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年には勝てない・・・トラブルだらけの高齢ワーママの3人目妊娠記

世間はコロナ禍。『コロナ』という言葉が出てくる前に出産を終え、もう3人目を諦めていた私には、無縁だと思われていた『コロナ禍出産』。しかし40歳を目前に突如3人目の妊娠が発覚。コロナだけではなく、上に未就学児2人を抱え、その上40歳での『高齢出産』を迎えた私の妊娠記を綴ります。


私は、年長・2歳児・0歳児の3人の子どもを持つ保育士ワーママです。

子どもは3人欲しいという希望があり、できれば30代のうちに3人産みたいと思っていました。しかし、結婚後、流産を繰り返しなかなか出産まで至らず。やっと1人目を無事に出産できたのが一般的に“高齢出産”と言われる35歳の時でした。

そして、2歳差で出産したかったのですがまたタイミングがうまくいかず、2人目を出産
したのは、38歳。30代のうちに3人目の出産という計画は厳しい状況になりました。そして2人目の産休と共に正規職員として働いていた職場を退職してしまっていたので、金銭的にも厳しいので3人目を諦めることに。

2021年、4月。異様な眠気と疲れ。保育士という仕事柄この時期は、泣いている新しい園児の対応などで、忙しい日々だったのでその影響だと思っていました。

ある日、ふと生理が長いこときてないと気がつきました。年齢も年齢なので、まさかとは思いましたが、妊娠検査薬を使うことに。そうすると陽性反応が・・・

妊娠がわかったのは、40歳の誕生日を迎える数日前でした。ここから30代のころとは違う、2人の子どもを抱えたマタニティライフが始まりました。


ぱくたそ


3人目を妊娠したのはいいけれど・・・

もう、3人目は希望していなかったので職場にも妊娠希望は出していませんでした。年齢的にも、職場の方では私の妊娠は考慮されていなかったので、早い目に伝えた方がいいと思い、上の先生たちに、報告。

年が近い主任はびっくりしていましたが、園長は「少子化対策に貢献していいこと!無理なく働いて」と言ってくれました。

これまでの職場は医師の証明書が発行される次第、給料の影響なく時短勤務が認められ、産前休暇も8週前から入ることができていました。しかし、この時の職場は、ちょうど私が妊娠した年度から改悪され、時短勤務の廃止・産前入りは6週前からとなってしまったのです。

この改悪が、高齢・子持ちの私にはかなりキツイものになってしまいました。


頭がフラフラ、初めて起こした熱中症

マスク生活の昨今。6月中頃の蒸し暑くなった時期。私は息子の習い事の送迎のため日中の暑い中、マスクをしながら自転車で全力疾走。到着したら目の前がぼやけてきて頭もクラクラ・・・。

「これ、軽い熱中症かも」と思い、スタッフさんに事情を話してクーラーの効いた部屋で休ませてもらうことになりました。「少し休めば良くなるだろう」と安易に思っていたのですが、全然良くなる気配がない。スポーツ飲料を飲むと、マシにはなるものの一向によくならず。

そして、この症状は次の日まで続くこととなりました。かかりつけの産婦人科へ行って、点滴を受けるのですが、脱水症状を起こしていたようで、なかなか点滴が入らないというトラブルにまで見舞われることとなりました。

3人目にして、後から知りましたが、妊娠中は体温が高くなることに伴い熱中症になりやすいようです。私のように脱水にもなるので、妊娠中、暑い時期のお出かけは特に気をつけないといけないです。


3人目にして、貧血・溶連菌のトラブルが・・・

1人目・2人目と特にトラブルなく過ごしてきた妊娠期。しかし、3人目の妊娠では初期の検査で、B群溶連菌が陽性。中期の血液検査で貧血となってしまいました。

妊娠中期は暑い時期でもあったので、暑さでしんどくてフラフラするのかと思っていたのですが、今思えば貧血のせいだったようです。貧血は、鉄剤を飲み続けることで、改善されました。

B群溶連菌は、誰にでもいる潜在菌です。弱い菌なので、お母さん自身には特に何も影響はありませんが、分娩時に膣を通ることで、赤ちゃんに感染する恐れが。赤ちゃんに感染すると最悪、死につながることもあるので、きちんと治療しないといけないのです。

妊娠後期に、薬で治療する病院もあるみたいですが、私が通っていた病院は分娩直前の点滴でした。なので、3人目は点滴をしながらの出産でした。ただ、3人目は4200g超えのビックベビー。分娩時の点滴の針がささったままだったので、そのままスムーズに子宮収縮剤の点滴をしてもらえたので、結果オーライということになりました。


歯までもが、トラブルだらけ!

3人目の妊娠でよく起こったのが、歯の詰め物が取れるというトラブル。
妊娠初期に見つかった歯の虫歯は、中期に治療したのですが、1つは抜かないといけないくらい大きな虫歯があって、それはもし妊娠中に抜くことによって、キツイ痛みが出たら飲める薬も限られているということで、現状痛みがないのであれば、産後に抜くことになりました。

そんなことで迎えた妊娠後期に、まさかの2本続けて歯の詰め物が取れるということが起こりました。詰めたものを直せばいいということではなく、歯の中で虫歯になっている可能性があるけど、レントゲンが取れない。仕方がないので応急処置をして、産後に治療することとなりました。大きな虫歯を含め、計3本の歯を応急処置の状態で出産を迎える羽目になりました。

歯科医の先生がいうには、妊娠の時期に詰め物が取れたりアゴが外れるなどけっこうある話のようです。それだけ妊娠期は体が色々と変わってきているのですね。

無事に出産

いろいろとありましたが、2021年12月に無事出産することができました。私は基本的にはつわりも軽く、比較的“元気な妊婦”と言われる部類ですが、それでも、子どもを2人抱えての高齢出産はさまざまなトラブルに見舞われました。

仕事ではどうしても、フルで働き続けることが厳しかったので、病院で相談して「母性健康管理指導事項連絡カード」を書いてもらいました。このカードは母子手帳についていて(病院にも用紙があります)、お医者さんに書いてもらうことで時短や休業させてもらえます。私が通っていた病院では2000円で発行してもらえました。

私の場合は、「貧血に伴いフルタイムでの勤務が困難で、時短勤務をすすめる」ということで診断を出してもらいました。これにより、産休に入る前2ヶ月間は時短勤務させてもらいました。

周りには迷惑をかけてしまいましたが、よく聞く言葉かもしれませんが「赤ちゃんを守れるのはお母さんしかいない」のです。職場にはいくらでも代わりはいますが、お母さんの代わりはいません。職場によってはいい顔をしてもらえないかもしれないですけど、無理することによって、もしものことが起こった時の方が後悔が大きいと思います。

迷惑をかけてしまうと思うなら、今後、同じような場面に出くわした時に、今度は自分がその人のフォローをして頑張ればいいのです。妊娠中は無理なく周りに甘える必要があるのではないでしょうか。


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