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すき

苦しくて、澱んだ灰色のあたまから、絞り出した。
「言葉が、出ない」
たった一言、呻くようにつぶやいた。

誰からも、忘れ去られた、と思っていた。
誰からも、相手にされていない、と感じていた。

ふいに、そんなつぶやきに、
「だいじょうぶ?」と優しいスキをくれたひとがある。

ひとりでは、なかったのだ…

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