遺書

私は本当にダメな人間でした。

勉強には興味が出ず、
運動で才能を開花させることもなく、
好きなことをやっても
良い結果を残すことは出来ず、
また、特に何か才能がある訳でもなく。

とどのつまり、平凡以下の人間だったのです。

せめて、真面目でいよう。
せめて、優しく在ろう。

そう思って生きてきましたが、
昨日、
こんな私でも好きだと言ってくれた人を
傷付けてしまいました。

色んな人を、
自分の都合で傷つけてしまいました。


最低限すらできない私が
笑っていて良いはずがないのです。
価値のない私が
泣いていて良いはずがないのです。
何も無い私が
生きていて良いはずがないのです。


自信が持てたら。

そう思っていたときもありましたが、
実績のない私に
自信が芽生えることはありませんでした。

結局、
私の好きなことってなんだったんだろう
と思います。

今まで好きだと思っていたこと達は
本当に好きだったんでしょうか。

絵を描くこと、
歌を歌うこと、
人を笑わせること

全部、
他人からの評価が
嬉しかっただけなのではないでしょうか。

好きなものでも
得意なものでもなかったのです。

だのに、私はどうしてここに居るのだろうか。

愛されるような人間ではないのに、
努力もロクにせず
愛されたいと口を垂らすだけで。

人に貢献することもできず、
普通に生きることもまともにできず、
いつまでもウジウジしているだけなのです。

人が好きで

人が恐ろしいのです。

もう成し遂げられることもありませんし、

誰にも愛されることはないので、

安心してこの世から消えて

いなくなろうと思いました。

もう、いいのです。

悲しむ人なんていませんから。

ありがとうございました。

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