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タッチケア実習

昨日はこころにやさしいタッチケアのボランティア実習に参加してきました。
認知症のご高齢な方へタッチケアをさせていただきました。
私がケアさせていただいた方3人の方は、言葉でのコミュニケーションが難しく、ハンドマッサージを始めるタイミングに戸惑いました。
歌をずっと歌っている方とは、一緒に手をつなぎなから歌を歌っていると、目を合わせて笑ってくれました。何曲か歌っていると「あなた綺麗な手ね」と言って撫でてくれたので、私の方からも会話しながら指や手の平へ触れさせていただきました。
もう1人の方は、車椅子に座って身体を自由に動かせません。手も握ったまま動かせません。
目は半分開きこちらを見てくださっています。
吐息の様な声でした。
お顔をみながら、肩や肘や握ったままの手にホールディングをしていました。
しばらくるすると伝わってくる手の温かみと呼吸。
会話はなくても繋がれていると思えました。
お顔の表情も眉間の皺が緩んできた様な、
グー✊の様に握った手のひらは少しずつ開いて最後はクッションの上に乗せる事ができました。
少しオイルを手に取り、オイルマッサージをさせていただきました。
この方のケアの時に、私の中から出てきた言葉は、「ここに一緒いますよ」。
振り返ると私自身が、「今、手のワークを通じて私はあなたと過ごす時間を楽しんでいますよ。同じ時間を過ごしていますよ。」という気持ちだったのだと思います。
人と人の繋がりをつくる、あったかーい気持ちになるタッチケア。
これからもタッチケアの輪が広がりますように。

20年位前、寝たきりの祖母に習いたての足浴とフットマッサージをした時の事を思い出した。言葉を発する事ができず、目を閉じたままの祖母が、マッサージをうけながら涙をこぼして泣いた。その日の夜中に祖母は亡くなりました。涙は祖母のありがとうのメッセージと受け止めております。
タッチで心は通じ合う。
私のマッサージの原点を思い出したタッチケアの実習でした。



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