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小説 旅の終わりに

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派遣である程度お金が溜まったら、旅に出るスタイルが気に入っているオレ。派遣先の嫌な上司から逃れて、勝手気ままな旅にでる。まあ、こんな生活もいつまで続けられんだろうね。そんなオレの…
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旅の終わりに 第2話

「こんにちは。」 声を掛けたが、誰も出てこない。人いるのかな。いつまでたっても、誰もでてこない。やっぱりダメか。諦めて帰ろうとして振り返ると、目の前に女の人が立っていた。 「うわっ。」 全然、気配がなかったので、びっくりした。 「お泊りですか?」 「はい。」 「一泊ですか。」 「はい。」 この人、全然表情ない。幽霊みたいだ。髪の毛長いし、前を隠して白い衣装きたら、あの怖い映画の人みたいだ。大丈夫なのかな。 「夕食と朝食付きで、8千円です。」 「あ、はい。」 安いな。金額的