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【相場まとめ】2024/2/5(1分以内で読めます)

米金利はベアフラット。米雇用統計の発表を受けて債券は売られ、先週1週間の上昇分(金利低下分)を吐き出した。米主要株価指数は大きく上昇。特にMETAやAmazonなどの強さに牽引されたナスダックの強さが目立った。

為替市場はアジア時間は静かだったが、米雇用統計の発表を受けて大きくドル買いの流れに。主要通貨は総じて対ドルで大きく下落。

ドル円は米雇用統計発表を前に146円台半ばで小動きだったが、指標発表後に急上昇。一時大台を2つこなして148円台半ばまで上昇。引けにかけても148円台前半で底堅く推移し148.40近辺で引けた。

ユーロドルは欧州時間に1.09手前まで上昇するも、米雇用統計の発表を受けて急反落。そのまま1.08の大台を割り込み、一時1.0780-90レベルまで下げ幅を広げた。その後も上値が重く、結局1.08台に戻すことなくクローズ。

金や原油はドル買いに押され大幅下落。イスラエルとハマスの停戦案に進展がなく、米国からフーシ派への報復攻撃の激化が警戒される中でも地政学的要因が原油価格を支えることはなかった。

米雇用統計は市場の全ての注目項目で予想を大きく上回る強さ(非農業部門雇用者数:実績35.3万人増 市場予想18万人増/失業率:実績3.7%市場予想3.8% /平均時給(年率) 実績4.5%予想4.1%)。3月利下げの市場織込みは20.50%(1/26時点では46.25%)まで萎み、5月会合までに1度も利下げを行わない可能性が26.74%弱(1/26時点では11.93%)にまで上昇している。

今週はFRB関係者の発言機会が多いため、パウエル議長の記者会見でのスタンスと比較して今後の政策運営のヒントを探りに行くことになるだろう。既に雇用統計発表後のインタビューでシカゴ連銀のグールズビー総裁は”雇用統計は数字ほど強くなく、利下げを妨げるものではない”との趣旨のコメントをしている。

主要ニュース

今週の予定

2/5(月)
<経済指標・イベント>
パウエルFRB議長スピーチ/オーストラリア貿易収支/中国財新サービスPMI/ユーロ圏PPI/米S&P PMI/米ISM非製造業景況指数/アトランタ連銀ボスティック総裁
<決算>
キャタピラー/エスティーローダー/伊藤忠/キッコーマン/ロウズ/マクドナルド/三菱UFJ/住友商事/タイソンフーズ

2/6(火)
<経済指標・イベント>
オーストラリア中銀(RBA)政策決定/ユーロ圏小売/クリーブランド連銀メスター総裁/カナダ中銀総裁/米3年債入札
<決算>
アムジェン/BP/イーライリリー/フォード/三菱商事/任天堂/プルデンシャル/スナップ/スポティファイ/トヨタ/UBS

2/7(水)
<経済指標・イベント>
仏貿易収支/独鉱工業生産/英国 Halifax住宅価格指数/オーストラリア失業率/FRBクーグラー理事/リッチモンド連銀バーキン総裁/米10年債入札/FRBボウマン理事/米消費者信用残
<決算>
アリババ/アーム/フォックス/ヒルトン/ニューヨークタイムズ/日鉄スチール/スズキ/ウーバー/ディズニー

2/8(木)
<経済指標・イベント>
本邦経常収支/本邦貿易収支/中国CPI/ECB経済報告/インド中銀政策決定/英RICS住宅価格/英中銀マン委員/ECBレーンチーフエコノミスト/リッチモンド連銀バーキン総裁/米30年債入札
<決算>
アストラゼネカ/ブリティッシュアメリカンタバコ/コノコフィリップス/クレディ・アグリコル/ホンダ/ロレアル/日産/フィリップモリス/ピンタレスト/ラルフローレン/ソシエテジェネラル/シーメンス/ソフトバンク/トムソンロイター/ティー・ロウ・プライス/ユニリーバ

2/9(金)
<経済指標・イベント>
オーストラリア中銀ブロック総裁/カナダ失業率/中国市場休場(春節前日)/ドイツCPI
<決算>
エルメス/ペプシ

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