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日本各地の両生類好き集合!! 第24回両生類自然史フォーラムin紀美野町に参加しました。

さてタイトルにある通り7/1.2に和歌山県紀美野町にて開催された日本両生類研究会主催 第24回両生類自然史フォーラムに参加してまいりました。

日本両生類研究会とは

早速聞いたことないオタクちっくな言葉がたくさんでてきましたね。日本両生類研究会とは2000年に(前進の団体は1998年)両生類の自然史に関することを調査・研究を通して、治験を高めていきそれらを普及啓発していくことを目的に設立された研究会です。 そして年1くらいの頻度で全国各地でフォーラムを開催しています。 両生類が好きならばプロ、アマチュア、子供関わらずだれでも入会できます。 


和歌山県紀美野町について

紀美野町は和歌山県北部に位置する町です。貴志川が流れ、その流域は丘陵地や山地がなっています。町の南には県立自然公園「生石高原」があります。
フォーラムの会場は共催であるアンフィ合同会社が運営するきみの自然体験館で行われました。そこで生き物の生体展示、ポスター発表、キッチンカー・飲食の出店、生き物関連の物販の販売。口頭発表・講演会の会場 と多岐にわたて大活躍。地域の人たちにとってもとても良い施設だなと思います♪


フォーラムで私は「鳥取県江府町鏡ヶ成の両生類相」というタイトルでポスター発表をさせていただきました。自分が調べた限りだと今まで鏡ヶ成の両生類についての記録がなかったため今まで溜めていた記録を整理して発表しました、今後はこの情報基に両生類の長期的なモニタリングを行っていけたらなと思っています。その他にも鏡ヶ成の両生類に関する不思議なことも追加で記したりもしています。参加者の方々から色々な質問・アドバイス等頂きました、今後も良い調査を続けていけそうです。
他の人の発表も面白いものばかりで自分の調査や研究に活かせる視点や手法も沢山あり大変勉強になりました。

和歌山県の両生類の魅力

今年の4月から和歌山県立自然史博物館の両生類爬虫類担当として着任された高田学芸員による和歌山県の両生類についての講演もありました。
同じ本州なのに鳥取県の両生類とは似ているところもあれば全然違っているところもありとても面白いです。
①和歌山県は本州における両生類分布の南限になること。
②和歌山県にいるハコネサンショウウオ属について。
③ヒキガエル属の分布に関すること。
個人的にこの辺りが印象に残っています。
特に③に関して、鳥取県でもアズマヒキガエルとニホンヒキガエルに2種が確認されていますが詳細生息状況についてはわかっていないことが多く謎に包まれています。時折おまえは誰だ?というやつを見かけることもあります。遺伝子をみなければ確実な事はわからないのですが形態学的な特徴を記録しておくだけでも大変意味のある事だということを教えて頂きました。今後調べていこうと思います。

600歳の水田 中田の棚田

生石高原麓に広がる棚田

エクスカーションでは生石高原麓に広がる中田の棚田へ行きました。 この棚田古い文献によると1400年ころからあるらしく、また200年ほど前からは長さ約600mの手掘りとパイプ管によって構成された用水路があり歴史的にもとても重要な場所となっております。しかし近年耕作放棄が目立つようになってきたそうで、街づくりや棚田・生物多様性の保全の一貫で「中田の棚田再生プロジェクト」が始まったそうです。この活動には地域住民、紀美野町地域おこし協力隊員、和歌山大学の学生さん、棚田サポータズのボランティアさん と様々な人たちが協働しているそうです。そうして再生した田んぼは無農薬・無肥料、さらに手作業 というすごく手間のかかった素晴らしい栽培方法で管理しているそうです。
ご説明下さった方々この場を借りてお礼申し上げます、ありがとうございました。
皆様も紀美野町へお越しの際はこの素晴らしい棚田もご覧ください ♪


まとめ

今回フォーラムに参加したことで色々な知見を得ることができました。
いずれ市民参加型の両生類調査イベントのようなものもできればなぁとか想像したりしております。
今回ご指摘いただいたことを参考に次回はもっと自身の調査・研究の精度を上げて発表し・参加し・議論を交わして江府町の両生類の解像度を上げていきたいです。
ここまでのご拝読ありがとうございました。


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