努力の範囲内で何が正解かわからない中で絵を描き続けるしかなく、一方お仕事を受託している絵師さんはクライアントの希望通りの絵を完成させていく中で、高いハードルを超えることでめきめきと実力が上がっていきます。
つまり、お仕事を多くこなす絵師さんと、お仕事をまだ受けられない絵師さん。この間にはとてつもない大きな溝(キャズム)があるということです。
「キャズム」とはベンチャーの世界において、技術ベースの製品やサービスを市場で「成功」させるため、すなわち対象市場を独占するためにどうしても超えなければいけない一線を指します。
企業経営においても導入期で成功した製品が、成長期において様々な制約条件に負けて溝(キャズム)に落ちで消えていくという現象が無数にあります。
今回の記事は「さきほど定義した若手の絵師さん」が「キャズムに落ちて消えていく」ことを少しでも防ぐ目的で書いています。
したがって「すべての絵師さん向け」ではありませんのでご了承ください。
残念ながらキャズムに落ちないためにどうしたらいいかという「具体的かつ普遍的な方法論」は、そもそも絵師ではない僕にはわかりませんし、そんなものが存在するのかすら怪しいのでこの記事では触れません。
その代わり、いま関わっている「伸びている絵師さんたち」が「どうやってキャズムを超えてきたか」は近くで見てきました。
つまり最初のお仕事をどう取って、どう次のお仕事に繋げたのか、さらに言うとどうしたら一年以上先までスケジュールが埋まるのかという話です。
そんな伸びた絵師さんの共通点を書くことで、参考にしたり、気付きが得られれば幸いです。
絵師さんの間近で僕が見てきたモノゴトをなるべく解像感高く書いていきたいと思います。
伸びている絵師さんの共通点
だらだら書くのは趣味に合わないので結論から。
1.分析家である
2.勉強家である
3.科学的かつ感覚的である
4.収入を得てから独立ではなく、独立してから収入を得ている
5.エンゲージメント率が高い
6.仕事道具と環境にこだわっている
7.強いプライドを持っている
8.マーケティングの鉄則である「AAARモデル」が教わらなくてもできている
9.「お仕事を受託するビジネスモデル」の限界を感じ始めている
10.優しい
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