カメラの配線とはおさらば！OBSを使いケーブルレスで簡単にライブ配信を行う方法。
e-SPORT、ゲーム実況、音楽の生配信などのライブ配信を利用する人が一度は使用したことがあるブロードキャストソフト"OBS"。フリーで手軽に利用することができ、操作方法もネット調べると丁寧に解説をしてるサイトが多い為、非常に多くのユーザーに利用されているソフトウェアとなっています。
OBSで映像を入力する際、ビデオカメラから映像を出力することが多く、そのほとんどがHDMIケーブルを使用して映像入力をすることが一般的になっています。このような場合、カメラからHDMIのケーブル配線が必要となり、カメラの台数に比例し手間が発生します。また、それらを設置・撤収する際の非常に手間の掛かる作業となります。
これら手間の掛かる映像入力は、スマートフォンとOBSのNDI Pluginを利用することにより、ワイヤレスにOBSで映像入力することが可能となります。
OBSはこちらからダウンロード可能となります。ご利用のOSにあったversionをインストールください。
OBSにNDI Pluginをインストール
まず最初にOBSでNDIを利用するには、NDIPluginを配布しているダウンロードページから、OSにあったNDI Pluginをダウンロードしてパソコンにインストールしてください。（最新VersionのAssetから選択ください。）
NDIとは？
ちなみにNDI(R)とは、Network Device Interfaceの略で、アメリカのNewTek社が開発したソフトウェア規格となります。
ネットワーク上で高品質な映像を通信、配信、受信することを可能にし、フレームやライブ制作環境での利用に適した低レイテンシーを実現したプロトコルです。
NDIカメラアプリ
ケーブルレスを実現するには、スマートフォンのカメラアプリが必要となります。NDIカメラアプリはいくつか存在しますが、弊社が開発しているカメラアプリLM-Camは、その他NDI Converterとの相性を考えて開発した国内初のNDIカメラアプリとなります。
他社が開発するNDIカメラアプリと異なる点として、基本無料で利用することができ、機能面でも色温度、色合い、ISO、絞り、レンズの選択などLM-Camでしかできない設定が利用できます。
OBS StudioにNDIカメラを入力
OBSにNDIPluginをインストールが完了したら、次にNDIカメラの映像を入力します。手順としては、OBSで利用するには予めNDIカメラの伝送を開始しておく必要があります。
LM-Camの場合赤いボタンを押すことで伝送開始となります。
OBS Studioを立ち上げ、シーンのメニュー内にある[ソース]からNDI Sourceを選択します。
NDIカメラの伝送を完了させたら、Source Nameから伝送しているNDIカメラ名が表示されますので選択します。
Latency Modeは「Low」を選択すると遅延なく運用することができます。
YouTubeでもNDIカメラを利用してOBSに映像入力する手順を解説しておりますので、こちらも確認いただけるとよりわかりやすいかと思います。
OBSでYouTubeなどの動画サイトへ配信する。
OBSに映像を入力できたら、後はYouTubeなどの動画サイトへ打ち上げ設定を行えばライブ配信は完了となります。
動画サイトへ配信の際に必要となるのは、"ストリームURL"と"ストリームキー"の2つが必要となります。
※YouTubeの場合、赤線部分が必要となります。
そして、OBSのメニュー（右下）の「設定」を押すと配信先を入力することができますので、発行された"ストリームURL"と"ストリームキー"を入力し、「配信開始」を押すことでライブ配信をすることができます。
以上の手順で、簡単にワイヤレスでスイッチングした映像のライブ配信が可能となります。
イメージ図
いままでスイッチングをする際に必要だった複数台のカメラ、配線の引き回しは必要有りません。
初心者の方でカメラやスイッチング機材の購入を検討してる方は、是非一度お試しください。手軽で驚くほど高画質、そして遅延がほとんどない状態で運用を行うことが可能となります！