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【相場まとめ】2024/2/6(1分以内で読めます)

米金利はベアスティープ。パウエル議長のインタビューで利下げを急がないことが改めて確認されたことに加え、米ISM非製造業景況指数の物価項目の上昇が目立ったことで米債は売られた。米主要株式指数はダウを筆頭に下落。個別株では決算の弱かったマクドナルドが売られた反面、キャタピラーは好決算で上昇。

ドルは米金利上昇と強い経済データに支えられ、対主要通貨で上昇。クロス円も軟調で円の強さも意識される。ドル円は148円台前半で底堅く推移した後、米ISM非製造業景況指数の予想を上回る強い結果を受けて148.90近辺まで上昇。その後は戻り売りに押されたが、148円台後半で引けた。ユーロは欧州時間から軟調に推移、1.0720-30レベルまで水準を落とした後、小反発して1.0740レベルで引けている。

金は日通しで値を下げた。原油価格も同様に下げ地合いだったが、米国時間に下げ分の殆どを巻き戻した。ビットコインは大きく上昇する場面があったが、ドル買いの動きに結果的に下落。

本邦時間朝方に伝わったパウエル議長のインタビューでは基本的にFOMC記者会見をなぞる形で利下げを急がないことが強調された。ミネアポリス連銀カシュカリ総裁からも同様の趣旨の発言が伝わっている。

昨日発表された米ISM非製造業景況指数は市場予想を上回る強い結果。製造業指数と異なり利上げサイクル中に目立った落込みも見られないまま強い数字が出てきていることから米サービス業の強さが意識される。特に価格指数は2012年以来の大幅な上昇。価格指数の記録的上昇は紅海やスエズ運河での物流の詰まりによるものと説明されている。

紅海情勢が海上輸送コスト上昇という形で米企業に負担を与え始めていることが明確に確認されたデータとして昨日のISMの意味は大きいように思う。紅海沖での問題は米イランとの報復合戦により早期解決が図れないことが見こされることから、利下げを織り込む市場と、年内利下げを予定するFRBにとっては頭の痛い材料だ。

主要ニュース

今日の予定

本日は豪中銀政策決定、米3年債入札や日米大手企業決算が控える。米3年債入札では足元の強い米経済データを受けても需要が堅調なのかに着目しておきたい。

2/6(火)
<経済指標・イベント>
オーストラリア中銀(RBA)政策決定/フィラデルフィア連銀ハーカー総裁/ユーロ圏小売/クリーブランド連銀メスター総裁/カナダ中銀総裁/米3年債入札
<決算>
アムジェン/BP/イーライリリー/フォード/三菱商事/任天堂/プルデンシャル/スナップ/スポティファイ/トヨタ/UBS

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