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獣医師に必要なもの ①獣医師免許

こんにちは、町の獣医さんです。
動物病院には動物好きな飼い主様のお子さんもよく来られますが、
その子達から、
「どうやったら獣医さんになれるの?」
と、質問を受けることがあります。
小動物の臨床獣医師を続けていくにあたり、
必要であったり大切なことがいくつかあるので、
そこにふれていきたいと思います。

獣医師に絶対に必要なもの、
それは国家資格である「獣医師免許」です。
これがないと日本で獣医師として仕事ができません。

獣医師免許があることにより、
犬や猫などの伴侶動物(ペット)だけではなく、
牛や馬、豚などの産業動物やイルカなどの海獣や動物園のゾウなどの展示動物など、
様々な動物への医療行為に従事することができます。
また、薬や動物の知識を検査会社や薬を作る企業で求められることもありますし、県や市の公務員でも獣医師の枠があったり、直接動物に関わらないこともあります。
大学入学時と卒業時で進路を変える友人もいましたし、獣医師だからといってみんなが臨床に進むわけではないですね。

獣医師免許は国家試験に合格することにより取得することができますが、
その国家試験を受験するためには6年間獣医学課程のある大学で特定のカリキュラムを受けなければなりません。
獣医学部のある大学はかなり少なく、住んでいる地域によってはかなり離れた場所へ引越しの必要もあります。私も愛知から出て北海道の大学で6年一人暮らしをしました。
在学中それなりに学生生活を謳歌しましたが、
1年生から専門教科はスタートし覚えるべきことも多く、勉強もかなりハードなものでした。
ただ、将来使う知識を修めることは純粋に楽しい学びだったと思います。
国家試験も失敗できないプレッシャーで行われ独特な緊張感がありましたが、いまではいい思い出です。
再度受けるのは勘弁ですが(笑

こうして卒業とほぼ同時に合格ということで、
晴れて獣医師として羽ばたくことができます。
とはいっても一からスタートなわけで最初からすべてうまく行くわけではなく、
ここから研鑽の社会生活がスタートしていくのです。
以上、「まずは獣医師免許を取得することがはじめの一歩」というお話でした。
またのんびりと続きを書いて行きたいと思います。

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